この記事について
平成の終わりにあたり、自分が初めてレートに潜った時のことを思い出してまとめた記事です。初心を振り返りたい人、これからレートにチャレンジしたい人の助けになれば幸いです。
構築の経緯
サンムーン初期にドレディアコータスが一世を風靡。両者ともに旅パに入っていたことから、レートへの参加に興味を持つ。「思い入れのあるポケモンを活躍させたい」という動機は、多くの人が最初に持っていたのではないだろうか。
当時の自分の認識は、
「相手のタイプはわかる、技や持ち物はわからない」
「ダメージ感覚の持ち主は別世界の住人」
だった。そのため、
全てのポケモンに先攻して、そのまま倒す
シンプルな構築を考えた。
幸いなことに、前述のコータスが爆発的な火力と極端な遅さを両立。トリックルーム下での弱点保険型で運用した。
トリックルーム役は、ねこだまし無効で安定感のあるレベル1ミミッキュを採用。
トリルサポート役は、早めに退場してトリルエースを展開すると強いと聞いたので、低耐久ポケモンを念頭に置いた。
アローラガラガラにねこだましが打てて、がむしゃらで相手を削れるレベル1ガルーラを採用。
メガガルーラより早くねこだましができて、早めに退場ができる、脱出ボタンニャオニクスを採用。
相手のカプテテフより早く相手の攻撃を封じ、早めに退場ができる、王者の印投げつけるフェローチェを採用。
最後に後発として、フェイントでワイドガードを対策でき、トリルの張り直しも可能で、がむしゃらで相手を削れるレベル1ドーブルを採用。
これでパーティーが完成。いたみわけ・がむしゃら・超火力ふんかで、相手を知らなくても倒せるシンプルな構築となった。
最初はフリーから始め、その後サンムーン・シーズン1でレートにも潜ったポケモンに限らずゲームでのインターネット対人戦が初めてだったので、とても緊張した覚えがある。
個別解説
コータス@弱点保険 ひでり
冷静 HC極振り 個体値はSが0、それ以外はすべて31
177-105-160-150-91-22
ふんか ねっぷう じしん まもる
後発エース。
炎等倍以上はC+2ふんかで倒せる(ポリゴン2、カビゴン、クレセリア以外)。
炎半減はミミッキュのいたみわけとC+2ふんかで倒せる(ドヒドイデ、ウツロイド以外)。
炎1/4でもがむしゃらとふんかでなんとかなる。
C+2ねっぷうも強い。
特性もらいびのポケモンはいたみわけとA+2じしんで倒せる(当時は教え技が無かった)。
シンプルで強かった。
ミミッキュ@メンタルハーブ ばけのかわ
レベル1
トリックルーム いたみわけ ちょうはつ めざめるパワー地面
先発。トリックルームとめざパ地面(コータスに打って弱点保険起動)は確定。相手を削れるいたみわけ、相手のトリル返しやワイドガード対応できるちょうはつを採用。確実性を上げるためメンタルハーブを採用。
器用なポケモンで楽しかった。
トリル後に相手エルフーンのアンコールをメンタルハーブでやり過ごしてちょうはつで封じたり(本人は無意識)、
相手のミミッキュのばけのかわをめざパではがしてからコータスのふんかを通したり、
相手のコータスに先にいたみわけをして火力を下げ、同速勝負に負けても有利な盤面を作ったりした。
ガルーラ@ラムのみ きもったま
レベル1
ねこだまし じならし がむしゃら まもる
基本選出の先発。アローラガラガラからミミッキュを守る。弱点保険起動用のじならし、高火力のがむしゃら。まもるはほかの技でいい(かなしばり等)。持ち物は状態異常による行動不能を嫌ってラムのみ。
このポケモンも使っていて楽しかった。ポリゴン2のタスキはがしのどくどくをラムのみで無効化したり、ギルガルドのみがわりをがむしゃらで破壊したりした。
臆病 H極振り、Sメガガルーラ抜き抜き、残りBD
181-*-98-*-102-169
相手にガルーラがいるときに先発で選出。火力はないのでコータスのサポートに徹する。にほんばれで雨パへのささやかな抵抗。基本的に雨パは当たったら負けと割り切った。
フェローチェ@王者の印 ビーストブースト
むじゃき AS極振り
146-189-57-*-51-223
相手にカプテテフがいるときに先発で選出。なげつけるで隣を封じ、自分はカプテテフの超火力で吹っ飛んでくれるので対テテフとして最適だった。
テテフガルーラ同居の場合も選出。ファストガードでねこだましをなんとかする。
ドーブル@タスキ マイペース
レベル1
トリックルーム がむしゃら フェイント じならし
後発。トリルとフェイントを両立できる唯一のポケモン。他に高火力のがむしゃら、弱点保険起動用のじならしを採用。特性は、命中率低下を嫌ってマイペース。
采配を採用したこともあった。采配ふんか1発目がカイリューにあまり効かず、「これが噂のマルチスケイルか!」となった後、采配ふんか2発目で倒してしまった。がむしゃらと役割が被るので結局不採用に落ち着いた。
選出
先発:ミミッキュ+ガルーラ(テテフ入りならフェローチェ、ガルーラ入りならニャオニクス)
この1パターンのみ。動きは極力シンプルにまとめた。
基本選出はレベル1が3体とコータスという組み合わせ。
戦績
シーズン1・2 レート1600~1650をぐるぐる
なんと勝ち越してしまった。
当時の感想
初めてのレートで勝ち越せたのが何よりの自信になった。
一番の要因は、構築を極力シンプルにまとめたこと。相手のポケモンのタイプさえ分かっていれば、初心者でも扱える。
一方で、攻撃をコータスに集中したり、初手で誰も倒さずトリルの時間稼ぎに徹したりする上手い人には全く歯が立たなかった。そのため、その後はレベル50を積極採用し、やや複雑な動きもできるように、というように構築とプレイングは変わっていった。
このコータスの構築をきっかけに、自分でレートの構築を考えたり、記事を書いたりするようになった。新しい世代になっても、ポケモンの理解を深めていこうと思う。