噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【最終1694位】オオニューラ入り雨トリパ with ガラルヤドキング or ベラカス【SVダブル レギュE】

構築の流れ

 

先月はコータスを使いまくったぞ!

app-date.net

 

今月は雨を使おう!

 

SVの雨はすいすい勢の充実が目立つので、今回はそれを逆手に取って雨トリルにしたい。相手がトリル対策をしてこない時のトリルは強い。

 

とりあえず試運転。先発に雨受け皿ルンパ+トリル要員に水タイプに強そうなヤバソチャあたり、後発に最遅ニョロトノと一撃ウーラオスで動かしてみる。これなら相手はトノルンパを警戒してトリルへの意識が薄くなるはず。

 

......

 

 

 




水オーガポンとテツノカイナが辛すぎる...

 

折しも10月は水ウーラオスへのメタ要員として水ポンやカイナが環境に大量にいた時期。水ウーラすら採用率を落としていた環境に試運転雨パが突っ込んでいったら当然負ける。

 

 

水ポンカイナ倒すべし。

 

 

まずトリックルーム要員。水ポンカイナの双方にタイプ一致弱点を突きたい。ただ飛行タイプはカイナの電気技が、地面タイプは水ポンの全てが致命傷になるため採用したくない。

 

そこで虫毒エスパーフェアリーあたりを探した結果、ガラルヤドキングベラカスが該当。大丈夫か?

両者の性能がかなり似通っていたため、並行して使うことに。

 

 

次に猫だまし要員。水ポンは当然一撃で倒して欲しい。

また、ガラルヤドキングとベラカスの無振りカイナへのサイコショックが5-6割のダメージ。トリル下で集中して倒すため、猫騙し要員でカイナを下から5割削りたい。

ただそんな遅くてパワフルな猫騙し持ちはSVには...?

 

 

最遅パワーアンクルオオニューラが該当。採用した。

 

 

次はトリル下の雨エース。当初は草テラスニョロトノを使用していたが後発の水ポンが厳しい。隙を見せたくないのでペリッパーを採用。

 

4枠目にスイーパーとして優秀なウーラオス一撃で採用。ここまでは基本選出。

 

 

元々この構築のコンセプトは「ぱっと見そう見えないけど実はトリパ」。次に見せポケのすいすい持ちを決めたい。すいすい持ちの中で最も火力が高そうなイダイトウ最遅てきおうりょくで採用。

 

 

試運転したところモロバレルが重かったので、最後に対策枠が欲しい。

元々のこの構築のコンセプトは「ぱっと見そう見えないけど実はトリパ」。せっかくなのでオオニューラの型をシード軽業だと誤認させたい。防塵ゴーグルイエッサンや悩みの種ゴリランダーあたりを色々考えたが...

 

最終的にこだわり眼鏡イエッサンを採用した。だいたい初手に出てくるので、初手で上から倒せばよいのだ。

 

以上で構築を完成とした。

 

配置はできるだけトリル以外を意識させるように、(オオニューラ+イエッサン)、(ペリッパー+イダイトウ)、ウーラオスヤドキングorベラカスの順。

 

 

個別解説

 

ガラルヤドキング

テラスタイプ:悪

特性: きみょうなくすり

持ち物: おんみつマント

調整: 202-*-101-178-130-31 冷静HC252B4 最遅

技: サイコショック/ヘドロばくだん/シャドーボール/トリックルーム

 

又は

 

ベラカス

テラスタイプ:ゴースト(→悪)

特性: テレパシー

持ち物: 気合いのタスキ(→おんみつマント)

調整: 182-*-106-183-120-45 冷静HC252B4 最遅

技: サイコショック/むしのさざめき/シャドーボール/トリックルーム

 

エスパー打点でカイナを、毒or虫打点で水ポンを殴れるトリル役。

 

火力も役割もほぼ同じ。強いて言えば、耐久を重視するならガラルヤドキング、対クレセリアやリキキリンを重く見るならベラカス。

 

ガラルヤドキングサイコショックが無振りテツノカイナに55%〜、ヘドロばくだんがH振り水ポンに〜99%。ベラカスはその1.03倍の火力が出る。火力アップアイテムが欲しい。

 

一撃で落とせない場合もあるため、上手く集中したりまもるを読んだりが重要になる。

 

技はラスト1枠が選択だが、オオニューラと並べた時にゴーストタイプが非常にめんどくさい(サイコショック以外の全てが半減以下)ため、両者ともにシャドーボールを採用。ガラルヤドキングでH252サーフゴーに51%〜。

 

持ち物は相手の猫騙しに抗うためおんみつマント(隣のオオニューラが遅すぎてカイナのねこだましを止められない)。

 

テラスタイプのはゴースト悪半減だけでなく、相手のおんみつマントいたずら挑発トルネロスの対策にもなる。全試合選出、テラスタル率は体感6割くらい。

 

 

オオニューラ

テラスタイプ:格闘

特性: どくしゅ

持ち物: パワーアンクル

調整:  187-200-81-*-100-112(パワーアンクル込み56) 勇敢HA252B4 最遅

技: インファイト/ダストシュート/ねこだまし/かわらわり

 

非常に優秀な種族値と技を持つ猫騙し使い。

 

攻撃種族値は130もある。ここから猫騙しとタイプ一致威力120技を2種類放てるのはオオニューラのみ。

火力指数は36000。ねこだまし持ちで比較すると、あのでんきだまピカチュウの10万ボルトをも僅かに上回る。さらに特性どくしゅで毒ダメージも乗る(ダストシュートはどくしゅ対象外だが、素で毒30%の追加効果がある)ので火力は相当なもの。

 

加えて素早さ種族値も120と非常に低い。最遅にしてパワーアンクルを持たせることで、無振りカイナどころか無振りトリトドンの下すら取ることができる。

 

この火力と素早さであれば、トリル下で相手のカイナにサイコショックインファイトを下から集中して倒せるのだ。この動きはぜひ狙いたい。

 

技はラスト1枠が選択だが、壁構築に抗うためかわらわりを選択。相手オーロンゲを壁の上からダストシュートで倒し、その後にしっかり壁を壊したい。

 

ちなみに持ち物は鉄球でも良いのだが、おみとおしされた時に相手が少しでも

「なんだあれは...?」「S振りの後に持ち物を変え忘れた?」

となるのを期待してパワーアンクルを持たせた。

 

ラスタルはほぼしない。

 

 

ペリッパー

テラスタイプ:みず

特性: あめふらし

持ち物: いのちのたま

調整: 167-*-120-161-91-63 冷静HC252D4 最遅 

技: ウェザーボール/ぼうふう/れいとうビーム/おいかぜ

 

トリル下のメインアタッカー。もはや水ポンとカイナを呼ぶのが仕事みたいな面がある。

 

水ポン(非テラス時)を暴風で倒す火力を維持しつつカイナ等の等倍勢を思いっきり殴る水打点も両立したかったので、いのちのたまを持たせた。

 

ラスタルは基本的にしない。

 

 

一撃ウーラオス

テラスタイプ:毒

特性: 不可視の拳

持ち物: くろいメガネ

調整: 191-200-120-*-98-117 意地H124A252D132

技: あんこくきょうだ/ふいうち/インファイト/みきり

 

割と一般的なスイーパーウーラオス。トリルが切れた後はペリッパーの追い風に乗って上からの制圧を目指す。

 

ラスタル率は体感4割くらい。

 

 

イダイトウ オス

テラスタイプ:みず

特性: てきおうりょく

持ち物: しんぴのしずく

調整: 227-180-86-*-95-74 勇敢HA252B4 最遅

技: ウェーブタックル/アクアジェット/おはかまいり/ゴーストダイブ

 

基本的に見せポケだが稀に選出する。

トリルエースとしてペリッパーを選出すると相手の水タイプが止まらない場合や、相手がガチグマコータス入りのガチトリパでこちらよりも明らかに遅く、初手から相手トリル要員を倒したい場合など。

 

 

イエッサン メス

テラスタイプ:エスパー

特性: サイコメイカ

持ち物: こだわりメガネ

調整: 177-*-86-161-125-81 冷静HC252B4 最遅

技: サイコキネシス/サイコショック/トリック/このゆびとまれ

 

モロバレル倒すべし。

 

HD特化モロバレルにフィールドメガネサイキネが94%〜の乱数2発。特防特化の個体は少ないはず。また、前にイエッサンがいるという理由だけでモロバレル側がテラスタルを切ることも考えにくい。つまり倒せる。

 

選出時はオオニューラの代わり。そのためゴーグルイエッサンや悩みの種ゴリランダーのようなテクニカルな対策では高火力なオオニューラの代わりは務まらず、トリル下で相手を削り切れなくなってしまう。イエッサンをゴリラにして投入するのが理にかなっているはず。

 

試合の流れ

 

先発:オオニューラ+ガラルヤドキングorベラカス

後発:ペリッパー+ウーラオス

がほとんど。

 

モロバレルがいる場合はオオニューラをイエッサンへ。

相手に水タイプが多くテツノカイナがいない場合はペリッパーをイダイトウへ。

 

初手から猫トリルを狙う。トリル役が倒されそうorいたずら挑発されそうならすぐにテラスタルを切ってしまう。

 

トリル下ではまもる択を通しながら相手を2体倒し、3体目をウーラオスの不意打ち圏内まで入れておく。トリルラストターンは可能ならペリッパーで追い風。

 

トリルが切れた後はウーラオスで〆。

 

 

戦績

 

(マスボ級で構築にベラカスを入れた後からカウントすると)47勝31敗。スクショはレートは1719とまあまあの戦績。もう少し潜りたかったが時間切れ。

 

レートが1700を超えても1000位より下なのはランクマの賑わいを感じる。

 

感想

 

構築の初見殺し部分は非常にうまく機能した。

 

相手の初手はサイコシードオオニューラや雨イダイトウを止めに来るようなポケモンが多かった。

テツノカイナと水オーガポンで相性受け・数値受けする場合、トルネロス+高速ポケモンでさらに上から殴りに来る場合など。これらに初手トリルが刺さった。

 

またオオニューラのパワーアンクルも良い使用感。相手に全く警戒されず、逆に「オオニューラは速いはずだからこのターンは動けるのでは...?」と相手に思わせることができる。

そのため守られることが少なく、ちゃんと相手を下から倒すことができた。

 

狙っていた「相手のカイナにサイコショックインファイトを下から集中して倒す」動きもほぼ毎回決まった。

 

 

一方で相手に的確に守られるor相手の倒し損ねが発生すると、負ける確率は高くなった。全体技が無いためまもる択の発生が多く、またヤドキングorベラカスの火力があと少し足りなかった。

 

とはいえ奇襲そのものには全体的に成功していた。これからもうまい具合に奇襲が刺さる構築を組んでいきたい。

 

 

 

 

ガラルヤドキングorベラカスは最後まで大きな決め手がなかった。環境にエスパータイプが多いと感じたならベラカス、そうでなければガラルヤドキングといった認識で良いと思う。

 

 

【〇世代はどのへん】Pokemon Card Art Walk 誰がどこにいるのか【みなとみらい】

 

この記事について

 

今年のポケモンWCSが横浜開催なのに合わせて、横浜(特にみなとみらい地区)ではポケモン関連のイベントが色々開催されている。

 

その中の1つに "Pokemon Card Art Walk" がある。今年2023年の6/27から9/30にかけて、みなとみらい地区に1000枚を超えるポケモンカードのイラストが展示される。これを歩いて探すというイベントになる。

 

pokemon-card-artwalk.com

 

特に8/8~8/13のWCS期間中はポケモンイベントのために横浜を訪れる人も多く、Pokemon Card Art Walk を見に来る人も多いと予想される。

 

ただこの企画、開催場所が3エリアに分かれるうえに全部で1000枚以上のカードが展示されるので、目当てのポケモンがどこに展示されているのかを探すのが非常にたいへん

 

そこでこの記事では、どの辺にどんなポケモンが展示されているのかをざっくり解説。「お目当てのポケモンに早く出会いたい!」という人の参考になれば。

続きを読む

【レギュDダブル】レンタルパを動かす時の頭の中【マスボ級到達くらい】

この記事について

 

レンタルパを使ったよ!という記事。

 

Q. なぜそんな記事を??

 

A. 多くの人が使う有名なレンタルパについて、

他の人はどんな感じで動かしているのか?自分とどこが違うのか?

を知りたかったから。

 

とはいえ「レンタルパ使ったよ!」的な記事はあんまり見かけない。

なので今回は、まず自分で使って記事化してみた。

 

この記事を見た人も、レンタルパを使ったら使用感を記事化してみてほしい。理解が深まるだろうし、他の人(筆者含む)の参考にもなるので。

 

  • この記事について
  • レンタルパを使ううえでの方針
  • 使ったレンタルパとその使用感
続きを読む

【PJCS予選3回目】イダイナキバとチオンジェンのキメラ・反省会【最終1553】

前置き

このタイミング(2023/5/21、PJCS本戦後、PJCS追加大会前)ですが、本構築はPJCS予選で使ったものです。悪しからず。

 

続きを読む

【SVダブル・レギュC】環境に存在する虫タイプのポケモン・技まとめ【チオンジェン】

 

仲がよさそう

 

この記事について

 

 

どうしてこんなことに...

 

チオンジェンの敵をとるべく、ダブルバトルで環境に存在する虫タイプの技をまとめた。

 

  • この記事について
  • 集計対象
  • 虫タイプのポケモン
  • 虫タイプの技
    • とんぼがえり
    • かふんだんご
    • メガホーン
    • ミサイルばり
    • シザークロス
    • その他
    • テラバースト
    • 虫技を持ってそうだけど確認できなかったポケモン
  • まとめ
続きを読む

【SVダブル シーズン3】相手の認識をパラドックスさせる晴れトリパ【最終510位】

 

 

構築の流れ

 

まずはこちらを見ていただきたい。

トドロクツキ、テツノカイナ、コータス、テツノツツミ、ハバタクカミ、ウインディ

 

この6体の並びはどう見えるだろうか?

 

ランクマでよく見るポケモンが多い」とは思うはず。ハバタクカミ・テツノツツミ・テツノカイナ・ウインディは使用率トップ4で、トドロクツキは7位、コータスでも12位に位置する。

 

またコータスモロバレルにした並びがスタンパとして有名なため、それの亜種に見えるかもしれない。

 

それでは次に、こちらの4体を見ていただきたい。

ハリテヤマムウマコータスデリバード

 

これはどうか。誰がどう見てもトリパである。

 

デリバードハリテヤマねこだましムウマのトリルを補佐し、裏のコータスで制圧する。もし相手するなら自分の構築のトリパ対策枠を選出したい。

 

それでは、これを最初の並びと比較する。

 

ムウマ≒ハバタクカミ
デリバード≒テツノツツミ
ハリテヤマ≒テツノカイナ
コータスコータス

 

見ての通り、4体ほぼ同じ並びである。従って当然ほぼ同じトリパの動きができる。

 

しかし、最初の画像を見て真っ先に

 

「トリパだ」

 

と思った人は多くないはず。

 

ポケモンパラドックスしただけで、何故かトリパと認識しづらくなっているのだ。

 

本構築ではこれを活用。コータスの他に、ハバタクカミテツノカイナテツノツツミといった非トリパでも使用率が高いポケモンを採用し、相手にトリパだと認識させないトリパをテーマとした。

 

もちろん弱ければどうしようもないのだが、上記4体は

 

・全員火力が高い

コータスの噴火が通らない炎・水・岩・ドラゴンに他のポケモンが打点を持てる

・トリルラストターンの相手のまもるをテツノツツミでアンコールする動きがめちゃくちゃ強そう

 

というかなりシナジーのある並びだったので基本選出とした。

 

補完枠にも非トリパで使用率が高いポケモンを入れたい。まずはグレンアルマ対策として鋼テラスタルもらいびウインディを採用。イエッサン+グレンアルマだけでなく、裏のフェアリーポケモンまで有利が取れる。

 

6枠目は、

・重めなバンギラスや霊テラスキョジオーンを見たい

・トリパのイメージをさらに消すため、追い風のイメージがあるポケモンが良い

コータスを(トリルアタッカーではなく)晴れ要員だと思わせるため、特性が古代活性だとなお良い

というめちゃくちゃな要求に応えてくれそうなかわらわりトドロクツキを採用。

 

これで構築は完成。

 

 

個体紹介

 

ハバタクカミ

テラスタイプ:水
持ち物:くろいてっきゅう
特性:こだいかっせい
性格:れいせい
努力値:252-0-252-0-4-0 最遅
実数値:162-*-117-170-155-126(63)
技:ムーンフォース/シャドーボール/パワージェム/トリックルーム

 

素早さが非常に特徴的なポケモン

 

・S種族値135しかない
・最速にしても最速テツノツツミに及ばない
・逆に鉄球を持たせると無振りテツノカイナや最遅グレンアルマの下を取れる
・無振りカイナや最遅アルマの下を取るだけなら個体値厳選すら不要、ミントと鉄球で十分(今回は最遅を厳選)
・鈍足なので素早さに努力値を割く必要が無く、他に回せる
これ程遅いのに何故か鈍足のイメージを持たれていない

 

トリックルーム要員&鈍足アタッカーとして最適な要素がめちゃくちゃ揃っているので採用した。テツノカイナと共に初手で出してトリルをして、そのまま殴る。

 

攻撃面では晴れの恩恵を受けられるほか、ムンフォパワージェムで噴火を半減するドラゴン・ほのおに抜群を突ける。

 

シャドーボールは重たいトリトドン対策のエナジーボールとの選択だが、相手ハバタクカミやブーピッグなどトリル返しの恐れがあるポケモンへの打点として採用した。

 

努力値は控えめHB。火力が足りないより耐久不足でトリルに失敗する方が損害が大きい。

 

ラスタルは水。初手で飛んできやすい鋼技を半減するタイプが良いが、炎でも鋼でも電気でも相手の地面技の一貫が凄まじいことになるので、消去法で水となった。

 

 

コータス

 

テラスタイプ:炎
持ち物:いのちのたま
特性:ひでり
性格:れいせい
努力値:252-0-0-252-4-0
実数値:177-*-160-150-91-22 最遅
技:ふんか/ねっぷう/だいちのちから/クリアスモッグ

 

一般的なコータス。トリルアタッカー。噴火。弊ブログのタイトルの一部。

 

後発に控え、トリル下で後投げして炎技を打ちまくる。後投げするとその瞬間ハバタクカミの火力が上がるのは覚えて損のない新要素。

 

相手の炎タイプがやや重いので、だいちのちからの火力を上げるためにいのちのたまを採用した。

 

 

 

テツノカイナ

 

テラスタイプ:草
持ち物:ラムのみ
特性:クオークチャージ
性格:ゆうかん
努力値:4-252-0-*-252-0 最遅
実数値:230-211-128-*-120-49
技:ワイルドボルト/インファイト/エレキフィールド/ねこだまし

 

種族値も使用率も高いねこだまし要員。

 

パラドックス元のハリテヤマはトリパで頻繁に採用される一方非トリパでは全然見ないので、選出画面に存在するだけで強烈なトリパ感を出してしまう。テツノカイナにはそれが無いのがありがたい。

 

持ち物はラムのみ。ウインディファイアローに鬼火されることが多かったため。催眠対策にもなる。

 

テラスタイプは草。地面の一貫を切るだけでなく、催眠対策にもなる。

 

技はねこだましの他に、攻撃的なものを揃えたいのでワイルドボルトインファイトまで確定。コータスのふんかが通らない水・岩への打点とする。

 

残り1枠は悩んだ末にエレキフィールドを採用。この技はかなり便利で、

 

1:催眠対策

2:テツノカイナの火力強化

3:グレンアルマ軸からフィールドを奪える

4:トリル後に味方の襷テツノツツミを加速

 

と多彩な用途がある。使うタイミングさえ見極めれば勝利に直結するほど強い。

 

 

テツノツツミ

 

テラスタイプ:水
持ち物:きあいのタスキ
特性:クオークチャージ
性格:おくびょう
努力値:0-0-0-252-4-252
実数値:131-*-134-193-81-206
技:ハイドロポンプ/フリーズドライ/まもる/アンコール

 

後発に控えるスイーパー。

 

S種族値が136と非常に高いうえに、コータスの噴火が通らないドラゴン・炎・岩・水全てに打点を持てる。

 

加えてアンコールが強力。トリルラストターンに守るを使いそうな相手に後投げすることで、トリル終了後の行動を縛る。実戦ではコノヨザルを縛ることが多かった。

 

相手まもる読み後投げをした際に、読みを外して被弾しても大丈夫なように襷を持たせた。

 

 

ウインディ

 

テラスタイプ:鋼
持ち物:とつげきチョッキ
特性:もらいび
性格:いじっぱり
努力値:252-252-0-0-4-0
実数値:197-178-100-108-101-115
技:フレアドライブ/かみくだく/バークアウト/しんそく

 

グレンアルマ対策。

 

炎・エスパーだけでなく、グレンアルマ軸に同居しがちなフェアリーを全て半減以下に抑えるポケモンを探した結果、もらいび+鋼テラスタルが該当。

 

(上記条件ならグレンアルマも当てはまるが、トリパっぽいので今回は非採用)

 

使用率と種族値が高く、他特性が優秀でもらいび自体を読まれないためウインディを採用。実戦でも炎技を打たれることは非常に多かった。

 

先発で出してバークアウトで削り、火力を削いだらフレアドライブかみくだくで残数有利を取りたい。

 

 

トドロクツキ

 

テラスタイプ:悪
持ち物:ブーストエナジー
特性:こだいかっせい
性格:意地っ張り
努力値:20-52-180-0-0-252
実数値:183-182-114-*-121-171
技:じごくづき/かわらわり/まもる/りゅうのまい

 

バンギラスとキョジオーンを何とかでき、追い風採用型がランクマに多く、かつ古代活性なポケモン

 

調整はいわゆるガブ振り。準速にした後残りの努力値をいい感じに振り分けると、攻撃と物理耐久がほぼ陽気ガブリアスと同じになる。特殊耐久は上回るし準速でも陽気ガブは抜けるので、なんとなく良い感じがする。

 

技威力が低いため、ブーストエナジーの補正を攻撃にしたうえで悪テラスタルとした。役割をバンギラスとキョジオーンに絞るならヨプのみか隠密マントが良いが、選出した際にはテツノツツミに代わってスイーパーになるため、役割を絞らず火力を上げた。

 

構築に中速ポケモンが(トドロクツキ以外)いないので、追い風ではなくりゅうのまいを採用。

 

 

選出

 

基本

 

先発:テツノカイナ+ハバタクカミ

後発:コータス+テツノツツミ(トドロクツキ)

 

迷ったらこれ。バンギラスかキョジオーンが見えたらテツノツツミがトドロクツキになる。

ラスタルはハバタクカミが耐性変更のために初手に使うことが一番多い(7割くらい)。トリルに失敗するとどうしようもないので。

 

 

グレンアルマ入り

 

先発:ウインディ+トドロクツキorテツノカイナ

後発:コータス+刺さりのいいポケモン

 

こちらは決まり切った選出はあまり無い。初手で鋼テラスタルウインディに切ってバークアウトする。相手がトリパっぽかったらコータスでただ乗りしたい。砕ける鎧型ならトリルに持ち込みたい。

 

 

気になる相手

 

ハバタクカミ+テツノツツミ

しばしば初手に出てくる。テツノツツミまもる+ハバタクカミフェアリーテラスタルがかなり多く、テツノツツミ霊テラス凍える風+ハバタクカミシャドーボールもたまにいる。

そのためハバタクカミでテラスタル水+トリルをしたうえで、テツノカイナでハバタクカミにねこだましをすることが多い。通ればかなり有利だが通らずトリルが失敗すると大変なことになる。

 

モロバレル

初手に出てこない場合でもトリル下で後投げされると嫌なので、早めにエレキフィールドを貼りたい。

 

寿司

コータスクリアスモッグ+テツノカイナのワイルドボルト。相手にテラスタルが残っている場合は鋼や地面に注意。

 

威嚇勢

テツノカイナへの威嚇は1回くらいならあまり気にしなくていい。インファイトの威力が実質80となるが、それを攻撃実数値211から繰り出せるので普通に火力がある。

 

一見ハバタクカミが有利そうなポケモン

突然鋼技を振り回して倒してくることがあるので注意。念のため水テラスタルを切ってトリルしたい。ボーマンダガブリアスアイアンヘッドシビルドンのヘビーボンバーなど。

 

 

戦績

ランクバトルシーズン3にて、61勝34敗の最終510位。最終レートは1853で自己ベスト。1900チャレンジにも2回到達(2敗)。

思ったよりはるかに強かった。

 

 

 

感想

 

基本選出したときに相手にトリルを封じられたことがほぼ無かった。相手の選出がトリル耐性の無い場合も多く(初手に追い風するなど)、ハバタクカミでトリックルームをする動きは非常にうまく機能した。

 

トリルをしてもハバタクカミが遅いと思われていないことも多く(ハバタクカミの鉄球/パワー系の採用率はどれも0.3%未満)、相手の予想外の展開から崩して勝てることが多かった。とてもランクマ向き。

 

ただしトリルを読まれる/読まれない関係なく、相手が壁構築など高耐久だと不利を取ることが多かった。また高順位帯の独特の構築(初手ハバタクカミ+ヘイラッシャとか)に対応できなかったことも改善点。

 

補完枠についてはウインディに改善の余地がありそう。グレンアルマ+フェアリーには強いものの、フェアリーではなく地面と合わせる構築が増加し、対応が難しかった。

 

強い動きとそれを予測されない並びを両立できる構築は強いことが今回分かったので、次回の構築でもこれを意識して組みたい。