・大前提
C特化コータスの2段階上昇晴れ140噴火ダブルダメージ→
H振りグラードン
ダメージ: 240〜283
割合: 115.9%〜136.7%
回数: 確定1発
H振りゼルネアス
ダメージ: 225〜265
割合: 96.5%〜113.7%
回数: 乱数1発 (75%)
弱点保険コータスは強い。
・構築の経緯
まず弱点保険コータスを軸にする。
次に弱点保険起動役として、トリルを使え、一度は攻撃を耐えられ、ねこだまし無効で、モロバレルより遅い襷サマヨールを選択。
トリルサポート役として、ねこだましを使え、自主退場ができ、粉技無効の大爆発ダーテングを採用。
4枠目でトリルターン稼ぎ妨害の対策をしたい。ねこだましをカットでき、守るやワイドガードを割ることができる草Zアマージョを採用。
以上4体が基本選出になる。
コータス軸ではカイオーガが本当にきついので、これを副選出の伝説2体で対処する。
5枠目にカイオーガとその取り巻き(ルナアーラ、ゼルネアス、イベルタル)全員に弱くはない伝説ディアルガを採用。
6枠目にジオコンゼルネアスを採用し、自己暗示によるディアルガの火力の底上げをすることにした。
・個別解説
コータス@弱保 冷静 HC極振りD4、S個体値18~19(最遅サマヨールと最遅モロバレルの間)
噴火、熱風、大地、守る
イージーウィン性能の高いポケモン。炎等倍なら弱保噴火で伝説ポケモンすら確定1発が取れる。チョッキ持ちや特殊耐久厚めでも、無振りチョッキランドロス程度なら持っていける。
サマヨール@襷 のんき HB極振りD4
トリル、守る、ナイトヘッド、地ならし
ねこだまし無効のトリル役。相手のねこだまし+トリル妨害みたいな先発に対し安定する(相手のトリル妨害役にこちらがねこだましするだけ)。進化の奇石だと耐えないルナZを耐えられる襷が便利。ヨノワールだと速すぎ、ヨマワルだと地ならしを覚えないのでサマヨールを採用している。
ダーテング@ゴツメ 陽気 AS極振りH4
ねこ、いちゃもん、バクア、大爆発
コータス軸では猫+大爆発で仕事終了。ガオガエンに少しでもダメージを入れるため持ち物はゴツメ。ディアゼルネではジオコンのサポートをしたいが、挑発すら覚えないほど選択肢がなかったので、妨害技にいちゃもんを採用。詳しくは後述。
アマージョ@草Z 意地 HA極振りD4
パワーウィップ、飛び膝、蜻蛉、フェイント
速やかにコータスの噴火を通すのが仕事。ディアゼルネ軸でも選出し、上からガオガエンに大ダメージを与えることを考慮したため、最遅ではなく意地っ張り。
ディアルガ@ゴーグル 控え目 H極振り、S12振り(ジオコン暗示後に最速フェローチェ抜き)、残りC
自己暗示、ラスカノ、雷、大地
GTS個体。直前までZ自己暗示(HP全回復)だったが、ディアゼルネの並びでバレルガエンにあまりにも汎用的な負け方(いかりのこな+バークアウト連打で両方無力化)をしたため防塵ゴーグルに変更。
ゼルネアス@ハーブ 控え目 S準速オーガ抜き、C極振り、残りH
ムンフォ・マジシャ・守る・ジオコン
GTS個体。ウルトラムーンしか持っていなくてもディアゼルネ構築は組めるのだ。
・選出
コータス軸選出
対カイオーガ以外この選出。パルキアがいようがこの選出。ホウオウはきついかな…。
猫トリル、爆発守る、地ならし噴火、アマージョ交代噴火、フェイント噴火。
トリルが終わるころには万全のコータス・Z温存アマージョ対相手1体になっているのが理想。
ディアゼルネ選出
対オーガ軸。初手でコータスをディアルガに交代し相手の攻撃を受け、相手が天候を奪い返す間にダーテングが妨害技を打ちながら退場。ゼルネアスを後出しで繰り出し、ディアルガをコータスに交代しながらジオコンを積むと相手のカイオーガを置物にできる、はず。アマージョが刺さっている(レヒレ入りとか)ならアマージョも選出。初手から猫ジオコンを積む選択肢もある。
・結果
最高レート1615、最終レート160X。
コータス軸7勝7敗
カイオーガが多すぎて出番そのものが少なかった。勝つときはだいたい狙い通りのイージーウィン。伝説2体相手に伝説無しでも勝てるのだ。
一番厳しいのはガオガエン。
・半分回復実やチョッキで弱保噴火を3回も耐えてくる恐ろしい耐久を持つ(H振りレヒレやH振りメガボーマンダすら弱保噴火2回で落ちるのに・・・)。
・居座ってバークアウト連打してくると火力がどんどん下がる。が、それを気にしてガオガエンに大地を打つと、相手の伝説に1手自由な行動を許し負けに直結してしまう(2敗)。
・トリル2ターン目で不意に後出しから出てこられると、トリル3ターン目(地ならし噴火)がうまくいかない。
と、伝説のポケモンよりもはるかに厳しい相手だった。その他にはチョッキイベルタル、フェイント無効のルナアーラは辛かった。
ディアゼルネ5勝10敗
・ゼルネのジオコンがあまり成立しなかった(ダーテングのサポートのみでは厳しかった)。
・ディアルガの自己暗示まで行けた試合はほとんどなかった(持ち物変更で、序盤の被弾をZ自己暗示で帳消しにする基本の動きができなかった)。
さすがにトリパの副選出としては構築の時点で歪みが大きかった。改善点として、トリパの副選出には自然にトリルを取り入れ、主選出と動きがあまり変わらないようにしよう。
(その他選出 アマージョ軸トリパ 1勝1敗)
相手が全員速いオーガ軸だとアマージョ軸トリパがよく刺さった。1敗も完全な運負け。
(伝説無し相手等 14勝)
・まとめ
個人的な目標の45戦初完走が達成できたのは大きな収穫。次の大会での体調管理などのイメージができた。コータスはもっと活躍できるはずなので、また違ったルールでチャレンジしたい。
付録:技「いちゃもん」について
いちゃもんの効果は「相手が同じ技を連続で出せなくなる」。ダーテングでゼルネアスのジオコンをサポートするために採用した。
・いちゃもんが勝ちに結び付いた試合:
1:テッカグヤのヘビーボンバーに合わせて守る+いちゃもん、次ターンテッカグヤ引きジオコン積める
2:初手相手のテテフのサイコショックを強引に受けてジオコン、2ターン目守る+いちゃもん、3ターン目テテフが引いてカイオーガ後出し、ムンフォ直撃してオーガダウン(直後に相手ナットレイのジャイロでゼルネダウン)
・いちゃもんが勝ちに結び付かなかった試合
1:ダーテングが上からやられる(晴れていないパターン)
2:いちゃもん+守るのターン、隣に別のゼルネアスに強いポケモンが出てくる(一般的なパターン)
3:クロバットのちょうはつをいちゃもん、次ターンクロスポイズン+Z技の集中を受けゼルネダウン(妨害技が実質2つあるパターン)
4:ソルガレオのメテオドライブをいちゃもん、次ターンソルガレオZでゼルネダウン(Z技パターン)
5:ナットレイのジャイロボールをいちゃもん、最後にアマージョ・ナットレイ対面まで無事持ち込むも、飛び膝読み守る読みフェイントを読まれパワーウィップを被弾し負け(択負けパターン)
6:ほえる・黒い霧が防げない(いちゃもんが意味をなさないパターン)
あまりにもいろいろな突破方法があり感心してしまった。
特に印象的なのは2番。守るで一度防ぎたい技を受けるのだが、その間にもう片方の相手ポケモンに1度自由な行動を許してしまう(トルネロスの挑発を守ってやり過ごす間に後ろからカミツルギが出てくる等)。こちらもそれに対応できればよいが、その運用はどうしても複雑になる。
いちゃもんは「技に困ったポケモンでも雑に使える汎用的な技」ではなく、ダブルバトルとの相性もよくないようだ。シングルバトルのPP削り型プテラのような、明確な目標と適したルールがあって初めて輝く技だと考えられる。