噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【ウルトラルール】いかりのクロレヒレ【最高1762、自己ベスト】

構築紹介

 

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構築経緯

 

JCS予選はカプ・レヒレ+ルナゼルネだったが、ガオガエンが重かったこともあり、あまり振るわなかった。

 

反省会の結果は以下の通り。
1:後発ルナアーラの試合中盤でのおいかぜが強そう
2:ルナアーラを出す前にガオガエンを倒したい

 

 まずは1の通りルナアーラを後発に置くことからスタート。後発の相方には、追い風を生かして上から多くのポケモンを一掃できる伝説ポケモンが望ましい。火力を重視してメガレックウザを採用。ガリョウテンセイルナアーラZを打つだけで良いシンプルな試合を目指した。

 

 次に2のガオガエン対策について、幸いにもJCS予選で愛用していたカプ・レヒレガオガエンに弱くなかった。特攻に努力値を少し割けば(特防特化チョッキ以外は)ハイドロポンプで確定2発となるので、いかりのまえばorしぜんのいかりと合わせて倒すことにした。

 

 そこで試しにクロバットと合わせてみたところ、先発クロバットカプ・レヒレの対応範囲が意外と広いと気付いた。

 

・どんな相手でもHP半減技で削れる
・S操作しそうな相手にはおいかぜ+こごえるかぜ
・変化技を打ちそうな相手にはちょうはつ
・特殊高火力ならひかりのかべ
・固くない相手やガオガエンハイドロポンプで崩す

 

 特にHP半減技はどんな相手にもとりあえず打てるので、先発2体は腐りづらく交換の必要性が低い。そのため、

1:とりあえずクロレヒレ先発
2:何かしら有効な技があるので打つ
3:倒されたら後発エースを死に出し

という非常にシンプルな動きができる。

 

 気になるのは決定力の低さ。先に倒され数的不利になりやすいが、環境にガオガエンが非常に多いため、先発に誘って倒せれば大丈夫だと判断。

 

 これはガオガエンハイドロポンプを外すと数的不利になることを意味するが、ハイドロポンプの命中は80もあるので、ここでは問題視しないことにした。


 以上で基本選出4体、クロレヒレ+ルナレックが決定。


 ここまででメガレックウザイベルタルが重いため、これら相手に限り先発カプ・レヒレを変更。のこり2枠は流動的だったが、ゼルネアス・レックウザガオガエンに打点のあるメタグロス(notメガ)を採用。最後にカイオーガレックウザガオガエン・ついでにイベルタルに打点のあるコオリZゲッコウガを採用。構築を完成とした。


個別解説

 

クロバット

持ち物:きあいのタスキ
特性:せいしんりょく
性格:ようき
努力値:HS252 D4
実数値:192-*-100-*-101-200
技:いかりのまえば/おいかぜ/ちょうはつ/さいみんじゅつ

 

 先発で、いかりのまえば・おいかぜ・ちょうはつのどれかを相手に合わせて打っていく。中でもいかりのまえばは、ハイドロポンプ等と合わせてガオガエンを倒す、ルナアーラシャドーレイ圏内に入れる、2回重ねてメガレックウザしんそく圏内に入れるなど攻撃の起点となる技。迷ったら連打

 

 さいみんじゅつは使いどころが特殊なため注意が必要。主に試合最終盤、使わないと負けが確定する場面で使う。接戦から1手差で負け濃厚に持ち込まれた場合の多くは、相手のエースも削れているので、エースを1手封じただけでほぼ勝ちとなることもある。一方序盤に使った場合、先発クロレヒレの決定力が低いこともあり、相手に挽回するターン数が十分ありリターンが小さい(そもそも浮いていない相手には打てない)。序盤で使った試合や2回以上使った試合は命中を問わず全敗、最終盤に1度使って命中した試合は全勝となった。容量・用法の厳守が大事
 
(当初は相手の攻撃ダウンの技を採用する予定だったが、クロバットの場合はねっぷう(10%やけど)しか覚えなかったため、断念した。)

 

 

カプ・レヒレ
持ち物:ミストシード
特性:ミストメイカ
性格:ずぶとい
努力値:H252 B188 C68
実数値:176-*-135-124-150-143
技:しぜんのいかり/ハイドロポンプ/こごえるかぜ/ひかりのかべ

ハイドロポンプ
H202-D156ガオガエンを50.4%〜59.4% 確定2発となるまでCに振る
エアロック状態で全てのゲンシグラードンを確定1発
H146-D95カプ・コケコを56.1%〜66.4%

残りB
A233カミツルギリーフブレードが77.9%〜92.6%
C147カプ・コケコのフィールドなし10万ボルトZが74.5%〜88.1%

 

 しぜんのいかりで相手を削りながら、S操作、壁貼りも担当。ガオガエン(やカプ・コケコ)はハイドロポンプで崩す。相手の先発がゲンシグラードンの場合は、クロバットレックウザに替えながらハイドロポンプ(この構築で交換を使うレアケース)。

 配分はBに厚くして物理型草タイプの前でも動けるようにしたが、Sに厚くしてグラードンカイオーガ・遅いゼルネアスに先手を取れる型も使っていた。一長一短。

 持ち物は半分回復実ならレックウザ、ミストシードならカプ・コケコに対応。両者を比較すると、カプ・コケコは様々な種類の構築に含まれるが、レックウザレックウザ入りの構築にしか入っていない。5・6枠目でのメタはレックウザ相手の方が張りやすいので、ミストシードを採用しカプ・コケコに厚くした。

 惜しくも採用外の技にしおみずがある。命中安定だが、HPが奇数のガオガエンを倒しづらい、ゲンシグラードンが倒せない点がネックとなり、不採用となった。

 

 

レックウザ
持ち物:いのちのたま
特性:デルタストリーム
性格:いじっぱり
努力値:AS252 H4
実数値:181-255-120-180-120-167
技:ガリョウテンセイ/しんそく/まもる/たきのぼり

 

 ガリョウテンセイで相手を一掃する。

 ルナアーラを後発に置いているので、試合中盤のまもる+おいかぜで上からの制圧が狙える。まもりつつ最大限の火力が出せるいじっぱり&いのちのたまで採用。

 主力技のガリョウテンセイ、採用理由のまもる、HP半減技で削れたゼルネアス等を倒すしんそくは確定。

 技4つ目はだいもんじを採用。相手は鋼タイプ(ドータクンなど)をレックウザ相手の詰めの駒として残すことがあるので、これに確定2発をとれる技が欲しかった。H振りのみのツンデツンデにも乱数2発が取れるので、いかりのまえばと合わせて詰みを回避できる。

 


ルナアーラ
持ち物:ルナアーラZ
特性:ファントムガード
性格:おくびょう
努力値:CS252 H4
実数値:213-*-108-189-127-163
技:シャドーレイ/おいかぜ/サイコショック/まもる

 

 一般的なルナアーラ後発に置き、先発にガオガエンを誘って倒してもらう。中盤でおいかぜを貼りながら、メガレックウザと共に相手を制圧する。
 一般ポケモン相手にはシャドーレイで確定2発となることが多いので、クロバットいかりのまえばと合わせる。
 相手のルナアーラは先発に出てくることが多いため、カプ・レヒレのこごえるかぜでファントムガード削り+Sダウンができればルナアーラミラーで有利になる。

 


メタグロス
持ち物:半分回復実
特性:クリアボディ
性格:いじっぱり
努力値:H252 A236 S20
実数値:187-203-150-*-110-93
技:アイアンヘッド/じならし/れいとうパンチ/まもる
ほぼHA Sをこれだけ振ればガオガエンに抜かれない

 

 ゼルネレックを仮想敵とした(が、メタグロス採用時は1度も当たらなかった)。ソルガレオレックウザ相手にも1度選出。
 ゼルネアス・レックウザガオガエンを、いかりのまえばと合わせて倒せるようにした。いかく無効のため、動かし方が基本選出のカプ・レヒレと同じ居座りにできて使い易い。

 

 

ゲッコウガ
持ち物:コオリZ
特性:へんげんじざい
性格:おくびょう
努力値:H4 CS252
実数値:148-*-87-155-91-191
技:れいとうビーム/ハイドロポンプ/くさむすび/まもる

 

 オーガレックおよびイベルタル入りを仮想敵とした(が、ゲッコウガ採用時はオーガレックに1度も当たらなかった)。イベルタルガオガエンのような相手はルナアーラZが腐りがちになるので2Z選出
 カイオーガレックウザガオガエンイベルタルを、いかりのまえばと合わせてor Z技で上から倒せる技構成にした(ねっとうではガオガエンを確定2発にできないためハイドロポンプを採用)。4つめの技には、カプ・コケコ対策としてノーマルタイプになれるまもるを採用。

 


選出

先発:クロバット
後発:ルナアーラレックウザ

どんな相手にも確定。残りの先発1枠を

レックウザ入り:ゲッコウガorメタグロス
イベルタル入り:ゲッコウガ
それ以外の全てカプ・レヒレ

とするだけ。


成績や感想など


WCSレート シーズン15 最高1762 
1550くらいからスタート、1700代を維持
これまでの個人最高レートが瞬間1700だったので、自己ベストを大きく更新できた。

 

 選出にほとんど頭を使わない点がストレスフリーで、扱いやすかった。
 先発クロレヒレは命中不安定技を打ちまくるため、技外しによる負けは多かった。だがこれは織り込み済みの負け方なので、安心して次の試合に臨むことができた(当てても不利そうな試合だったら別)。
 後発ルナレックは、意外と試合中盤に追い風を使わずに攻撃するケースが多かった。ルナアーラではなく別の伝説を試してもよいかもしれない。


 使っていて楽しい構築だが、選出が単純で運要素が絡むため、その楽しさはゆびをふるオンリー(今季のスペシャルレート)に近かったかもしれない。

 

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