噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【SVダブル シーズン3】相手の認識をパラドックスさせる晴れトリパ【最終510位】

 

 

構築の流れ

 

まずはこちらを見ていただきたい。

トドロクツキ、テツノカイナ、コータス、テツノツツミ、ハバタクカミ、ウインディ

 

この6体の並びはどう見えるだろうか?

 

ランクマでよく見るポケモンが多い」とは思うはず。ハバタクカミ・テツノツツミ・テツノカイナ・ウインディは使用率トップ4で、トドロクツキは7位、コータスでも12位に位置する。

 

またコータスモロバレルにした並びがスタンパとして有名なため、それの亜種に見えるかもしれない。

 

それでは次に、こちらの4体を見ていただきたい。

ハリテヤマムウマコータスデリバード

 

これはどうか。誰がどう見てもトリパである。

 

デリバードハリテヤマねこだましムウマのトリルを補佐し、裏のコータスで制圧する。もし相手するなら自分の構築のトリパ対策枠を選出したい。

 

それでは、これを最初の並びと比較する。

 

ムウマ≒ハバタクカミ
デリバード≒テツノツツミ
ハリテヤマ≒テツノカイナ
コータスコータス

 

見ての通り、4体ほぼ同じ並びである。従って当然ほぼ同じトリパの動きができる。

 

しかし、最初の画像を見て真っ先に

 

「トリパだ」

 

と思った人は多くないはず。

 

ポケモンパラドックスしただけで、何故かトリパと認識しづらくなっているのだ。

 

本構築ではこれを活用。コータスの他に、ハバタクカミテツノカイナテツノツツミといった非トリパでも使用率が高いポケモンを採用し、相手にトリパだと認識させないトリパをテーマとした。

 

もちろん弱ければどうしようもないのだが、上記4体は

 

・全員火力が高い

コータスの噴火が通らない炎・水・岩・ドラゴンに他のポケモンが打点を持てる

・トリルラストターンの相手のまもるをテツノツツミでアンコールする動きがめちゃくちゃ強そう

 

というかなりシナジーのある並びだったので基本選出とした。

 

補完枠にも非トリパで使用率が高いポケモンを入れたい。まずはグレンアルマ対策として鋼テラスタルもらいびウインディを採用。イエッサン+グレンアルマだけでなく、裏のフェアリーポケモンまで有利が取れる。

 

6枠目は、

・重めなバンギラスや霊テラスキョジオーンを見たい

・トリパのイメージをさらに消すため、追い風のイメージがあるポケモンが良い

コータスを(トリルアタッカーではなく)晴れ要員だと思わせるため、特性が古代活性だとなお良い

というめちゃくちゃな要求に応えてくれそうなかわらわりトドロクツキを採用。

 

これで構築は完成。

 

 

個体紹介

 

ハバタクカミ

テラスタイプ:水
持ち物:くろいてっきゅう
特性:こだいかっせい
性格:れいせい
努力値:252-0-252-0-4-0 最遅
実数値:162-*-117-170-155-126(63)
技:ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム/トリックルーム

 

素早さが非常に特徴的なポケモン

 

・S種族値135しかない
・最速にしても最速テツノツツミに及ばない
・逆に鉄球を持たせると無振りテツノカイナや最遅グレンアルマの下を取れる
・無振りカイナや最遅アルマの下を取るだけなら個体値厳選すら不要、ミントと鉄球で十分(今回は最遅を厳選)
・鈍足なので素早さに努力値を割く必要が無く、他に回せる
これ程遅いのに何故か鈍足のイメージを持たれていない

 

トリックルーム要員&鈍足アタッカーとして最適な要素がめちゃくちゃ揃っているので採用した。テツノカイナと共に初手で出してトリルをして、そのまま殴る。

 

攻撃面では晴れの恩恵を受けられるほか、ムンフォパワージェムで噴火を半減するドラゴン・ほのおに抜群を突ける。

 

シャドーボールは重たいトリトドン対策のエナジーボールとの選択だが、相手ハバタクカミやブーピッグなどトリル返しの恐れがあるポケモンへの打点として採用した。

 

努力値は控えめHB。火力が足りないより耐久不足でトリルに失敗する方が損害が大きい。

 

ラスタルは水。初手で飛んできやすい鋼技を半減するタイプが良いが、炎でも鋼でも電気でも相手の地面技の一貫が凄まじいことになるので、消去法で水となった。

 

 

コータス

 

テラスタイプ:炎
持ち物:いのちのたま
特性:ひでり
性格:れいせい
努力値:252-0-0-252-4-0
実数値:177-*-160-150-91-22 最遅
技:ふんか/ねっぷう/だいちのちから/クリアスモッグ

 

一般的なコータス。トリルアタッカー。噴火。弊ブログのタイトルの一部。

 

後発に控え、トリル下で後投げして炎技を打ちまくる。後投げするとその瞬間ハバタクカミの火力が上がるのは覚えて損のない新要素。

 

相手の炎タイプがやや重いので、だいちのちからの火力を上げるためにいのちのたまを採用した。

 

 

 

テツノカイナ

 

テラスタイプ:草
持ち物:ラムのみ
特性:クオークチャージ
性格:ゆうかん
努力値:4-252-0-*-252-0 最遅
実数値:230-211-128-*-120-49
技:ワイルドボルト/インファイト/エレキフィールド/ねこだまし

 

種族値も使用率も高いねこだまし要員。

 

パラドックス元のハリテヤマはトリパで頻繁に採用される一方非トリパでは全然見ないので、選出画面に存在するだけで強烈なトリパ感を出してしまう。テツノカイナにはそれが無いのがありがたい。

 

持ち物はラムのみ。ウインディファイアローに鬼火されることが多かったため。催眠対策にもなる。

 

テラスタイプは草。地面の一貫を切るだけでなく、催眠対策にもなる。

 

技はねこだましの他に、攻撃的なものを揃えたいのでワイルドボルトインファイトまで確定。コータスのふんかが通らない水・岩への打点とする。

 

残り1枠は悩んだ末にエレキフィールドを採用。この技はかなり便利で、

 

1:催眠対策

2:テツノカイナの火力強化

3:グレンアルマ軸からフィールドを奪える

4:トリル後に味方の襷テツノツツミを加速

 

と多彩な用途がある。使うタイミングさえ見極めれば勝利に直結するほど強い。

 

 

テツノツツミ

 

テラスタイプ:水
持ち物:きあいのタスキ
特性:クオークチャージ
性格:おくびょう
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:131-*-134-193-81-206
技:ハイドロポンプ/フリーズドライ/まもる/アンコール

 

後発に控えるスイーパー。

 

S種族値が136と非常に高いうえに、コータスの噴火が通らないドラゴン・炎・岩・水全てに打点を持てる。

 

加えてアンコールが強力。トリルラストターンに守るを使いそうな相手に後投げすることで、トリル終了後の行動を縛る。実戦ではコノヨザルを縛ることが多かった。

 

相手まもる読み後投げをした際に、読みを外して被弾しても大丈夫なように襷を持たせた。

 

 

ウインディ

 

テラスタイプ:鋼
持ち物:とつげきチョッキ
特性:もらいび
性格:いじっぱり
努力値:252-252-0-0-4-0
実数値:197-178-100-108-101-115
技:フレアドライブ/かみくだく/バークアウト/しんそく

 

グレンアルマ対策。

 

炎・エスパーだけでなく、グレンアルマ軸に同居しがちなフェアリーを全て半減以下に抑えるポケモンを探した結果、もらいび+鋼テラスタルが該当。

 

(上記条件ならグレンアルマも当てはまるが、トリパっぽいので今回は非採用)

 

使用率と種族値が高く、他特性が優秀でもらいび自体を読まれないためウインディを採用。実戦でも炎技を打たれることは非常に多かった。

 

先発で出してバークアウトで削り、火力を削いだらフレアドライブかみくだくで残数有利を取りたい。

 

 

トドロクツキ

 

テラスタイプ:悪
持ち物:ブーストエナジー
特性:こだいかっせい
性格:意地っ張り
努力値:20-52-180-0-0-252
実数値:183-182-114-*-121-171
技:じごくづき/かわらわり/まもる/りゅうのまい

 

バンギラスとキョジオーンを何とかでき、追い風採用型がランクマに多く、かつ古代活性なポケモン

 

調整はいわゆるガブ振り。準速にした後残りの努力値をいい感じに振り分けると、攻撃と物理耐久がほぼ陽気ガブリアスと同じになる。特殊耐久は上回るし準速でも陽気ガブは抜けるので、なんとなく良い感じがする。

 

技威力が低いため、ブーストエナジーの補正を攻撃にしたうえで悪テラスタルとした。役割をバンギラスとキョジオーンに絞るならヨプのみか隠密マントが良いが、選出した際にはテツノツツミに代わってスイーパーになるため、役割を絞らず火力を上げた。

 

構築に中速ポケモンが(トドロクツキ以外)いないので、追い風ではなくりゅうのまいを採用。

 

 

選出

 

基本

 

先発:テツノカイナ+ハバタクカミ

後発:コータス+テツノツツミ(トドロクツキ)

 

迷ったらこれ。バンギラスかキョジオーンが見えたらテツノツツミがトドロクツキになる。

ラスタルはハバタクカミが耐性変更のために初手に使うことが一番多い(7割くらい)。トリルに失敗するとどうしようもないので。

 

 

グレンアルマ入り

 

先発:ウインディ+トドロクツキorテツノカイナ

後発:コータス+刺さりのいいポケモン

 

こちらは決まり切った選出はあまり無い。初手で鋼テラスタルウインディに切ってバークアウトする。相手がトリパっぽかったらコータスでただ乗りしたい。砕ける鎧型ならトリルに持ち込みたい。

 

 

気になる相手

 

ハバタクカミ+テツノツツミ

しばしば初手に出てくる。テツノツツミまもる+ハバタクカミフェアリーテラスタルがかなり多く、テツノツツミ霊テラス凍える風+ハバタクカミシャドーボールもたまにいる。

そのためハバタクカミでテラスタル水+トリルをしたうえで、テツノカイナでハバタクカミにねこだましをすることが多い。通ればかなり有利だが通らずトリルが失敗すると大変なことになる。

 

モロバレル

初手に出てこない場合でもトリル下で後投げされると嫌なので、早めにエレキフィールドを貼りたい。

 

寿司

コータスクリアスモッグ+テツノカイナのワイルドボルト。相手にテラスタルが残っている場合は鋼や地面に注意。

 

威嚇勢

テツノカイナへの威嚇は1回くらいならあまり気にしなくていい。インファイトの威力が実質80となるが、それを攻撃実数値211から繰り出せるので普通に火力がある。

 

一見ハバタクカミが有利そうなポケモン

突然鋼技を振り回して倒してくることがあるので注意。念のため水テラスタルを切ってトリルしたい。ボーマンダガブリアスアイアンヘッドシビルドンのヘビーボンバーなど。

 

 

戦績

ランクバトルシーズン3にて、61勝34敗の最終510位。最終レートは1853で自己ベスト。1900チャレンジにも2回到達(2敗)。

思ったよりはるかに強かった。

 

 

 

感想

 

基本選出したときに相手にトリルを封じられたことがほぼ無かった。相手の選出がトリル耐性の無い場合も多く(初手に追い風するなど)、ハバタクカミでトリックルームをする動きは非常にうまく機能した。

 

トリルをしてもハバタクカミが遅いと思われていないことも多く(ハバタクカミの鉄球/パワー系の採用率はどれも0.3%未満)、相手の予想外の展開から崩して勝てることが多かった。とてもランクマ向き。

 

ただしトリルを読まれる/読まれない関係なく、相手が壁構築など高耐久だと不利を取ることが多かった。また高順位帯の独特の構築(初手ハバタクカミ+ヘイラッシャとか)に対応できなかったことも改善点。

 

補完枠についてはウインディに改善の余地がありそう。グレンアルマ+フェアリーには強いものの、フェアリーではなく地面と合わせる構築が増加し、対応が難しかった。

 

強い動きとそれを予測されない並びを両立できる構築は強いことが今回分かったので、次回の構築でもこれを意識して組みたい。