構築の流れ
イッカネズミが全然通らないところからスタート。
イッカネズミ+コノヨザルの並びは叩きが成功すれば超火力が期待できるものの、両者ともに高火力で上から殴られるのに弱い。
それならばと叩かれ役をウインディにして、ノーマルテラスタル叩き神速でさらに上から殴り倒す構築も組んでみたものの、「初手でイッカネズミが上から集中され出落ち」という問題は解決できず。
シーズン最終盤まで20000位あたりをさまよっていた。
その後コータスに回帰したくなってきた*1時にいのちがけコノヨザルの存在を思い出し、じゃあイッカネズミも入れて偽装しよう!という流れに。
相手に初手イッカコノヨ対策を強要してトリルを通し、コータス+αで相手を殲滅するという流れ。
コノヨザルもイッカネズミも単体でサポートができるため、別々に扱っても強いのが良いところ。
スカーフ命がけコノヨザル・イッカネズミ・コータスまで確定。
続いてトリル役にはサーナイトを採用。サーナイトはヘイラッシャ対策に特性天然をトレースして特殊技で殴り倒す型が最近流行しており、今ならそこまでトリルっぽく見えず偽装が成り立つのでは?という雰囲気がある。
もちろんトリルアタッカーとしてもテラスタルしていないドラゴンに強いのがgood。
そしてスイーパーには強力な先制技持ちが欲しい。ここではノーマルテラスタルカイリューを採用。
コータストリパ+先制技はまもるでトリルを凌がれることが多いが、そのタイミングでカイリューが竜の舞を積めるのがとてもかみ合っている。
それだけでなく初手イッカネズミ+カイリューと出して竜の舞を積み、残数を減らした後に後発のコータス+サーナイトのトリル展開で〆、という別のプランも立てられるのが良い感じ。
最後1枠はとても迷った。ここまでで相手の初手イッカコノヨ展開を止めづらい、バンギラス(とルガルガン)がとても重い、モロバレル対策も厚くしたい、あたりが問題。
これらを解決しつつトリル展開に参加でき、かつトリパっぽくないポケモンが良い。
ミストフィールドけたぐりオーロンゲ(ロンゲコノヨにも見える)
隠密マント霊テラスけたぐり挑発マニューラ(ルガルガンのインファと雪崩を対策しつつバンギラスを倒す)、
鉢巻きにどげりエレキフィールドサンダース(火力が低すぎて何の解決にもなっていない)
などを考えた末、結局最終日には「トリパっぽくなさ」を切って、挑発を覚え単体性能が高い根性ハリテヤマを使用した。
これでイッカコノヨ偽装トリパの完成... 偽装... 偽装できてるか...??
個体紹介
コノヨザル
テラスタル:炎
特性:やるき
持ち物:こだわりスカーフ
調整:陽気HS252A4
技:インファイト/とんぼがえり/いのちがけ/ふんどのこぶし
普通のスカーフコノヨザル。初手に出して11交換する。
通れば強いが通らないと弱い。ゴーストタイプやモロバレル(H種族値114)、トリトドン(同111)、あたりが3体以上いると出しづらく感じた。天候倍速組も厳しそう。
いのちがけは特殊技なのでキラフロルのどくげしょうを踏まずに済むが、タスキ持ちだと悲惨なことになるので注意。
テラスタル:草
特性:トレース
持ち物:きあいのタスキ
調整:冷静HB252 C4 最遅
技:ムーンフォース/エナジーボール/てだすけ/トリックルーム
Bに大きく振ったサーナイト。
エナジーボールを採用し、ドラゴンに加えて水・岩にも打点を出せるようにした。対寿司もコータスのクリアスモッグと合わせて強く出れる。
テラスタル草は基本的に寿司相手に切る。エナジーボールの火力上昇だけでなくヘイラッシャの地震の火力軽減も。
テラスタル:悪
特性:ひでり
持ち物:いのちのたま
調整:冷静HC252D4 最遅
技:ふんか/ねっぷう/だいちのちから/クリアスモッグ
珠コータス。
持ち物のいのちのたまは噴火の瞬間火力...ではなく大地の力の火力上昇のため。手助け珠大地でH振りグレンアルマが確定1発になる。
隣のサーナイトが炎タイプに弱いため対炎打点は是が非でも確保したい。
最後の1枠にはヘイラッシャ対策のクリアスモッグ。「寿司対策をするとパワーの落ちる選出になる」とはよく言われるが、技枠の余ったコータスに入れる形だと基本選出で対応できてパワーはあまり落ちないため安心。
テラスタルはほとんど切らない。悪テラスタルは不意打ちの威力軽減や先送り対策、晴れ下で雨パの水技を耐えるためなど。
地面テラスタルでH振りチョッキウインディの処理ルート(テラスタル珠手助け大地で101%~の確定1発)を作った方が良かったかもしれない。
テラスタル:ノーマル
特性:マルチスケイル
持ち物:ラムのみ(シルクのスカーフ)
調整:意地っ張りA252最速バンギ抜き 残りH
強力な積み技と先制技を持ち、フィールド破壊もできるスイーパー。テラスタルはカイリューが切ることがかなり多かった。
技のラスト1枠は炎タイプとサーフゴーへの打点になるじだんだを採用。特にサーフゴーは初手で出てきた後コータスを見て交代することが多く、こちらの後発のカイリューとかち合うことがかなり多かった。
ラムのみだと相手のウルガモスやモロバレルを比較的気にせず動けるし、シルクのスカーフだと鉢巻き神速確定耐え調整していそうなポケモンを確定で倒せる。
イッカネズミ
テラスタル:霊
特性:フレンドガード
持ち物:防塵ゴーグル
調整:陽気BS252H4
シーズン2でかなりマークが厳しかったポケモン。この構築ではイッカコノヨの偽装をしつつ、隣にカイリューを置いてりゅうのまいを積ませるのが役割。
フレンドガードとマルチスケイルでカイリューの耐久自体は万全なため、イッカネズミは指よりも守って可能な限りの生存を目指した方が強そう。
持ち物はタスキを取られているので防塵ゴーグル。挑発と合わせてモロバレルに強く出たい。
また、手助けを採用してカイリューのノーマルテラス龍舞シルク神速に合わせると、なんとH振りガブリアスまで確定1発(101%~)。4回叩いたウインディのノーマルテラス神速を超える火力を出せる。
これを守る龍舞→手助け神速で実現できるため、イッカネズミにありがちな「高速ポケモンに集中されて出落ち」を避けつつ叩きパ並みの火力が出せるのだ!
ただしこの案はたった今考え付いたものなので、シーズン2で実践はできなかった。
テラスタル:悪
特性:こんじょう
持ち物:かえんだま
調整:勇敢AD252 H4 最遅
最後の1枠。強い。要検討。
ねこだましと挑発を持ちバンギラスに強く、催眠耐性に炎タイプへの打点があり、悪テラスタルすればグレンアルマ軸も何とかできる(妖テラス以外)凄いポケモン。
最大の弱点は構築の見た目がもはやイッカコノヨではなくトリパ中心になり、偽装になってるのか怪しくなること。
この枠が中速以上のポケモンならまだ偽装の体をなしていると思う。
選出
トリルコータスから展開して竜の舞カイリューで〆るか、カイリューを先にしてコータスで〆るかのどちらか。
基本(いのちがけが通りそうな時)
先発:コノヨザル+サーナイト
対イッカコノヨやバンギルガンなど、猫だまししたいとき
ゴーストタイプが多い等初手トリルが厳しそうな時、再戦
先発:イッカネズミ+カイリュー
戦績
20000位から3000位台まで上がった。レートも1700あるので個人的に及第点ではある。ただ...
感想
もう少し色々調整したかった!
この構築を思いついたのがシーズン最終週。負け試合も構築の相性負けというよりはプレイングが詰められていない(択の見逃し、テラスタルを切るタイミング遅れなど)ことが多く、もっと触っていたい感触があった。
イッカコノヨ偽装についても、当初は初手トリル対策を投げられることはほぼ無く、偽装は機能していた。
一方でハリテヤマ採用後はトリルをかなり警戒されてしまった。トリルサポートとして存在感を放ち過ぎていたので、この枠も別のポケモンで色々試したかった。
ただし2月から新シリーズでルールも変わるためここで構築を公開。
個人的には、
・終盤の展開までプランが見えている
・プランが複数あり使い分けできる
・びっくり要素(今回はイッカコノヨ偽装)で相手の対策を外すことができる
・数が多そうな並び(寿司、イエグレ、バンギルガン、イッカコノヨ)に極端な不利をとらない
などなんとなく強そうな(3桁順位へ行ける)手ごたえを感じることができた。新シリーズの構築作りに繋げていきたい。