噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【Wガラルマユカップ】コノハナサマヨプリン【レベル2】

構築の流れ

 

Wガラルマユカップという仲間大会があったので参加しました。

 

ざっくりいうと中間進化限定で低レベル可ダブルバトル。そして「ガチ勢というよりダブル初心者にも参加してほしい」という趣旨の文言が大会紹介ツイートに。

 

これをどこまで真に受けるかは人それぞれだが、自分は「メタを張りまくるのではなく多少通りが悪くても使いたいポケモン・ギミックを使う」という方針にした。実際明らかなダブル初心者は7戦やって0だった

 

 

使いたいポケモンの条件はざっくり以下の通り。

・鎧の孤島で解禁(実はDLC前にも似たルールの仲間大会があった)

・低レベル可の大会なのでがむしゃらを使える(重要)

・がむしゃら以外の役割もある

・無効タイプや優秀な特性などがむしゃら以外の長所もある

・裏番組として”#トリプルバトル2020”が開催されているので、こちらもトリプルバトルゆかりのポケモンを使いたい(重要)

・かわいい

 

この条件を全て満たすポケモンは...

 

 

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レベル2プリンの採用を決定。

 

低レベルポケモンならトリックルームということで、トリル役としてサマヨールを採用。プリンのサイドチェンジでゴースト技を透かしたり、がむしゃらからナイトヘッドで確実に追撃できたりと相性が良さそう。

 

そしてサマヨールといえば気になっているギミックがもう1つ。

サマヨールコノハナへのはいよるいちげき弱点保険を発動、わるいてぐせサマヨールから火力アップアイテムを奪い、威力150のうっぷんばらしで相手を倒す」というもの。両方とも中間進化でガラルに存在する。

 

ただこれに関しては、ちゃんとAを下げたサマヨールじゃないと4倍弱点を突かれたコノハナが粉砕されてしまう。調整しても相手先制技と合わせてやられてギミック成立が難しそう、ということで残念ながら却下。

 

 

 

トリル下でプリンサマヨールと合わせるアタッカーとして、とりあえず種族値の高いサイドンを採用して取り巻きを考えることに。

 

サイドンは言わずもがなゴリラスライダーが厳しいので、バチンキーに強くトリルサポートもできるニャヒートを採用。

 

他にサイドンでは厳しいのは遅めの水・草タイプ。特にマリルが大変で、他にもカメールフシギソウオシャマリあたりが場に2体並ぶような場面がきつそう。誓いパだと同居しやすいし。

 

後は単純に鈍足高火力特殊アタッカーが辛い。この環境ならゴチミルダブラン

 

ということでサイドンの補完として水・草・エスパータイプに強いトリルアタッカーが欲しい。

 

この条件を全て満たすポケモンは...

 

 

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...コノハナが帰ってきた。

 

S種族値が60とトリルアタッカーとしてはやや速いが、くろいてっきゅうを持たせるとマリルダブランの下を取れる。サマヨール味方殴り→コノハナ弱点保険発動→わるいてぐせで鉄球をコノハナにパスできるのでいい感じ。うっぷんばらしでなければはいよるいちげきで殴る必要もない

 

最後の補完としてまだバチンキーが辛そうな点、格闘タイプがやや厳しくドラゴンタイプにも弱点がつけない点、ラッキーの対策もしたい点からクサイハナを採用。ムーンフォース覚えるしどくどく必中だしなかなか器用。

 

これで構築が完成。

 

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個別解説

 

プリン

レベル:2

持ち物:きあいのタスキ

特性:フレンドガード

調整:H実数値16(最低)、S実数値4(最遅)

技:サイドチェンジ、まもる、ほろびのうた、がむしゃら

 

プリン。

低レベルがむしゃら勢の中では、フレンドガードで味方の耐久を底上げできる・無効タイプが2つあるあたりが優秀。特にゴーストタイプと組ませるとサイドチェンジで相手ゴースト技を無効化できるので、ピッピとの大きな差別点になる。

 

サイドチェンジ、がむしゃらの他には、大切に扱うためのまもる、ラッキー対策になるかもしれないほろびのうたを採用。手助けでもいいかも。

 

 

サマヨール

レベル:49

持ち物:くろいてっきゅう

特性:おみとおし

調整:のんきH252B140D116 最遅

技:ナイトヘッドかわらわり、てだすけ、トリックルーム

 

ほぼいつものサマヨール

トリル・がむしゃら後の追撃・サイドンへの手助け・コノハナを殴って弱保を起動させながら鉄球を渡すなどが役割。

 

かわらわりがあるとギモーあたりの壁展開の対策になって便利。まあほのおのパンチやれいとうパンチでコノハナを殴る必要もないが。

 

レベル49は相手のサマヨールの下を取るためだけど、鉄球持ってるしあまり関係なかったかな。

 

 

サイドン

レベル:50

持ち物:いのちのたま

特性:ひらいしん

調整:ゆうかんAD252H4 最遅

技:10まんばりき、いわなだれ、まもる、つのドリル

 

種族値ポケモン

中間進化としては有数の種族値の高さを誇る。105-130-120-45-45-40の計485で無駄も少なめ。これより高いのは今大会でルール上禁止のポリゴン2のみ(85-80-90-105-95-60の計515。これでランクマできせき持てる...)。

 

バチンキーさえいなければトリル下ではよく通せることが多い。プリンと並べばがむしゃらいわなだれサマヨールと並べば手助け+いのちのたまで相手を倒しに行く。

 

ラッキー対策につのドリルを採用した。

 

コノハナ

レベル:50

持ち物:じゃくてんほけん

特性:わるいてぐせ

調整:れいせいHC252B4 最遅

技:エナジーボールあくのはどう、エアカッター、じんつうりき

 

サイドンの補完。

種族値は中間進化でも低い方(70-70-40-60-40-60の計340)。もともと未進化だったポケモンピカチュウ等)を除くと中間進化ではトランセルキルリアアママイコレドームシに次ぐ低さで、なんとサイホーン(計345)よりも低い。

 

そのためサマヨールかわらわり程度でも結構削れる(ダイマ時に2割程度)。

 

一方火力面はあまり心配ないはず。サイドンの補完なので、サイドンが苦手な=コノハナが得意なポケモンを相手することが多く、弱点保険とも合わせられる。威嚇を考え特殊型にした。

 

技は一致のエナジーボールあくのはどう、くさ・どくタイプも相手できるようじんつうりき、対バチンキー用のエアカッター。トリル下でダイジェット打っても鉄球持ってれば大丈夫なはず。

 

 

ニャヒート

レベル:50

持ち物:マゴのみ

特性:いかく

調整:しんちょうHD252B4

技:フレアドライブねこだましすてゼリフ、ちょうはつ

 

いわゆるガオガエン枠。

バチンキー対策でねこだましもできるため採用。ねこだましとサイクルを回すすてゼリフ、バチンキーへの打点になるフレアドライブ、ラッキー対策にちょうはつ。

 

 

クサイハナ

レベル:50

持ち物:たつじんのおび

特性:あくしゅう

調整:ひかえめHC252B4

技:エナジーボールヘドロばくだんムーンフォース、どくどく

 

補完枠。

サイドンコノハナで厳しそうな格闘タイプを見たい枠で元々はテブリムを採用するつもりだったが、ニャヒートが消耗した場面ではコノハナのエアカッターに対バチンキーを任せることになり、不安だったため変更。

 

他には大会前に「サイドンのガードシェアで最強のラッキーを作る」といったツイートも見られ、これの対策もしたい。

 

クサイハナバチンキーもサイドンも格闘タイプも弱点がつけてラッキーには必中どくどくが入る、とかなり完璧な存在だった。心配なのは相手ドテッコツのれいとうパンチくらいか。

 

選出

先発:サマヨール+プリンorニャヒート

後発:サイドンコノハナクサイハナから2体 たまにニャヒート

 

戦績

カジュアルで伝説なしガチパ相手に1勝、Wガラルマユカップでは4勝3敗。

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感想

今回はポケモンごとに。

 

プリン:単体としては強かった

ダイマックスにはがむしゃらがあまり入らないとはいえHPを半分くらいは削れるので、後続のサイドンの珠いわなだれ圏内に入ることが多くとても活躍した。

 

そして良くも悪くも放置されることが多かった。放置されるとがむしゃらが何回も入ってよろしいのだが、この構築では上手く回らなくなる原因にもなった。詳しくは後述。

 

相手がねこだまし持ちでも守らずにタスキで受けていくくらいがちょうどよかったかも。

 

サマヨール柔らかかった...

さすがに純トリルっぽさが強すぎたせいか、初手から対サマヨール最大火力をぶつけて来る相手が多かった。

ランプラーのメガネシャドーボール、スカーフレアコイルの放電からの避雷針ピカチュウのキョダイバンライ、ギモーのうそなきからのガラルバリヤードのダイアイスなど。

 

隣がニャヒートだとねこだましを打った相手がダイマックスする、隣がプリンだと相手のねこだまし警戒でサイチェンではなく守るから入る、などで何回かトリルを張り損ねてそのまま負けたことがあり、これが今回一番の反省点。

 

コノハナ:刺さってはいたがサマヨールと並べない

相手がサマヨールをがっつり攻撃してくるせいでプリンより先にサマヨールが落ちることが頻発。サマヨールに殴ってもらえたのは7戦中1回だった。

 

そして鉄球ではないものを渡された。

 

 

 

一方ギミックを使用しない場合。

プリンの隣に後発のコノハナサイドンのどっちを出すか、全体技のいわなだれとエアカッターのどっちを押すか、と言われたら、まあいわなだれサイドンになってしまう。物理型ではっぱカッター採用すべきだったか...?

 

刺さりは悪くなかったのでギミックを軽くしたい。

 

サイドン:つよい

プリンとのがむしゃらいわなだれサマヨールとのてだすけダイアースダイロックがシンプルに強かった。素直にサイドンの周りを対水草要員で固めると良いスタンパになりそう。A2段階下降後のラッキーもちゃんとつのドリルで倒せた。

 

ニャヒート:いつも通り

H振りバチンキーをフレドラで中乱数だったので少しAに振った方がよかったかも。ねこだまし先がダイマックスするのはニャヒートというよりプレイングの問題。

 

クサイハナ:出番が少なかった

サイドンラッキーやドテッコツジャランゴあたりにはマッチせず。誓いパで水草が大量に入っている相手はコノハナとプリンで何とかしてしまった。

 

全体としてはうわさに聞くレベル2プリンや初めて採用するコノハナなど、普段あまり見ないポケモンを使うことができて楽しかった。

 

 

備考:Wガラルマユカップのルール

 

ダブルバトル

・バトルタワールール(低レベルOK)

・中間進化ポケモン限定

しんかのきせき禁止

・ポリゴン2禁止、ラッキーはOK

・過去作OK