注:この記事は反省会記事です。
構築の流れ
理想
超火力ギミックを使いたいところからスタート。
超火力を出せるポケモンはある程度決まっているので、全く新しいものを自分で一から組むのはなんだかんだ難しい。今回は既存の構築を参考にすることにした。
超火力ギミックの代名詞といえば(個人的には)タコエッテ。
「カクレオンのサンのみ投げつける+共生ピントレンズフラエッテの草技+弱点保険」で、確定急所弱保スナイパーオクタンの4.5倍しおふきで全てを倒す構築である。
なんでもメガカメックスを確定1発にできるらしい。
ORASトリプルではまずはそのまま使おうかなあ... と考えていたところ、タコエッテで1か所微妙にもどかしいことろがあった。
オクタンが悪弱点ではないのだ。
もしオクタンが悪弱点なら、なげつけるで弱保を起動できる。フラエッテが草技を打つ必要がなくなり、初手からあまごい等火力を伸ばせる技を使えるはずなのだ。
もしオクタンが悪タイプ弱点になったような、そんなポケモンがいれば...
オクタンをブルンゲルにした。
共生役があまごい→味方にサンのみを投げつけてブルンゲルの弱点保険発動→共生役がこだわりメガネを共生→しおふき
とすることで、しおふきの火力が1.5×2×1.5=4.5倍に、さらに半分の確率で急所に当たって6.75倍となる。
急所に当たらずともめいそうを1回積んだニンフィア程度なら余裕で倒すことができる。急所を引けばH振りメガカメックスやニョロトノは余裕の確定1発、キングドラでも無振りなら低乱数1発!
これを1ターン2手で出すことができる。
しかも大爆発等とは異なり2ターン目も生存できるので、さらに手助けで追撃することもできる。そうなるとH振りルンパッパすら確定1発。
強そう!!
構築の軸をブルンゲルに決定。
共生役について、元記事のタコエッテではLv19フラエッテを採用しており、今回も採用。他にLv50フラエッテくらいしか候補がいない。
一方サンのみなげつける&トリックルーム役はタコエッテではカクレオンだったが、この枠は再考。今回はタブンネとした。カクレオン同様にワイドガード対策技(よこどり)を覚えるだけでなく、
・カクレオンよりも合計耐久指数が少し高い
・ブルンゲルの下からのいやしのはどうがあるのでしおふきの火力を補佐できる
あたりが長所。さらには隠れ特性がぶきようなので、サンのみを投げつける前に誤飲する事故も防げる!
残りの3体もタコエッテにそろえることとした。トリルをサポートして速やかに退場するドーブルとLv25ニャオニクスは決定。
タコエッテのラスト1体はツボケンタロス。これはカクレオンがサンのみを誤飲した場合のサブプランだが、タブンネの場合は誤飲の危険性が無い。同じノーマルタイプでケンタロスより強そうなメガガルーラを採用した。
ブルンゲル、フラエッテ、タブンネ、ドーブル、ニャオニクス、メガガルーラの6体で確定。
想定している流れは、
1ターン目:ニャオニクスがねこだましor優先度4ファストガード、ドーブルがこのゆびとまれ、タブンネがトリックルーム。ドーブルは倒れるはず。ニャオニクスも倒れてほしい。
2ターン目:端にフラエッテ、中央にブルンゲルを出す。フラエッテはあまごい、タブンネはサンのみ投げつけるでブルンゲルの弱保を発動。しおふきで一掃する。
ワイドガード警戒の際は、タブンネで横取りしながら横のフラエッテでブルンゲルの弱保を起動する。
ニャオニクスが残っていても、下からのチャージビームでブルンゲルの弱保が起動できるので腐りにくい。
このギミックでトリプルフリーに潜った。
潜ったのだが......
真実
タブンネのなげつける!
しかし うまくきまらなかった!
特性ぶきようだとなげつけるを失敗するらしい......
【本日の反省会】
— colon_pip (@SemColon) 2022年10月2日
味方にきのみを投げつける時に、特性ぶきようを使えば自分が食べる事故を減らせるのでは?
→わざわざ夢タブンネをフォロワーから譲ってもらう
→育成、トリプルフリーへ
→"特性ぶきようのなげつけるは不発"
→0勝1敗、解散
どうしてこんなことに...
— colon_pip (@SemColon) 2022年10月2日
......とはいえ、ぶきようなげつける不発以外はタブンネが構築に合っている。タブンネの特性をぶきようからさいせいりょくに変更し、それ以外はそのまま。
また共生に失敗してこだわったままのフラエッテが非常に使いづらかったので、持ち物をこだわりメガネからいのちのたまに変更。
改めてトリプルフリーに潜った。
潜ったのだが......
タブンネのなげつける!
フラエッテのきょうせい
なげつける弱保起動の場合、なげつけた方に共生するらしい...
ちゃんと共生するにはフラエッテでブルンゲルを殴る必要があるのだが、そのターンにあまごいが使えなくなる。そして、本記事の冒頭にはこんなことが書いてある。
もしオクタンが悪弱点なら、なげつけるで弱保を起動できる。フラエッテが草技を打つ必要がなくなり、初手からあまごい等火力を伸ばせる技を使えるはずなのだ。
......
ギミック、成功しません
— colon_pip (@SemColon) 2022年10月10日
...とはいえギミックを部分的になら動かすことは問題なくできる。結局のところ、
「どこからでもブルンゲルの弱点保険を起動でき(3体がブルンゲルを殴れる)、余裕があればあまごい・サンのみ・珠共生・てだすけ等でしおふきの火力を盛れる」
という割とぼんやりしたギミックになった。うーん...
(まだ続きます)
個別解説
特性:のろわれボディ
持ち物:弱点保険
調整:冷静HC252B4 最遅
技:しおふき/シャドーボール/ねっとう/トリックルーム→おにび
このギミックの軸。フラエッテ、タブンネ、ニャオニクスの誰からでも殴られることができる。
不意打ちがとても苦手なため、躱しながら相手の火力を落とすためにおにびを途中から採用した。
特性:ぶきようさいせいりょく
持ち物:サンのみ
調整:なまいきH252B148D108 最遅 Dの実数値が11の倍数
技:トリックルーム/なげつける/よこどり/いやしのはどう
耐久がかなり高いので、別に不器用にしなくても初手にサンのみを誤飲する事故は発生しなかった。そんな...
いやしのはどうがブルンゲルのしおふき、メガガルーラのすてみタックルと相性が良く優秀。
特性:きょうせい
持ち物:こだわりメガネ→いのちのたま
調整:Lv19 HB252D4 最遅
技:あまごい/つるのムチ/てだすけ/おさきにどうぞ
だいたい元構築(タコエッテ)準拠。おさきにどうぞで最遅20族の下を取ることができる。
コジョンドのフェイントやメガカメックスのねこだましを耐える程度の物理耐久はあった。
特性:テクニシャン
持ち物:こだわりスカーフ
調整:せっかちAS252 脆い
だいたい元構築(タコエッテ)準拠。初手にゆびを使い退場するのが理想。
ねこだましの威力が気持ち高め。
特性:いたずらごころ
持ち物:くろいてっきゅう
調整:Lv25
技:ねこだまし/ファストガード/しんぴのまもり/チャージビーム(→しっぺがえし)
だいたい元構築(タコエッテ)準拠。モロバレルに抗うためしんぴのまもりを採用。
チャージビームは命中が90なので、ブルンゲルを殴るためにはしっぺがえしの方が良い。が、しっぺがえしはマボロシじま限定技マシンなのでまだお目にかかることはできていない。
とりあえずチャージビームで試運転していたところ、別の個所でギミックの重大な欠陥が見つかってしまい、それどころではなくなった。
ガルーラ
特性:きもったま→おやこあい
持ち物:ガルーラナイト
調整:HA252 D4
元構築(タコエッテ)ではサンのみ誤飲対策のケンタロスだった枠。今回は誤飲には目をつぶり、ギミック関係なくより強そうなポケモンを採用した。
たまにタブンネからサンのみを投げてもらった。
感想
・全体について
勝率は体感3割程度。
勝てなかった理由は、「ギミックが完全に動かないことによるブルンゲルの火力不足」よりも「初手のトリル失敗」が多かった。
初手に低レベルニャオニクス+ドーブル+タブンネと並べてドーブルでこの指を使うと、
真ん中にいる相手がドーブルを倒す→タブンネの前にいる相手がちょうはつやキノコのほうし等でトリルを妨害する
という流れで失敗したことが多い。
今のトリプルフリーにトリル耐性を持った相手がとても多い。タコエッテ当時のレートについては筆者は知らないが、少なくとも現在のトリプルフリーはレベルが高いと感じた。
・ギミックについて
軸となる技や特性、持ち物について、事前にポケモンwikiやトリプルwikiを眺めておくと事故を減らせるとよくわかった。
ただしギミックを組む上で重要な超火力全体技を目指したことは正解だった。次にギミックを組む時も同じ方向から考えてみたい。
・サンのみを食べたメガガルーラについて
めちゃくちゃ強かった。おやこあいの1発目だけで敵を次々となぎ倒していった。威嚇を気にする必要が薄くなるため、特にグロウパンチ非採用型で今後も一考の余地があるかもしれない。