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構築の流れ
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ポケモン図鑑の説明文から、そのポケモンのタイプをAIで推測できないか?
ポケモン図鑑には様々なポケモンの生態が記載されている。また、ポケモンはタイプによって生態が大きく左右される。
みずタイプのポケモンは水辺に生息し、
流れの穏やかな川に棲む。長い手足で水を掻きわけ優雅な泳ぎをみせる。
→ みず (ゴルダック、ソード)
ほのおタイプなら炎を操る。
体内に炎が溜まるとブースターの体温も最高900度まで上がっていく。
→ ほのお (ブースター、クリスタル・ソード)
このように、図鑑説明文を見ればタイプを判定することができるのではないか?
音でまわりの様子を探る。怒らせると体の向きを変えないまま追ってくる。
→ いわ (ガントル、シールド)
このように...
クキがなくなると生きていけない。だからクキをねらう相手とは命がけで戦うのだ。
→ ノーマル・ひこう (カモネギ、ダイパプラチナ・BW・BW2)
.......
投げ縄の要領で尻尾を振り回し投げたときの力で飛んでいく。最高10メートル飛んだ記録がある。
無理では??
どのくらい無理でどのくらい無理じゃないかが気になったので、AIに図鑑説明文を入力して判定させてみた。
今回は記事が長いので、気になる情報やタイプから読むのもオススメ。
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彼はひこうタイプのジムリーダーであり、かつ「とりつかい」を自称している。以下は金銀クリスタルでのキキョウジムでのハヤトのセリフの引用(参考:ポケモンwiki)である。
(対戦前)「おれが キキョウ ポケモンジム リーダーの ハヤト! せけん じゃ ひこうタイプの ポケモンなんか でんげきで いちころ…… そう とりポケモンを ばかにする おれは それが ゆるせない! おおぞらを かれいに まう とりポケモンの ほんとうの すごさ おもいしらせて やるよ!」
ハヤトのこのセリフに違和感を持った方もいるかもしれない。そう、
「ひこうタイプ」の話がいつの間にか「とりポケモン」の話になっている。
ポケモンの世界には、とりポケモンではないひこうタイプも存在するのだ!
まあハヤトはひこうタイプジムリーダーの中でもとりポケモン志向が強そうなので、とりポケモン以外のひこうタイプを採用しなくてもしょうがない面はある。
しかしハヤトに限らずとも、ひこうタイプと言えばとりポケモン、というイメージは世代を問わず強いように見られる。ひこうタイプ専門のジムリーダーや四天王全員の初登場時の手持ちを見ると
ハヤト:ポッポ・ピジョン
カヒリ:エアームド・バルジーナ・クロバット・オドリドリ・ドデカバシ
と、12/14がとりポケモンで占められている(残りはコウモリ)。
この記事では、ややもすると忘れられがちな「とりポケモンではないひこうタイプ」のひこうタイプらしさについて考えていく。
様々な観点から考察ができそう(モチーフの詳細な考察、3Dモデルの挙動の観察、スカイバトルの考察etc. )だが、今回はとりあえず「どんなひこうタイプの技を覚えるか」とした。その理由は、
・定量的なので議論がしやすそう
・タイプ一致技は威力1.5倍、ジム戦勝利後にそのジムのタイプの技マシンがもらえる、等ポケモンと技のタイプに深い関係が見られる*1
・「とりポケモンではないひこうタイプ」が共通して覚える技もあるかも
あたり。
ひこうタイプのとりポケモン/とりではないポケモンについて、覚えるひこう技の数や傾向を見ていくことにする。
今回の対象は最終進化系のみとした。ポケモン全てを1種類ずつだと2進化ポケモンの影響が大きく出てしまう。
そして習得技は基本的にウルトラサンムーンの時点で確認する。剣盾では一部のひこうタイプが登場していなかったり(全ポケモン揃うソフトが欲しい...)、剣盾とUSMで習得ポケモンが結構違う技があったりする。
剣盾初登場のひこうタイプは全て完全に鳥(アーマーガア族、ウッウ、ガラル3鳥)なので、今回は鳥ではないポケモンが多くいるUSMを中心に見てみたい。その後剣盾で気になった点も補足する。
ちなみにひこう技の数はUSMで25種、剣盾で22種。ダブルウイングが追加され、オウムがえし・おしゃべり・くちばしキャノン・フリーフォールが削除された。
現実世界の鳥類と姿が似ているポケモンのことを指す。鳥類の特徴としては、
・羽毛がある
・翼を持ち飛ぶ
・卵生
・嘴がある
等が挙げられる。このうち羽毛は表現上本当にあるのか分かりづらいため、卵生はポケモンのほとんどに当てはまってしまうため、とりあえず今回は
・翼を持ち飛ぶ
・嘴がある
ここからは、とりポケモンか否かの具体例を見ていく。
とりポケモン(翼も嘴もある)
ピジョット、オニドリル、カモネギ、ドードリオ、フリーザー・サンダー・ファイヤー(ガラル含む)、ヨルノズク、ネイティオ、デリバード、エアームド、ホウオウ、オオスバメ、ペリッパー、チルタリス、ムクホーク、ドンカラス、ペラップ、ケンホロウ、スワンナ、ウォーグル、バルジーナ、ファイアロー、ジュナイパー、ドデカバシ、オドリドリ、アーマーガア、ウッウ
このカテゴリのポケモンがいわゆる「とりポケモン」。全て鳥がモチーフになっており、ひこうタイプ専門のトレーナーが良く使用したり、ひこうタイプのイメージの中心を担っていたりする。
ドードリオは「翼の無い鳥」がモチーフなので、例外的にとりポケモン扱いとした。ジュナイパーは元々ひこうタイプだったポケモンの最終進化系なので参加とした。後述のハッサムも同様。
とりポケモンかもしれない(翼はある)
リザードン、バタフリー、プテラ、カイリュー、レディアン、クロバット、ハッサム、ルギア、アゲハント、アメモース、テッカニン、ボーマンダ、ガーメイル、ビークイン、トゲキッス、メガヤンマ、グライオン、ココロモリ、シンボラー、アーケオス、エモンガ、トルネロス、ビビヨン、ルチャブル、オンバーン、イベルタル
"とり"なのかどうか迷ったポケモンは実際多い(イベルタルやルチャブルの口元は嘴なのか?プテラやアーケオスは鳥と言えるのか?トルネロスはどう扱えばよい?トゲキッスくんは一体何者なんだ??)。
これらを1つ1つ深追いするのはこの記事の趣旨ではないし、下手をするといわゆるインドぞう*2やメリケンサック*3になりかねない。
そのため、判断に迷うポケモンは1つのカテゴリで大雑把に扱うこととした。
虫ポケモンもここに該当。「虫は鳥ではない」という考えも当然あるが、翼(翅)を持って飛ぶので今回は「とりポケモンかもしれない」扱いとした。
実際問題として、てんとう虫やトンボと翼のある怪獣、さらには「鏡に映すと鳥のような何かにも見える風神」のどれが最も鳥っぽいかを判断するのは極めて困難だと思う。
とりポケモンではない(翼も嘴もない)
ギャラドス、ワタッコ、マンタイン、トロピウス、レックウザ、フワライド、スピンロトム、スカイシェイミ、アルセウス、ボルトロス、ランドロス、シルヴァディ、メテノ、テッカグヤ
翼も嘴も無い、さすがに鳥と言うには無理のありそうなポケモンのカテゴリ。ボルトロスとランドロスは鏡でも鳥には見えないので、トルネロスとは異なりこのカテゴリ。アルセウスやシルヴァディ等のタイプチェンジ系ポケモンも参加。
実際、植物も魚類も怪獣も神様も無機物もおりバリエーションは豊か。全員なんらかの能力を使って飛べそうだが(シルヴァディは怪しいか)、他に共通点はあるのだろうか?
次から習得技を見ていく。
全ひこうポケモンが覚えるひこう技について、ヒストグラムは以下の通り。
ひこう技の個数が10個および7個のポケモンのところにピークがあり、2~4個くらい覚えるポケモンもある程度いる、といった感じ。
これを各カテゴリごとに比較するとこんな感じ。
「とり」「とりかもしれない」「とりではない」で見事に分布が3つに分かれた。
"翼や嘴が無いとひこう技のレパートリーは狭くなる"というイメージは自分もなんとなく持ってはいたが、実際に数字にしてみると予想よりも顕著な違いとして現れた。
ここからは、とりではないポケモンたちのひこう技を具体的に見ていく。ひこう技は全部で25種。
マンタイン:アクロバット、エアスラッシュ、おいかぜ、きりばらい、つばさでうつ、つばめがえし、とびはねる、はねやすめ (8)
トロピウス:エアスラッシュ、おいかぜ、かぜおこし、きりばらい、そらをとぶ、つばめがえし、はねやすめ (7)
レックウザ:エアスラッシュ、おいかぜ、ガリョウテンセイ、きりばらい、そらをとぶ、つばめがえし、フリーフォール (7)
当然のように「つばさでうつ」を覚えるマンタインの異様さが際立つ。モチーフはエイであり、鳥ではない。図鑑説明にも「海面から飛び出す」「滑空する」「鳥ポケモンと見間違う」等の記載は多いが「翼」だとは一言も書かれていない。
理由は全く不明だが、ゲーム内ではあれが翼だということになっているらしい。
トロピウスやレックウザは大型で空を自由に移動するが、移動手段が翼そのものではないポケモン。レックウザは特性や専用技でひこうタイプのイメージがかなり強いので、このカテゴリにいること自体が意外ではある。
フワライド:アクロバット、おいかぜ、かぜおこし、きりばらい、そらをとぶ (5)
シルヴァディ:エアスラッシュ、おいかぜ、きりばらい、つばめがえし(マルチアタック) (4)
シルヴァディはマルチアタックを入れれば5個。フワライドがエアスラッシュではなくかぜおこしなのが非常に特徴的。剣盾で特殊ダイジェットフワライドのためにかぜおこしを採用した構築も存在する。
テッカグヤ:アクロバット、エアスラッシュ、そらをとぶ (3)
ギャラドス:とびはねる、ぼうふう (2)
アルセウスはさばきのつぶてを入れれば3個。フォルムチェンジ等でひこうタイプになったポケモンは、とりではないポケモンの中でもひこう技が少なめ。
特にボルトロスとランドロスは、対になる準伝説であるトルネロス(ひこう単タイプ)をひこうタイプとして際立たせるために技種類が絞られている印象がある。
そして今回最もひこう技が少ない、ひこうタイプっぽくないポケモンはメテノとなった。唯一覚える技はアクロバット。
ここまでで一番気になるのがフワライドのかぜおこし。同じく風を操る技でありながら、より威力が高く実践的なエアスラッシュやぼうふうは習得できていない。他のポケモンはどうだろう?
エアスラッシュ習得:マンタイン、トロピウス、レックウザ、シルヴァディ、テッカグヤ、スピンロトム、スカイシェイミ
ぼうふう習得:ギャラドス
どちらも習得せず:フワライド、ワタッコ、ボルトロス、アルセウス、ランドロス、メテノ
習得者は大柄なポケモンかフォルムチェンジ系といった印象。一方習得しないポケモンは、そもそもひこう技のレパートリーをを抑えられているポケモンを除くと、皆小さそう。
特殊なポケモンを除いた各ポケモンのたかさ・おもさは以下の通り。
ポケモン | たかさ(m) | おもさ(kg) |
マンタイン | 2.1 | 220 |
トロピウス | 2 | 100 |
レックウザ | 7 | 206.5 |
テッカグヤ | 9.2 | 999.9 |
ギャラドス | 6.5 | 235 |
フワライド | 1.2 | 15 |
ワタッコ | 0.8 | 3 |
メテノ | 0.3 | 40 |
習得組はみな2m以上で100kg以上(一番小さいのがトロピウス)、一方で非習得組は1.2m以下で40kg以下。体格にかなりの差がある。
理由としては、体格が小さいと風をおこすというよりは吹き飛ばされるのではないだろうか。図鑑説明では、ワタッコは「季節風に流される」、フワライドは「行き先を決められない」とある(メテノは明確な描写なし)。
とりではないひこうタイプは、大柄(あるいはフォルムチェンジ系)でないとひこう特殊の大技を習得できないことがわかった。
それでは小さいポケモンはどうなるのか?メテノのアクロバットが顕著だが、「空中をすばしっこく動いて攻撃」という技なら鳥でなく小さくても覚えられる(そして性質上どうしても物理技になりがち)。
またワタッコ(とギャラドス)が覚える「とびはねる」も特徴的。ウルトラサンムーン時点では65体の最終進化系が習得するが、その中でひこうタイプは6体と際立って少ない。
内訳はギャラドス、ワタッコ、デリバード、マンタイン、アーケオス、ルチャブルの6体。この記事で完全なとりポケモンと定義したポケモンは全く入っていない。
ジャンプをする攻撃が、とりポケモンには無いひこうタイプの特徴だと言える。
とりではないポケモンについてここまでをまとめると、
・大柄ならその体格を生かして激しい風をおこし、
・小柄なら素早い動きやジャンプ攻撃で物理で攻める
・フォルムチェンジ等固有の事情で技が決まることもある
のが特徴で、
・例外的な立ち位置にマンタインがいる
ことが分かった。
これ以降は他のカテゴリのポケモン、および剣盾についてチェックする。
間隔が空いたので同じグラフを再掲。
ひこう技の個数最多はクロバットとオンバーンの12個。同じこうもりポケモンのココロモリも10個と多め。クロバットがブレイブバードを習得したり、フウロやカヒリが所持していたりとこうもりは非常にひこうタイプ要素が強いカテゴリに設定されている。
一方最少はテッカニンとボーマンダの4個。特にテッカニンはUSMではかなり珍しい「翼や翅があるのにおいかぜを覚えないひこうタイプ」で、他にはなんとなくペンギンに似ているデリバードしかいない。まぁこれ以上速くなっても...
ボーマンダはXY~USMはメガシンカ、剣盾はダイジェットがあるのでひこう技に困っている印象が薄いが、BW2以前は大変だったはず。
間隔が空いたので同じグラフを再掲。
全ひこうタイプの中で、ひこう技を最も器用に使いこなすのはカモネギとスワンナで、25種中14種を覚える。どちらもひこうタイプでも意外に習得者が多くない技(エアカッター(習得者16体)・フェザーダンス(15体)・ブレイブバード(14体)など)をしっかり習得していた。
最も少ないのはデリバードで6種。ただ、もともと習得技がプレゼント特化だったりする等特殊なポケモンではある。
デリバードを除いたひこう技実質最少のポケモンは、なんとファイアローで8種。ストーリー序盤に出現する鳥ポケモンの進化系というポケモンで最も鳥っぽいポケモンだった。
最も、XYをプレイしたことのある人なら予想はできたかもしれない(筆者は未経験)。XYのヤヤコマが10レベルのつつく、次のひこう技がファイアローで42レベルのアクロバット(と基本技のブレイブバード)。自力習得の飛行技が少なく技マシンを活用した人がかなり多かったらしい。
以下の傾向はUSMの時と変化なし。
・「とり」「とりかもしれない」「とりではない」の3カテゴリで習得する技の数が大きく異なる
・フワライドの特殊技はかぜおこしのみ
・ひこう技トップの座はカモネギ(通常)のまま
新技ダブルウイングは習得者が面白く、翼のような器官を持つポケモンが片っ端から習得した(ピクシーとかも)。
今回のカテゴリ分けともかなり合致し、「とり」「とりかもしれない」(翼がある)はトルネロス以外全員習得し、「とりではない」はマンタイン以外全員習得しなかった。マンタイン何なんだ...
新ポケモン5体(アーマーガア、ウッウ、ガラル3鳥)は全員鳥だが、しいて言えばガラルサンダーがややとりっぽくない(飛べない設定)。
が、エアスラッシュを5体で唯一覚えない代わりにアクロバットやとびはねるを唯一覚えるなど、とりっぽくないひこう技の習得で数を稼ぎ(8種)、結果的にガラルフリーザーの7種を上回っている。
とりポケモンではないひこうタイプのポケモンについて、習得する技から見た特徴は、
・大柄で自ら風を起こして攻撃するポケモン
・小柄で空中を機敏に動いたりジャンプしたりするポケモン
・フォルムチェンジ等固有の事情で技レパートリーが決まるポケモン
の3種に分類されることが分かった。
これまで本編で印象が薄かった「とりポケモンではないひこうタイプ」についてある程度まとめることできた。もし第9世代で新たにとりではないひこうタイプが登場するのであれば、大きな体格で暴風を巻き起こすのか、小柄ですばしっこく動くのか、あるいは新しいパターンなのか楽しみである。
...マンタインのように鰭か何かが何故か翼扱いされているかもしれない。
まるくなるモロバレルを育成したところからスタート。
まるくなるはモロバレルのタマゴ技なので、関連する遺伝経路を色々見ていたところ、タツベイもタマゴ技としてまるくなるを覚えるのを見つけた。丸くないのに。しかも遺伝がそこそこ面倒。
という経路。
剣盾は割とタマゴ技の廃止や変更が多い世代という認識だったので、この弱く(タツベイ族はてっぺきも覚える)遺伝が比較的面倒なタマゴ技が残っているのが意外だった。
まるくなるを残す理由としては「ころがる」の存在もある*1が、これもコモルーとボーマンダが過去作の教え技で覚えるのみ。
タツベイとまるくなるの関係が気になったので、順を追って調べてみた。
まるくなる、まるくなれない:技「まるくなる」を習得するか否か
丸い、丸くない(漢字):ポケモンの形が球状に近いか否か
まるころ:技「まるくなる」「ころがる」の両立およびそのコンボ
伏線の世代。
まるくなる、ころがるがそれぞれ技マシン40, 技マシン04として実装される。特にまるくなるは丸くなさそうなポケモンにも大量にばらまかれ、ヒトカゲゼニガメフシギダネ等も習得した。
事の発端の世代。
ルビー・サファイア発売と同時にタツベイ・コモルー・ボーマンダが初登場。
まるくなる・ころがるの技マシンは消滅したが、エメラルド発売により教え技として復活。コモルーとボーマンダはどちらも習得した。
一方タツベイはどちらも習得できず。その理由はおそらく、
タツベイが丸くないからである。
実は第2世代の丸くないまるくなる組(ヒトカゲゼニガメフシギダネ等)は第3世代もまるくなるを習得しているが、これは単に第2世代をそのまま引き継いだだけ。
少なくとも第3世代初出のポケモンについては、丸いポケモン・丸くないポケモンをしっかり区別しようという方針が垣間見える。
以上より、第3世代ではコモルーとボーマンダはまるころを両立でき、タツベイはどちらも覚えないという状態。
事がこじれ始めた世代。
プラチナとハートゴールド・ソウルシルバーで教え技のシステムが続投。ころがるはラインナップに残った一方、まるくなるが教え技から削除されてしまった。
これに関し、一部のポケモンには救済措置も出された。例えばホエルコは第3世代ではまるくなる習得を教え技に頼っていたが、第4世代ではタマゴ技に変更された。もともとレベル技のころがると合わせて、まるころコンボが継続して使える。
しかし、コモルーとボーマンダにまるくなるがタマゴ技で配られることは無かった。その理由はおそらく、
タツベイが丸くないからである。
「そんな!それではコモルーもボーマンダも防御を上げられないのでは!?」という懸念ももちろんある。
しかし実は、コモルーとボーマンダには「てっぺきを教え技で習得」という救済(実質強化)が入っている。これにより運用上の問題点はなくなった。まるころが使えないこと以外は。
このようにして、第4世代のコモルーとボーマンダはまるくなれず、まるころは第3世代のコモルーとボーマンダの特権となった。
事が一気にこじれた世代。
BWで突如タツベイがまるくなるをタマゴ技で習得したのだ。
判断の根拠としては、
・コモルーは丸いポケモンなのでまるくなるを覚えないのは不自然
あたりが考えられる。
「そんな!それなら丸くないタツベイがまるくなるのは不自然では?今までの議論は一体何だったのか??」という懸念ももちろんある。
しかしポケモンのバランス調整の傾向として、必ずしもポケモンの形態を最重要視しない、というものがある。
例えば第7世代まで、ヒトカゲはつばさでうつを当然覚えられなかった。
しかし剣盾でリザードン進化時に覚える技がつばさでうつからエアスラッシュに変更されたのをうけてつばさでうつがタマゴ技になり、ヒトカゲも覚えるようになってしまった。
ゲームバランスの都合から、形態上それっぽくない技を覚えることもある。タツベイのまるくなるタマゴ技習得もこれに似た理由だと推察される。
しかし、話はここで終わらない。
続くBW2で教え技が実装されるも、ころがるが削除されていたのだ。
5世代のポケモンではタマゲタケ等ころがるをタマゴ技で習得するポケモンもいるが、コモルーボーマンダにはタマゴ技の救済も無かった。
何故か?
タツベイが丸くない(のでころがれないように見える)からである。
「そんな!それなら結局まるころは両立できないのでは?今までの議論は一体何だったのか??」という懸念ももちろんある。
その通りである。
まるくなるはあくまで5世代からのタマゴ技なので、4世代までの教え技であるころがると同時習得はできない(はず)。
こうなった背景には、BWとBW2の発売期間が2年弱開いていることもあると思われる。仮説として、
・BW開発時に、コモルーボーマンダがまるころを両立できていないことに気付く
・BWでタツベイにまるくなるをタマゴ技で追加決定
・この時点ではころがるは教え技に存在する前提、タマゴ技には実装しない(タツベイはころがれるほど丸くない)
---2年弱の開発期間---
・ゲームバランスの都合でころがるの教え技からの除外が決定
・BW2でもまるころ両立できず
のような流れも十分考えられる。
そしてさらにややこしいことに、まるくなるのタツベイへの遺伝がめちゃくちゃ大変。
同族以外からはなんとあの「金銀のついででエメラルドでもちゃっかりまるくなるをもらったヒトカゲ族」からしか遺伝できない。結局エメラルドが必要。
ここまでをまとめると、
第5世代産:タツベイコモルーボーマンダがまるくなるのみ習得(ただし第3世代産のコモルーボーマンダヒトカゲ族が必要)
になる。
まるくなるタツベイ冬の世代その1。
大きな変化は無し。レートでは過去作産禁止ルールも導入され、まるくなるころがる両立コモルーボーマンダは次第に使えなくなっていった。
まるくなるタツベイ冬の世代その2。
初代VCおよび第2世代VCが発売、ポケモンバンクとの連携が始まった。
これでエメラルドではなく金銀VCからまるくなるヒトカゲを持ってこれるようになった。
しかし手順はこれはこれでかなり大変で、
1:3DSを2つ用意する
3:もう片方の3DSの金銀VCに通信交換で移動させる
4-1:そのヒトカゲがオスなら、技マシンでまるくなる習得
4-2:そのヒトカゲがメスなら、他のまるくなるを覚えたポケモン(オス)と合わせてヒトカゲ(オス)を孵化(当時は技マシン技も遺伝できる)
5:ポケモンバンク経由でヒトカゲ(オス)をSMやUSMに移動
6:タツベイ族(メス)と合わせて孵化
となる。なんだこれは...
すこし希望が見え始めた世代。
まず剣盾でタツベイがてっぺきを習得。タツベイが防御面で純粋に強くなった。
次にカジッチュの登場。カジッチュはタツベイ待望の丸いドラゴンポケモン。
これにより、これまでの遺伝経路の
が
と、手間はかかるものの1ソフト内で収まるようになった。
剣盾では遺伝技の変更や廃止が頻出したが、タツベイのまるくなるに関しては廃止ではなく逆に気軽に遺伝できるようになった。
そしてついに、いわゆる横遺伝が可能になった。
これは同じ種類のポケモンを育て屋に預けると、片方からもう片方へ(孵化を介さず)タマゴ技を遺伝できるというもの。
これにより、第4世代の教え技でころがるを覚えたコモルーボーマンダに対し、まるくなるを遺伝させることができる。
第5世代の"タツベイにまるくなるを与えたのにまるころ両立できない事件"から足掛け3世代、ようやく当時の目的を達成することができた。
一方でころがるは技マシン・技レコード・教え技などで復活することは無く、タマゴ技でタツベイに配られることも依然無かった。
しかしカジッチュ(ころがるも覚える)や横遺伝の存在により、この先の世代でゲームバランスの調整が入った場合にタツベイが習得できる環境は整った。
第9世代でタツベイが心置きなくまるくなってころがれる事を祈るばかりである。
ポケ徹によれば、タツベイのまるくなるはタマゴ技としてデータ上は遺伝可能だが、遺伝できるポケモンが(2021/12/29時点で)いない状態らしい。
『タツベイ』に『まるくなる』遺伝経路|ポケモン図鑑ダイパリメイク|ポケモン徹底攻略
今後PokemonHOMEとBDSPが連携し、剣盾からまるくなるタツベイを輸送できたら、BDSPタツベイもまるくなれるかもしれない。
(追記:BDSPは地下大洞窟にタマゴ技習得ポケモンが生息しており、そこにまるくなるタツベイがいる可能性があるようです)
*1:まるくなってからころがると威力が2倍になる