・構築の経緯
ガラルルーキーズでジュラルドンが強そうなところからスタート。
ジュラルドンへ弱点の特殊技を上から打ち込みたいが、可能なのがセキタンザンのだいちのちからしかなさそう。蒸気機関弱点保険セキタンザン軸で組むことにした。
起動役はドラパルトが多そうだが、セキタンザンミラーで上を取れるようにインテレオンのアクアジェットを採用。
そして相手も当然セキタンザン対策を仕込んでいるはずなので、対策の対策、即ち別の蒸気機関起動方法を考える必要がある。
対策はイエッサンのこの指でアクアジェットを吸う、オーロンゲのでんじは絡み、ガラルマタドガスを想定。ではどうすればいいか?
まずガラルマタドガスは後発と考えた。こちら先発にセキタンザンを見たら、相手は水打点の横にガラルマタドガスを後投げし、特性を発動させずに倒してくるはず。
なら初手にセキタンザンがいなければガラルマタドガスは出てこれないのでは?
こちら先発その1がこらえる、相手の攻撃を受けた後に脱出ボタンでセキタンザンと交換、遅い先発その2でなみのりをすればガラルマタドガスに仕事をさせず蒸気機関が発動できそうだと感じた。
先発その1にはHB特化こらえるイエッサン♀を採用。相手の攻撃を吸って脱出もでき、相手オーロンゲのでんじは対策にもなる。
先発その2は遅いなみのり使いであればいいと当初は思っており、普通にアタッカーもこなせるバチンウニなどを考えていた。
しかし、意地C0バチンウニ(C種族値91)のなみのりが非ダイマックスセキタンザンに半分も入ることがわかり状況が一変。火力の極端に低いなみのり使いを探す必要に迫られた。
該当するのがガラルジグザグマ(C種族値30)とガラルヤドン(C種族値40)。ヤドンでなみのりが21~25%くらいなので、これより火力が高いと厳しそう。ジグザグマとヤドンの2択になる。
両者には保険起動以外の仕事も任せたいのだが、ここでヤドンが自己暗示を覚えることが発覚。ヤドンを無視してくるような相手に対し、保険起動後セキタンザンまもる+ヤドン自己暗示ができる。AC2S6段階上昇のヤドンでセキタンザンとともに上から制圧することにした。
残りは2枠。イエッサンがいるので並べて強くトップメタのジュラルドンを採用。ジュラルドンはエルフーンと並べても強いが、ガラルルーキーズで似た動きが可能な最速おいかぜうそなきアーマーガアを最後に採用。構築を完成とした。
・個別解説
イエッサン♀@だっしゅつボタン
サイコメイカー
ずぶといHB252C4
脱出するイエッサン。採用理由のこのゆびとまれとこらえるの他に、火力を出すためのてだすけと、あいての指に吸われないマジカルシャインを採用。オーロンゲへの打点でもある。
くいしんぼう(マイペースのほうが良い)
いじっぱりA236D124S148
(S+6でドラパルト抜き、意地タチフサグマのバークアウト確定4発、残りA)
波にのって暗示するヤドン。暗示まで決まることは頻繁にはないと思うが、決まればA+2サイコフィールド思念をS実数値216から飛ばせる。
最後の攻撃技はあなをほるやダイビングなども候補だったが、使いやすそうなのしかかりを選択。まひるみを狙えるようにした。ダイアタックにすると相手のSを下げられる。
セキタンザン@じゃくてんほけん
じょうききかん
臆病CS252H4
げんしのちから/だいちのちから/かえんほうしゃ/まもる
蒸気機関するセキタンザン。ミラーで有利になるよう最速にした。
技は一致技2つとジュラルドンに打てるだいちのちから。最後はソーラービームと選択だが、ヤドンが安全に暗示できるようまもるを採用した。
インテレオン@でんき半減実
げきりゅう
臆病CS252H4
水をセキタンザンにかけるインテレオン。タスキが持てない&セキタンザンへの水技ダメージは押さえたい&電気の通りがいいので電気半減実を持たせた。
ジュラルドン@いのちのたま
すじがねいり
ひかえめC212D252S44
(おいかぜ下スカーフガラルヒヒダルマ抜き)
少しだけ速いジュラルドン。一致技2つとまもるの他には、デスバーントリルを阻止するためのあくのはどうを採用。
ダイマックスはセキタンザンかジュラルドンに切る。ダイマックスなしでもセキタンザンは強いので、後発にセキタンザンがいても先発ジュラルドンにダイマックスを切ってもOK。
アーマーガア@ほのお半減実
ミラーアーマー
ようきHS252B4
要するにエルフーン。採用理由のおいかぜうそなきの他に、特殊技ケアのひかりのかべ。攻撃技はジュラルドンと範囲が被るため悩んだが、怯み狙いでアイアンヘッドを採用。
ヒヒダルマの炎技ワンパンが怖かったのでほのお半減実を持たせた。
・選出
基本選出
先発イエッサン+ジュラルドン
後発インテレオン+セキタンザン
ガラルマタドガスなど相手のセキタンザン対策が重そうなとき
先発イエッサン+ガラルヤドン
後発セキタンザン+(インテレオンorジュラルドン)
相手のセキタンザン対策が薄そうなとき
先発インテレオン+セキタンザン
後発イエッサン+ジュラルドン
相手が特防に厚そうなとき(マホイップやバークアウト勢が気になるとき)
先発インテレオン+セキタンザン
後発アーマーガア+ジュラルドン
(先発後発逆も可)
・結果
14勝7敗で1600を超えたところで早めに切り上げ。
・感想
ヤドンが出せない。21戦やって選出は2回。そんな...
理由は明白で、イエッサンジュラルドンが強かったから。
相手イエッサン→初手イエッサンジュラルドンでなんとかなる。
相手オーロンゲ→初手イエッサンジュラルドンでなんとかなる。
相手ガラルマタドガス→一戦も見かけなかった
セキタンザンは対策が重い時は後発に置けばよく、対策ポケモンを倒してから起動すればOK。そちらに寄せたほうが完成度の高い構築になりそう。ガラルマタドガスがもう少し環境に多ければヤドン選出できたかもしれない。
ヤドンを出した2試合は、
・相手のドラパルトのゴースト技をイエッサンが無効化してしまい脱出できない
・相手がジュラルドンのヤドンへの攻撃+交換でイエッサンが脱出できない
と悲しい結果だった。
あとはアーマーガア(エルフーン)について。バークアウト連打系構築に出したかったが、バークアウト最大手のタチフサグマ系からちょうはつがバンバン飛んできて辛かった。メンタルハーブが必要不可欠。いたずらごころは偉いし、アーマーガアをエルフーンと言い張るのはちょっと無理があった。
・カジュアルマッチにて
カジュアルマッチで1度ヤドンの自己暗示に成功している。A2段階上昇フィールドしねんのずつきでパッチルドンが落とせなかった(乱数?)がひるませて、隣のダイマックスサーナイト(前ターンののしかかりでマヒ)ともども行動不能にして勝った。とりあえずギミックそのものの成功例が確認できたので良かった。
次にギミックを組むときは、役割対象を明確にしたい。