噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

【最終1694位】オオニューラ入り雨トリパ with ガラルヤドキング or ベラカス【SVダブル レギュE】

構築の流れ

 

先月はコータスを使いまくったぞ!

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今月は雨を使おう!

 

SVの雨はすいすい勢の充実が目立つので、今回はそれを逆手に取って雨トリルにしたい。相手がトリル対策をしてこない時のトリルは強い。

 

とりあえず試運転。先発に雨受け皿ルンパ+トリル要員に水タイプに強そうなヤバソチャあたり、後発に最遅ニョロトノと一撃ウーラオスで動かしてみる。これなら相手はトノルンパを警戒してトリルへの意識が薄くなるはず。

 

......

 

 

 




水オーガポンとテツノカイナが辛すぎる...

 

折しも10月は水ウーラオスへのメタ要員として水ポンやカイナが環境に大量にいた時期。水ウーラすら採用率を落としていた環境に試運転雨パが突っ込んでいったら当然負ける。

 

 

水ポンカイナ倒すべし。

 

 

まずトリックルーム要員。水ポンカイナの双方にタイプ一致弱点を突きたい。ただ飛行タイプはカイナの電気技が、地面タイプは水ポンの全てが致命傷になるため採用したくない。

 

そこで虫毒エスパーフェアリーあたりを探した結果、ガラルヤドキングベラカスが該当。大丈夫か?

両者の性能がかなり似通っていたため、並行して使うことに。

 

 

次に猫だまし要員。水ポンは当然一撃で倒して欲しい。

また、ガラルヤドキングとベラカスの無振りカイナへのサイコショックが5-6割のダメージ。トリル下で集中して倒すため、猫騙し要員でカイナを下から5割削りたい。

ただそんな遅くてパワフルな猫騙し持ちはSVには...?

 

 

最遅パワーアンクルオオニューラが該当。採用した。

 

 

次はトリル下の雨エース。当初は草テラスニョロトノを使用していたが後発の水ポンが厳しい。隙を見せたくないのでペリッパーを採用。

 

4枠目にスイーパーとして優秀なウーラオス一撃で採用。ここまでは基本選出。

 

 

元々この構築のコンセプトは「ぱっと見そう見えないけど実はトリパ」。次に見せポケのすいすい持ちを決めたい。すいすい持ちの中で最も火力が高そうなイダイトウ最遅てきおうりょくで採用。

 

 

試運転したところモロバレルが重かったので、最後に対策枠が欲しい。

元々のこの構築のコンセプトは「ぱっと見そう見えないけど実はトリパ」。せっかくなのでオオニューラの型をシード軽業だと誤認させたい。防塵ゴーグルイエッサンや悩みの種ゴリランダーあたりを色々考えたが...

 

最終的にこだわり眼鏡イエッサンを採用した。だいたい初手に出てくるので、初手で上から倒せばよいのだ。

 

以上で構築を完成とした。

 

配置はできるだけトリル以外を意識させるように、(オオニューラ+イエッサン)、(ペリッパー+イダイトウ)、ウーラオスヤドキングorベラカスの順。

 

 

個別解説

 

ガラルヤドキング

テラスタイプ:悪

特性: きみょうなくすり

持ち物: おんみつマント

調整: 202-*-101-178-130-31 冷静HC252B4 最遅

技: サイコショック/ヘドロばくだん/シャドーボール/トリックルーム

 

又は

 

ベラカス

テラスタイプ:ゴースト(→悪)

特性: テレパシー

持ち物: 気合いのタスキ(→おんみつマント)

調整: 182-*-106-183-120-45 冷静HC252B4 最遅

技: サイコショック/むしのさざめき/シャドーボール/トリックルーム

 

エスパー打点でカイナを、毒or虫打点で水ポンを殴れるトリル役。

 

火力も役割もほぼ同じ。強いて言えば、耐久を重視するならガラルヤドキング、対クレセリアやリキキリンを重く見るならベラカス。

 

ガラルヤドキングサイコショックが無振りテツノカイナに55%〜、ヘドロばくだんがH振り水ポンに〜99%。ベラカスはその1.03倍の火力が出る。火力アップアイテムが欲しい。

 

一撃で落とせない場合もあるため、上手く集中したりまもるを読んだりが重要になる。

 

技はラスト1枠が選択だが、オオニューラと並べた時にゴーストタイプが非常にめんどくさい(サイコショック以外の全てが半減以下)ため、両者ともにシャドーボールを採用。ガラルヤドキングでH252サーフゴーに51%〜。

 

持ち物は相手の猫騙しに抗うためおんみつマント(隣のオオニューラが遅すぎてカイナのねこだましを止められない)。

 

テラスタイプのはゴースト悪半減だけでなく、相手のおんみつマントいたずら挑発トルネロスの対策にもなる。全試合選出、テラスタル率は体感6割くらい。

 

 

オオニューラ

テラスタイプ:格闘

特性: どくしゅ

持ち物: パワーアンクル

調整:  187-200-81-*-100-112(パワーアンクル込み56) 勇敢HA252B4 最遅

技: インファイト/ダストシュート/ねこだまし/かわらわり

 

非常に優秀な種族値と技を持つ猫騙し使い。

 

攻撃種族値は130もある。ここから猫騙しとタイプ一致威力120技を2種類放てるのはオオニューラのみ。

火力指数は36000。ねこだまし持ちで比較すると、あのでんきだまピカチュウの10万ボルトをも僅かに上回る。さらに特性どくしゅで毒ダメージも乗る(ダストシュートはどくしゅ対象外だが、素で毒30%の追加効果がある)ので火力は相当なもの。

 

加えて素早さ種族値も120と非常に低い。最遅にしてパワーアンクルを持たせることで、無振りカイナどころか無振りトリトドンの下すら取ることができる。

 

この火力と素早さであれば、トリル下で相手のカイナにサイコショックインファイトを下から集中して倒せるのだ。この動きはぜひ狙いたい。

 

技はラスト1枠が選択だが、壁構築に抗うためかわらわりを選択。相手オーロンゲを壁の上からダストシュートで倒し、その後にしっかり壁を壊したい。

 

ちなみに持ち物は鉄球でも良いのだが、おみとおしされた時に相手が少しでも

「なんだあれは...?」「S振りの後に持ち物を変え忘れた?」

となるのを期待してパワーアンクルを持たせた。

 

ラスタルはほぼしない。

 

 

ペリッパー

テラスタイプ:みず

特性: あめふらし

持ち物: いのちのたま

調整: 167-*-120-161-91-63 冷静HC252D4 最遅 

技: ウェザーボール/ぼうふう/れいとうビーム/おいかぜ

 

トリル下のメインアタッカー。もはや水ポンとカイナを呼ぶのが仕事みたいな面がある。

 

水ポン(非テラス時)を暴風で倒す火力を維持しつつカイナ等の等倍勢を思いっきり殴る水打点も両立したかったので、いのちのたまを持たせた。

 

ラスタルは基本的にしない。

 

 

一撃ウーラオス

テラスタイプ:毒

特性: 不可視の拳

持ち物: くろいメガネ

調整: 191-200-120-*-98-117 意地H124A252D132

技: あんこくきょうだ/ふいうち/インファイト/みきり

 

割と一般的なスイーパーウーラオス。トリルが切れた後はペリッパーの追い風に乗って上からの制圧を目指す。

 

ラスタル率は体感4割くらい。

 

 

イダイトウ オス

テラスタイプ:みず

特性: てきおうりょく

持ち物: しんぴのしずく

調整: 227-180-86-*-95-74 勇敢HA252B4 最遅

技: ウェーブタックル/アクアジェット/おはかまいり/ゴーストダイブ

 

基本的に見せポケだが稀に選出する。

トリルエースとしてペリッパーを選出すると相手の水タイプが止まらない場合や、相手がガチグマコータス入りのガチトリパでこちらよりも明らかに遅く、初手から相手トリル要員を倒したい場合など。

 

 

イエッサン メス

テラスタイプ:エスパー

特性: サイコメイカ

持ち物: こだわりメガネ

調整: 177-*-86-161-125-81 冷静HC252B4 最遅

技: サイコキネシス/サイコショック/トリック/このゆびとまれ

 

モロバレル倒すべし。

 

HD特化モロバレルにフィールドメガネサイキネが94%〜の乱数2発。特防特化の個体は少ないはず。また、前にイエッサンがいるという理由だけでモロバレル側がテラスタルを切ることも考えにくい。つまり倒せる。

 

選出時はオオニューラの代わり。そのためゴーグルイエッサンや悩みの種ゴリランダーのようなテクニカルな対策では高火力なオオニューラの代わりは務まらず、トリル下で相手を削り切れなくなってしまう。イエッサンをゴリラにして投入するのが理にかなっているはず。

 

試合の流れ

 

先発:オオニューラ+ガラルヤドキングorベラカス

後発:ペリッパー+ウーラオス

がほとんど。

 

モロバレルがいる場合はオオニューラをイエッサンへ。

相手に水タイプが多くテツノカイナがいない場合はペリッパーをイダイトウへ。

 

初手から猫トリルを狙う。トリル役が倒されそうorいたずら挑発されそうならすぐにテラスタルを切ってしまう。

 

トリル下ではまもる択を通しながら相手を2体倒し、3体目をウーラオスの不意打ち圏内まで入れておく。トリルラストターンは可能ならペリッパーで追い風。

 

トリルが切れた後はウーラオスで〆。

 

 

戦績

 

(マスボ級で構築にベラカスを入れた後からカウントすると)47勝31敗。スクショはレートは1719とまあまあの戦績。もう少し潜りたかったが時間切れ。

 

レートが1700を超えても1000位より下なのはランクマの賑わいを感じる。

 

感想

 

構築の初見殺し部分は非常にうまく機能した。

 

相手の初手はサイコシードオオニューラや雨イダイトウを止めに来るようなポケモンが多かった。

テツノカイナと水オーガポンで相性受け・数値受けする場合、トルネロス+高速ポケモンでさらに上から殴りに来る場合など。これらに初手トリルが刺さった。

 

またオオニューラのパワーアンクルも良い使用感。相手に全く警戒されず、逆に「オオニューラは速いはずだからこのターンは動けるのでは...?」と相手に思わせることができる。

そのため守られることが少なく、ちゃんと相手を下から倒すことができた。

 

狙っていた「相手のカイナにサイコショックインファイトを下から集中して倒す」動きもほぼ毎回決まった。

 

 

一方で相手に的確に守られるor相手の倒し損ねが発生すると、負ける確率は高くなった。全体技が無いためまもる択の発生が多く、またヤドキングorベラカスの火力があと少し足りなかった。

 

とはいえ奇襲そのものには全体的に成功していた。これからもうまい具合に奇襲が刺さる構築を組んでいきたい。

 

 

 

 

ガラルヤドキングorベラカスは最後まで大きな決め手がなかった。環境にエスパータイプが多いと感じたならベラカス、そうでなければガラルヤドキングといった認識で良いと思う。