大前提
1:剣盾からヒヒダルマがパワースワップという技を習得したらしい。
ヒヒダルマのトリック習得を確認しにポケ徹みたらパワースワップとガードスワップも覚えてて笑う そういえばエスパータイプの端くれでしたね...
— colon_pip (@SemColon) 2020年12月29日
2:ヒヒダルマの積み技といえばはらだいこ。
3:はらだいこを味方ダイマエースにパワスワすればとても強いのでは!?
構築の流れ
・ヒヒダルマについて
はらだいこパワースワップ原種ヒヒダルマを採用。ダルマッカやガラルダルマは覚えない。
ギミックの流れは、「ダルマの隣でこのゆびとまれを押しながらはらだいこ」までは順当に決定。
指要員が倒れた後ヒヒダルマが味方パワスワするのだが、パワスワする前にヒヒダルマが倒されては元も子もない。相手の上からパワスワするためのひと工夫が必要。
案1:ヒヒダルマまもる、味方ダイマエースがヒヒダルマを殴る、次のターンヒヒダルマのイバン発動
→ダイマ技での味方殴りはできないので無理
案2:ヒヒダルマにビビりだまを持たせる
→相手にダイジェットを積まれるとS1上昇では速さが足りない
案3:ニャオニクスのスキルスワップでいたずらごころヒヒダルマを誕生させる
→ギミックの手数がかかりすぎて厳しそう...
案4:ヒヒダルマのこらえるでイバン発動
→現実的な案だったのでこれを採用。
ヒヒダルマ@イバンのみ 攻撃技/はらだいこ/こらえる/パワースワップ
まで確定。
・このゆびとまれ要員について
イバンこらえるヒヒダルマは全体技と先制技が苦手なので、このゆびとまれ要員で対処することに。先制技をカットできるイエッサン、不意の全体技ダメージを軽減できて自主退場もできるピッピを採用。
ヒヒダルマがはらだいことこらえるに2ターンかけている間に相手からダイジェットが飛んでくる可能性は高い。
そのためダイジェット1回くらいなら相手に上を取らせないレジエレキをダイマエースとして採用。
はらだいこの4倍×トランジスタの1.5倍×エレキフィールドの1.3倍で最大7.8倍の超火力を出せる。強そう。
・裏選出について
先発がこのゆびとまれ+こらえるイバンヒヒダルマで裏がレジエレキだと、相手のランドロスとバンギラスが尋常でなく厳しい。
そのため裏選出のエースとして、この2体に強いガラルサンダーを採用。
・地面無効
・特性がまけんき
・バンギラスに4倍弱点をつける
・ついでに表選出でレジエレキの代わりにパワスワの対象にもなれる
と色々かみ合っている。
ここまででヒヒダルマ、ピッピ、イエッサン、レジエレキ、ガラルサンダーまで決定。
・6体目について
残りの1枠について。なかなか決まらない中で既存の5体と相性の良いポケモンを考えていたところ、レイスポスが浮上。この5体をよーく見てみると、レイスポスピッピの構築パーツである
・ピッピ
・威嚇に強いかくとうタイプ
・電気枠
・炎枠
が揃っている(草枠はいないが贅沢は言うまい)。加えてレジエレキが物理型なのでダイホロウの恩恵も受けられる。
第3の選出として強力なレイスポスピッピ軸ができるのでレイスポスを採用、意気揚々とランクマに向かったところ、
構築に偶然ピッピとヒヒダルマとレジエレキがいたのでレイスポスも突っ込む→ギミック選出が無理な時はレイスポスピッピ!→相手のレイスポスピッピ対策を思いっきり踏んで負け
— colon_pip (@SemColon) 2021年1月16日
レイスポスピッピが目立ちすぎてしまった。
大筋は間違っていないはずなので、味方レジエレキとの連携も考えレイスポスをドラパルトに変更。
構築を完成とした。
個別解説
特性:ちからずく
持ち物:イバンのみ
調整:いじっぱりHD252 B4
技:ほのおのパンチ/はらだいこ/こらえる/パワースワップ
はらだいことパワースワップを両立してしまったポケモン。剣盾では唯一の存在。ついでに今作からこらえるも習得。
過去作ではドーブルもいるが、ヒヒダルマは本人も殴れるという点で差別化できており、実際殴った方が良い場面もあったのでほのおのパンチを採用。太鼓すればH振りダイマブリザポスを123%~と余裕で倒せる火力は出る。
火力はこれくらいあれば十分なので努力値は特防に厚め。マジシャなら余裕をもって耐える。
太鼓パワスワと似たコンセプトのギミックに太鼓暗示がある。太鼓暗示は攻撃ランク最高のポケモンを2体並べられる点が優秀だが暗示ターンにスキができる。太鼓パワスワは「ダルマがパワスワしたターンに体力満タンのダイマポケモンでそのまま殴れる」点が特徴。
ピッピ
特性:フレンドガード
持ち物:しんかのきせき
調整:ずぶといHB252 D4
技:このゆびとまれ/まもる/てだすけ/ミストバースト
ヒヒダルマと並べてはらだいこをサポートするポケモン。太鼓後にヒヒダルマがこらえるターンでミストバーストで自主退場できるのが強み。
はらだいこでなくともガラルサンダーやドラパルトの横に置くだけでも順当に強い。
イエッサン
特性:サイコメイカー
持ち物:きあいのタスキ
調整:れいせいHC252 B4 最遅
技:ワイドフォース/このゆびとまれ/マジカルフレイム/ねこだまし
相手の先制技でイバンを止められるのが嫌だったので、サイコフィールド兼指要員として採用。貴重な特殊アタッカーでもある。
相手ランドロスと対面して雪崩でダルマがやられる、みたいなケースを避けるためにねこだましも採用。他にもガラルファイヤーなど相手の全体技使いが浮いていることがあるのでそれなりに便利。
初手のフィールド合戦に負けたくないので最遅。最遅でもそれなりにSはある(81)ので、ガラルサンダーやドラパルトのダイジェットに乗せて相手の中速ポケモンの上を取ることもできる。
催眠耐性が薄めなのでしんぴのまもりを入れても良いかもしれない。
実は初期案ではサイコフィールド兼ダイマエースとして物理カプ・テテフを採用していたが、テテフはダイマエースで後発から出すため初手のねこだましを防げない・そもそもテテフが遅い、という問題があった。
そこでテテフを2体に分裂させ、フィールド要員のイエッサン、速さを手に入れたダイマエースのレジエレキを採用したという経緯がある。
レジエレキ
特性:トランジスタ
持ち物:オボンのみ
調整:ようきAS252 H4
ゴリラからの薫陶を受けて大暴れするポケモン。
全ての条件(はらだいこの4倍×トランジスタの1.5倍×エレキフィールドの1.3倍で最大7.8倍)が整った時のダイサンダーの火力はすさまじい。
火力指数だと152*130*1.5*4*1.5*1.3=231192で20万を超える。
具体的にはH振りダイマックスドラパルトを116%~の確定1発。
サブ技のしんそくも十分強く、A6上昇時なら無振りウーラオスを86~102%ほど削れる。
そのうえで十分速いので、準速ようりょくそフシギバナ・ダイジェット1積み最速化身ボルトロスくらいなら上を取れる。仮に抜かれていても、1発耐えた後のダイアタックで切り返せる。
技はワイルドボルトとしんそく、大事に扱うまもるまで確定。物理技のレパートリーが狭いのでラストは悩んだが、太鼓運用しないときに隣のガラルサンダーのサポートをするためエレキネットを採用。
持ち物はオボンを採用。メイン物理技がワイルドボルトなので、ダイマ切れ後にHPがもりもり削れるため、自滅しないように。
サンダー(ガラルのすがた)
特性:まけんき
持ち物:サイコシード
調整:いじっぱりAS252 H4
技:らいめいげり/ダブルウィング/ビルドアップ/みきり
ここまでのメンバーだとどう考えてもランドロスやバンギラスが辛い、ついでにガオガエン等のねこだましも厳しかろうということで裏選出エースとして採用。
相手に地面タイプや中速ポケモンが多かったらレジエレキの代わりもできる。
指+ヒヒダルマは雨だくりゅうも苦手なので、イエッサンと合わせてサイコシードで特殊耐久を確保した。
そしてせっかくイエッサンが隣にいるので、積む隙ができた時のためにビルドアップを採用。ABDが1段階上がったガラルサンダーのダイジェットでSも上げていけるのは強そう。
飛行技がブレイブバードだと終盤戦の反動ダメージが負け筋になることがあるため不採用。タスキも無視できるダブルウィングを採用した。命中安定のドリルくちばしとの選択になる。
ドラパルト
特性:クリアボディ
持ち物:いのちのたま
調整:いじっぱりAS252 H4
技:ドラゴンアロー/ゴーストダイブ/そらをとぶ/りゅうのまい
6枠目としてレイスポスの代わりに入ってきたポケモン。無難に強い。
レイスポスとの一番の違いはS操作が相手の下降ではなく自身の上昇である点。
ダイマしてダイジェットを積むことで味方の物理型レジエレキの上を取れるので、そこからダイホロウ+ワイルドボルトで相手のダイマポケモンに大ダメージを与えられる。レジエレキも大きな反動を受けるがオボンである程度ごまかせるはず。
ちょうはつ等が構築に無いので、相手のトリラーをてだすけダイホロウで破壊しに行くこともある。
選出
太鼓パワスワ選出
先発:ヒヒダルマ+ピッピorイエッサン
後発:レジエレキ+何か
初手で指+太鼓、2手目でダルマこらえる(横がピッピなら爆発退場)、3手目にイバンパワスワでレジエレキを暴れさせるのが基本的な流れ。
相手が全体的に遅ければ、レジエレキがドラパルトになったりガラルサンダーになったりする。
サンダーイエッサン選出(太鼓パワスワが無理な時1)
先発:ガラルサンダー+イエッサン
後発:ピッピ+ドラパルトとレジエレキのうち刺さっている方
ガラルサンダーで全抜きを狙う時の選出。相手にランドロスがいればこれ。
余裕があれば指+ビルドアップからスタート。ガラルサンダーを相手ダイジェットから指で守りながら相手を倒し、後発のランドロスを引きずり出してさらに火力を上げてもらう。
ドラパルトピッピ選出(太鼓パワスワが無理な時2)
先発:ドラパルト+ピッピ
後発:レジエレキ、ガラルサンダー、イエッサンから刺さっている2体
りゅうのまいやダイジェットで自分のSを上げてからのダイホロウで後続の物理技を通す、てだすけダイホロウでトリラーを倒す等。
感想
世の中に余りにも全体技が多すぎてヒヒダルマが出せない。
基本的に相手の弱点全体技を太鼓ダルマは耐えない(当たり前)ので、いわなだれ・じしん・だくりゅうを持っているポケモンが見えた場合は出しづらいのだが、どれも超メジャーな技なので全然出せない。
単体技しかなさそうなポケモン(グソクムシャとか)に不意に雪崩されるとそのままゲームが終わってしまう。
仮に耐えても、盤面は「HPがイバン圏内のダルマ+退場できてないピッピ」になるので、レジエレキにパワスワすることがほぼ不可能。
特防に思い切り振ったので相手のマジシャやねっぷうあたりがイバン圏外で済むのは救いだが、それでも重ね掛けされると厳しい。
これに対し相手に強い全体技が無さそうならギミックはかなり決まり、プラン通りレジエレキが上から制圧してイージーウィンすることも多かった。
成績は、シーズン14のランクマ5桁帯で数試合に1度完璧なギミックを決めることを繰り返す感じ。
その後ヒヒダルマを控えてガラルサンダー(とドラパルト)に頼ったところ連勝してあっさり4桁に復帰。サイコシードガラルサンダーは強かった。
Dに厚いガラルサンダー、相手のムンフォを起点にできるので強い #ポケモン剣盾 #NintendoSwitch pic.twitter.com/sUBXKzZD5A
— colon_pip (@SemColon) 2021年1月17日
今回のギミックは決まれば強いが決まらないタイプだったので、次はもう少し決まりやすいものにしたい。