構築の流れ
コータスが使いたくなった所からスタート。
ゴリランダー大流行の余波からか環境から水ロトムとドサイドンが減少、環境にコータスの通りが明らかに良くなった(使用率8位というレベル)。元々コータスが好きなこともあり、コータス軸のトリパを組むことにした。
まずコータスが確定。
次に最も安定しそうなトリル要員でてだすけも覚えるサマヨールが決定。
そして晴れ下でトリル以外の勝ち筋を作りたいので、葉緑素の中でスリップダメージが強そうなフシギバナが決定。
フシギバナは速いので、トリル軸下でコータスで処理しづらい水タイプ対策が別に欲しいと考えゴリランダーを採用。フシギバナの火力もアップできる。
ここまでで相手の炎タイプが厳しい。コータスのダイアースがだけでは限界がある。ついでにドラパルト始めドラゴンタイプも大変。
ここで現環境の炎タイプはエースバーンやアローラガラガラなど物理に寄っているため威嚇が有効と判断。そして炎技を受ける・晴れパなので炎技で押し切ることも視野に入れると炎タイプが望ましい。ガオガエンとウインディが候補に挙がった。
両方とも採用すればいいのでは?
まずドラパルトやアローラガラガラに有利で晴れ下炎技も使える火力重視のガオガエンを採用。
そして威嚇で止まらず相手ガオガエンやドラゴンタイプに打点を持ち、晴れ下で炎技も使えるウインディを採用。サブウエポンはりゅうのはどう・ねっさのだいちと範囲は十分な一方、C種族値は100と火力が怪しいので眼鏡を持たせた。その結果炎技がゴリラと化した。
これで構築が完成。いかくの犬と猫をサイクルするというよりは、木炭ふんかコータス・珠バナ・ハチマキゴリラ・メガネウインディという炎と草のゴリラに横からサマヨールで手助けができるゴリラらしい構築となった。
個別解説
コータス@もくたん
特性:ひでり
努力値:冷静HC252D4 最遅
ふんか/ねっぷう/だいちのちから/げんしのちから
エース。本構築の主役はいかく犬猫ではなくこの亀。
ゴリラ。晴れ手助け木炭ダイバーンの火力指数は91000くらい。等倍ダイマックスエースバーンくらいなら一撃で倒せる。
トリル下でダイマックスコータスに3ターン回せば相手に大打撃を与えられるので基本的にはこれを狙って立ち回る。実際7割くらいの試合でダイマックスした。相手がコータスへの打点が薄い並びならダイマックスせずに手助け噴火を打っても強い。
だいちのちからは相手の炎タイプへの打点(手助けダイアースでH252のみのガオガエンが確定1発)。自身の低めな特防の強化のほかにも、晴れ下でサマヨールのDを上げて相手の水タイプを詰める動きにも役立った。
草が2体いるのでソーラービームは採用を見送り、代わりにげんしのちからを採用。この構築唯一のリザードンへの打点だがリザードンと同じくらいウルガモス(なぜか雨パにいた)にも刺さった。
フシギバナ(キョダイ)@いのちのたま
特性:ようりょくそ
努力値:控え目CS252 H4
裏エース。
ゴリラ。珠手助けキョダイベンタツの火力指数は68380と数値上はあまり高く見えないがスリップダメージが強力。フィールド込みだと88890になるがそこまで重なることはあまりない。
非常に高火力な一方メタも張られやすい(上から殴るファイアローや草毒両半減のドラパルトなど)ためあまり選出しなかった(3割くらい?)が、出したら大体ダイマックスした。フシギバナが通っている・フシギバナじゃないと倒せない・サマヨールのトリルが無理そうな時にメイン。
技は一般的な4種。守るを入れてもよかったかなくらい。
特性:おみとおし
努力値:のんきH252B140D116
トリル役兼ゴリラ補佐。
てだすけを連打しているだけでシンプルに強い。トリルはもちろん、非トリル下でも持ち前の硬さと手助けの優先度の高さで基本的に腐ることはない。ちょうはつや封印を打たれてもナイトヘッド連打で相手へ負担はかかるのであまり辛くない。
トリル・てだすけ・ナイトヘッドで使う技としては基本的には十分。最後の1枠はサイドチェンジを採用。TwitterのTLに「サイドチェンジサマヨールの採用がポリゴンZ構築の対策に最適」という情報が流れてきてしまったため。
ガオガエン@くろいてっきゅう
特性:いかく
努力値:勇敢HA252D4 最遅
猫。
てだすけ晴れフレドラの火力指数が地味に74000もあるので一応ゴリラ。
威嚇兼トリルサポート兼晴れアタッカー兼ドラパルトアローラガラガラついでにカビゴンバンギラスモロバレルあたりの対策役。
てだすけダイアークでH振りダイマックスアローラガラガラが確定
あまりに役割が多すぎる、犬の手も借りたいということでウインディの採用につながった。
基本的には初手にサマヨールの横に出して威嚇とねこだましでトリルサポート。
その後は鉄球を持ってアタッカーになる。なんと30族の下を取れて最遅ブリムオンと同速。じならし後最遅ドラミドロの下もとれる。
ドラパルトとかち合ったときにたまにダイマックスする。
ウインディ@こだわりメガネ
特性:いかく
努力値:控え目HC252S4
だいもんじ/ねっさのだいち/りゅうのはどう/かえんほうしゃ(バークアウト・おにび)
犬。威嚇役。
ゴリラ。晴れ手助けメガネだいもんじの火力指数はなんと93000でコータスの最大火力を超える。H振りのみの奇石ポリゴン2を確定で飛ばし、無振りマリルリすら高乱数1発。
ウインディにゴリラのイメージが無いせいかほとんど読まれなかった。種族値が高いため炎タイプ同士の殴り合いにも強く、よく初手に出てくるファイアロー(種族値が低い)を焼き倒していた。
ただ絶対に出さなければいけない役割対象が明確にいるわけではないため、選出時の頼もしさに比べると選出率は低めだった。
技はだいもんじ、対ガオガエンや岩タイプ意識のねっさのだいち、ドラゴン打点のりゅうのはどう(無振りドラパルトが確定1発)まで確定で、この3つで十分。ラス1はなんでもいい、悪ウーラオスが辛いのでじゃれつくでもいいかも。
ゴリランダー(キョダイ)@こだわりハチマキ
特性:グラスメイカー
努力値:勇敢HA252D4 最遅
グラススライダー/ウッドハンマー/はたきおとす/10まんばりき
ゴリラ。
真のゴリラ。手助けハチマキフィールドウッドハンマーの火力指数は102000と6桁に達し、H振りアシレーヌをつぶらなひとみ2回とリンドの実の両方を貫通して確定で倒すことができる。
ハチマキを持たせるとほぼ草技しか打たない。グラススライダー・ウッドハンマー・対ドラパ打点で相手の妨害もできるはたきおとすまでが確定。10まんばりきは1回も打たなかったのでねこだまし等でもいいかも。
選出や処理の流れ
初手からトリルを仕掛けに行くことが多く、バナコーで出すことはほとんどない。
またウインディとガオガエンで威嚇サイクルを回すこともあまりなく、基本的には目の前の相手を倒し続ける。
サマヨールに余裕が無い場合
後発:コータス@1
エルフーンやファイアローあたりの挑発やモロバレルのキノコのほうしを防ぐ時、またはダイマックスドラパルトやエースバーン絡みなどサマヨールが集中で倒されそうな時には初手のねこだましが大事になる。
トリルをしたら炎耐性のあるポケモンが出てくるので、ガオガエンで削ってダイマックスコータスで倒す。
@1は相手に威嚇が刺さっていればウインディ、ふういん等でトリルが失敗しそうな時は上からも行けるフシギバナ、遅めの水特殊がいるときはゴリランダー。
トップメタなので素直にバナコーから行けるとは限らない。相手の出方次第で
3:てだすけキョダイベンタツ
のどれか。
初手にラプラスとかち合うと3の動きになる。手助け珠キョダイベンタツでH振りキョダイマックスラプラスが94%~111%の中乱数、スリップダメージと合わせて確定。ラプラスはバナナ。
雨パ
後発:コータス+ゴリランダー
初手キングドラにダイストリームを打たせながらゴリランダーに引いてトリル下で削るパターン。ウインディにもキングドラへの打点があるのがいい感じ。
いわゆるアーメーガアにもウインディの炎特殊打点が有効。下手をすると雨下てだすけメガネだいもんじで倒せる。
キングドラのいない雨パ
先発:サマヨール@1
後発:フシギバナ@1
(コータスは出さない)
珍しいパターン。相手の雨パにフシギバナへの打点が炎技しかなさそうな時は、相手の雨を利用してキョダイフシギバナをトリルアタッカーにして戦う。
絶対に初手から高速高火力のフシギバナを通したいとき
先発:フシギバナ+ゴリランダー
後発:コータス@1
珍しいパターン。対ユキメノコケンタロスなど。ゴリランダー→コータスでグラスフィールドキョダイベンタツを上からぶち込む。
グラスフィールド珠ベンタツ+C最低値ユキメノコのこおりのいぶき急所が無振りケンタロスに乱数、スリップダメージで確定。ケンタロスは冷凍バナナ。
相手にウォーグルがいるとき
後発:ガオガエン@1
やばい。威嚇が2体草が2体いるのでとんでもなく初手ウォーグルを誘う。サマヨールコータスでトリルしながら、ウォーグルを倒したor裏に引いた状態でガオガエンを出して(相手が速めならウインディでも可)晴れ下で相手を焼く。
ポリゴンZ+ピッピ
(正直わからない)
フシギバナのねむりごなとサマヨールのトリックルームのどちらかは通してなんとかする?
その他きつそうなポケモン
草枠が倒れた後の水タイプ:晴れなら水技の威力は低いので、いかくorダイアースでサマヨールを守ってナイトヘッドで詰め。きつそうであまりきつくないことも。
ドラミドロ:ガオガエンが下をとれているのでDDラリアットで削る。コータスのダイアースで特防を上げながら総出で対処する。
ドラパルト:ガオガエンウインディと並べ、相手にガオガエン方向にダイドラグーンを打たせながらりゅうのはどうで削る。あるいはドラパルトの横に猫を打ってトリル、その後ガオガエンでダイマックス。
成績
7月シーズンで瞬間最高195位。レートも1850を超え順位・レートともに個人順位で過去最高となった。
その後も使い続け200~500位をうろうろし、4桁に下がったところで公開。
感想
トリル下のコータスがシンプルに強かった。さすがシーズン8採用率8位。
おそらく相手視点では初手にバナコー対策を持ってこざるを得ず、そこでトリル始動ができればそのまま刺さる、トリルができなくてもサマヨールが倒されていなければバナを絡めて十分巻き返せる。
逆に初手でサマヨールを倒されるときつい。いかくが効かずサマヨールに一致弱点をつけるドラパルトと悪ウーラオスが特に辛かった。ねこだましで止めようとした水ロトムにダイマックスされダイアーク+隣グレイシアのシャドーボールで倒されるなんてことも。
今後バナコー+トリパへのメタがどう変わってくるかによってバナコー側も対策を変えなきゃなあといった感じ。