噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【PJCS予選2019】ニドルナッキー【最高1655】

出発点

 

いのちのたまちからずく臆病CSニドキングの大地の力は、 

 

H振りのみのゲンシグラードン

ダメージ: 218〜257
割合: 105.3%〜124.1%
回数: 確定1発

 

H振りのみのガオガエン

ダメージ: 218〜257
割合: 107.9%〜127.2%
回数: 確定1発

 

特防特化チョッキガオガエン

ダメージ: 104〜125
割合: 51.4%〜61.8%
回数: 確定2発

 

ヘドロばくだんなら、

H4振りのみのゼルネアス

ダメージ: 198〜237
割合: 98%〜117.3%
回数: 乱数1発 (93.8%)

ついでにC+2ダブルダメージマジカルシャインも耐える。

 

強い。

 

 技構成をタイプ一致の「大地の力」と「ヘドロばくだん」、通りのよい「れいとうビーム」、S順切り返しの「守る」、とした場合、(4月17日現在の)WCSレートの使用率top30のうち、なんと21体に弱点がつけることが判明。上を取ってニドキングで制圧するパーティーを考えることにした。

 

 

 

構築経緯

 

 追い風役は「ニドキングの技が通らない相手に強いポケモン」が望ましい。弱点がつけない残り9体は、カイオーガルナアーラ、ガルーラ、月食ネクロズマドータクンナットレイミュウツードーブルカミツルギ

 

 エスパータイプの伝説が多いため、イベルタルルナアーラが候補に。ゼルネアスがいても追い風の張り易そうなルナアーラを採用。

 

 とにかく上を取りたかったので、ほかにもS操作役を加えることに。凍える風が使え、催眠対策になり、トリルや怪しい行動をとりあえず防げるちょうはつカプレヒレを採用。

 

 凍える風ではSダウンが間に合わなさそうなとき、麻痺がまけ、耐久があり(対レックウザなど)、自身のSも速いがんじょうビビり玉トゲデマルを採用。

 

 両者とも役割が似ており使い分けやすく、定数ダメージ技も覚えるので棒立ちになりづらい。

 

  もう片方の伝説には、ニドキングと技の相性補完がとれて素で数値の高いゼルネアスを採用した。

 

 ラスト1体について、ニドキングで弱点をつけない伝説は、主にカイオーガエスパータイプである(特にドータクンが厳しい)。ここでルナアーラなどエスパータイプ伝説の欠点として、ガオガエンなど悪タイプへの打点が少ないことがある。要は

 

カイオーガに弱くないガオガエン」が適任である。

 

いろいろ探したところ、ブラッキーが該当。

 

 これでパーティーが完成。結果的にだが、月にまつわるポケモンが揃うきれいなパーティーとなった(月の使者、月光ポケモン、月の石進化、ムーンフォースが使える×2、体がほぼ球体)。

 

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個別解説

 

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ニドキング@いのちのたま 特性ちからずく

157-*-98-137-96-149

臆病 H4 B4 C252 D4 S244

大地の力・ヘドロばくだんれいとうビーム・まもる

 

少しでも多くのポケモンの上を取るため、Sになるべく割いた。後述のカプレヒレの後ろは取りたいのでカプレヒレ-1。

上から高火力を押し付けたい。

 

 

ルナアーラルナアーラZ 特性ファントムガード

213-*-108-189-127-163

臆病 H4 C252 S252

シャドーレイサイコショック・追い風・守る

 

S操作要因1。メジャーな構成のルナアーラ

初手または中盤に追い風を張ってニドキングにつなぐ。

 

 

カプレヒレ@ミストシード 特性ミストメイカ

177-*-136-115-150-150

臆病 H252 D4 S252

こごえるかぜ・しぜんのいかり・ちょうはつ・しろいきり

 

S操作要因2。

しぜんのいかりニドキングの技の順にしたいので最速。

S操作技と定数ダメージ技は確定。

トリルや怪しいギミックに対応できるちょうはつを採用。

相手のガオガエン・カプレヒレがバークアウトや凍える風を連打してきたときに、安全にニドキングを後投げするためしろいきりを採用。

ミストシードとミストフィールドでコケコのデンキZも怖くない。

 

 

トゲデマル@ビビり玉 特性がんじょう

172-118-83-*-94-162

陽気 H252 D4 S252

ほっぺすりすり・いかりのまえばニードルガードねこだまし

 

S操作要因3。

S操作技と定数ダメージ技は確定。レヒレと互換性がある。

追い風サポートのねこだまし、相手の追い風トリルのターン稼ぎのニードルガードを採用。

あわよくばゼルネアスの上も取りたいのでビビり玉。

貴重な水ヌケニンへの打点持ち。

 

 

ゼルネアス@パワフルハーブ 特性フェアリーオーラ

218-*-115-201-118-135

控え目 H132 C252 S124

ムーンフォースマジカルシャイン・ジオコントロール・まもる

 

一般的な技構成のゼルネアス。努力値はC特化、Sは相手の130族を凍える風込みで抜き抜き、余りはH。

追い風下で積まずに殴ることが多かった。

実はGTS産。ウルトラワープライドは必要ないし、周回プレイも必要ないし、そもそもウルトラサンすら必要ない。

 

 

ブラッキー@オボン 特性せいしんりょく

202-*-131-71-200-85

おだやか H252 B4 D252

イカサマ・バークアウト・つぶらなひとみ・てだすけ

 

補完枠。エスパータイプの伝説やドータクンニドキングに打点が無い)への対抗札

ダメージソースとしてイカサマとてだすけ、相手への妨害技としてバークアウト・つぶらなひとみを採用。S操作ができないのが、パーティコンセプトと合わず辛い。

 

凄まじい高火力の技を受けても割と耐える。具体的には

・臆病ゲンシカイオーガのMAXしおふきダブルダメージ

・控え目ゲンシグラードンのMAX噴火ダブルダメージ

・いじっぱりゲンシグラードンだんがいのつるぎダブルダメージ

・控え目カプテテフのムーンフォース

・ミラクルアイ+臆病ウルトラネクロズマのてんこがすめつぼうのひかり

をどれも50~70%程度の被ダメージに抑えられる。あまりにもオボンのみを採用したくなったので、した

 

(余談:もともとムーンルール用の個体。ねこだまし無効の研ぎ澄ますでんこうせっか使いとして、スカーフワルビアルのツボをつく予定だった。ワルビアルねこだましを受けたので解散した。)

 

 

選出

 

基本:相手にカプレヒレ・催眠・などがいるとき、ギミックパーティーのとき

先発 カプレヒレルナアーラ

後発 ニドキング+ゼルネアス

 

カミツルギ・水ヌケニン・オーガレック・S2倍特性などがいるとき

 

先発 トゲデマルルナアーラ

後発 ニドキング+ゼルネアス

 

相手にドータクンエスパー伝説がいるとき

先発 ブラッキールナアーラ

後発 ニドキング+ゼルネアス

 

 

戦績

 

ポケモンジャパンチャンピオンシップス予選 28勝17敗 レート最高1655 最終1618?

 

 

感想

 

良かった点:

相手の上さえ取れれば、ニドキングが高火力で制圧しやすかった(ほぼ4タテした試合もあり)。

 

悪かった点:

相手の上が取れないと、耐久の無いニドキングが一撃で沈み、そのまま押し切られる

ことが多かった。

 

どうしようもなかった点:

相手の上を取りづらかった。

ルナアーラが追い風を打てない。

相手はゼルネアス警戒でクロバットプテラなどちょうはつ+おいかぜ持ちを先発にすることが多く、それがそのままルナアーラに刺さってしまう。上を取られ、凌ごうにも守るが使えず、後発の耐久もあまりないため押し切られることが多かった。

これが1番の反省点。

 

意外に良かった点:

ブラッキールナアーラの先発が活躍した。

てだすけ+ルナZで耐久無振りのゲンシカイオーガ、すべてのゲンシグラードン一撃で倒せる。そのまま残数有利をとり、追い風を中盤に使ってニドキングに回す動きが自然とできた。

 

 

まとめ

 

1:ニドキングは場を整えるのが大変

2:ゼルネ入りは先発追い風の扱いに注意

3:ブラッキーはもっと考察してみたい。

 

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