噴火・潮吹きの定理

ポケモン対戦をいかにシンプルにできるか

AIでポケモン図鑑の説明文からタイプを判定させてみた

何をやりたいか

 

ポケモン図鑑の説明文から、そのポケモンのタイプをAIで推測できないか?

 

ポケモン図鑑には様々なポケモンの生態が記載されている。また、ポケモンはタイプによって生態が大きく左右される。

 

みずタイプのポケモンは水辺に生息し、

 

流れの穏やかな川に棲む。長い手足で水を掻きわけ優雅な泳ぎをみせる。

→ みず (ゴルダック、ソード)

 

ほのおタイプなら炎を操る。

 

体内に炎が溜まるとブースターの体温も最高900度まで上がっていく。

→ ほのお (ブースター、クリスタル・ソード)

 

 

このように、図鑑説明文を見ればタイプを判定することができるのではないか?

 

音でまわりの様子を探る。怒らせると体の向きを変えないまま追ってくる。

→ いわ (ガントル、シールド)

 

このように...

 

クキがなくなると生きていけない。だからクキをねらう相手とは命がけで戦うのだ。

→ ノーマル・ひこう (カモネギ、ダイパプラチナ・BW・BW2)

 

.......

 

投げ縄の要領で尻尾を振り回し投げたときの力で飛んでいく。最高10メートル飛んだ記録がある。

→ ノーマル・フェアリー (ルリリ、ルビー・オメガルビー

 

無理では??

 

どのくらい無理でどのくらい無理じゃないかが気になったので、AIに図鑑説明文を入力して判定させてみた。

 

今回は記事が長いので、気になる情報やタイプから読むのもオススメ。

 

 

 

使用データ

 

ポケモン図鑑説明文はポケモンwikiを参照。ただし、下記は対象から外した。

 

・図鑑説明文がひらがなのみの場合

 (漢字の方が正確に分類できそう)

・どうしても図鑑説明文からタイプが確定できない場合

 (ミノマダムなど)

レジェンズアルセウスの図鑑説明文

 (文体が他と違いすぎる)

 

なお、初登場が昔のポケモンは再登場時に新規の説明文を貰えることがあるため、最近初登場したポケモンと比べて分析に使える説明文の数が多くなっていたりする。

 

図鑑説明文のタイプ別の数は*1の通り(複合タイプは2回カウントしているので合計と全説明文数に差がある)。AIに判定させるにはやや数が少ないので、そもそも精度にあまり期待してはいけないかも。

 

 

手法

 

テキストをAIで分類する際に最近よく使われるBERTというモデルを利用。コードは以下の参考書を参照した*2

 

www.ohmsha.co.jp

 

BERTに説明文を入力して学習させ、判定を行った。詳細は*3に記載。

 

判定は、各タイプごとに0~1の確率として出した*4。中央は0.5。

 

その後、判定結果を正解と比較。

例えば先ほどのゴルダックの説明文「流れの穏やかな川に棲む。長い手足で水を掻きわけ優雅な泳ぎをみせる。」なら、

みずタイプである確率は0.5以上(0.95)なのでみずタイプと判定

他のタイプは全て0.5未満(次点がドラゴンの0.06)だったので違うと判定

これを正解(みず単タイプ)と比べると合っていた、となる。

 

以上を全説明文について行い、どの程度合っているかを計算した。

 

合ってるかの指標には以下を利用。このあたりの記事が分かりやすい。

 

precision: 余計な判定がないかを表す。判定が狭いと有利。

recall: 取りこぼしが無いかを表す。判定が広いと有利。

f1: precisionとrecallの調和平均。両者のバランスが取れていると有利。

 

ここから実際の判定結果を見ていく。まずは全体から。

 

判定結果:全体

 

判定の結果は以下の通り。

 

タイプ precision recall f1 説明文数
ノーマル 0.41 0.19 0.26 715
かくとう 0.66 0.3 0.41 369
どく 0.57 0.39 0.46 473
じめん 0.47 0.27 0.35 492
ひこう 0.6 0.35 0.44 670
むし 0.49 0.22 0.3 458
いわ 0.51 0.25 0.33 474
ゴースト 0.66 0.26 0.38 335
はがね 0.64 0.29 0.4 376
ほのお 0.83 0.58 0.68 389
みず 0.68 0.57 0.62 982
でんき 0.87 0.68 0.76 391
くさ 0.61 0.39 0.48 548
こおり 0.86 0.59 0.7 299
エスパー 0.57 0.34 0.42 575
ドラゴン 0.29 0.02 0.04 351
あく 0.32 0.08 0.13 388
フェアリー 0.38 0.09 0.14 359
平均 0.58 0.33 0.41 8644

 

全体的にf1が低い。全体で0.4くらいで、特にドラゴン・あく・フェアリーが低い。

 

 今はデータが足りない状態なので、ポケモン新作が今後発売されて説明文の数が増えれば多少は改善されるはず。だが説明文の数が1番多いみずタイプでも0.6程度。判定自体が難しい説明文が多い可能性が高い。

 

 今回の実験で図鑑説明文からタイプをAIが判定できたのは全体の半分弱だということが分かった。

 

・全体的にprecisionとrecallを比べるとprecisionの方が高い

 

 これは判定がどちらかというと狭いことを意味している。可能性は2つ考えられる。

 

1:例えば「ノーマルタイプの文」よりも「ノーマルタイプではない文」の方が圧倒的に多く、「ではない」方に学習や判定が引っ張られた

2:そもそも判定の出しようがない説明文が結構ある

 

 どちらの影響がより大きいのかは現段階では分からない。

 

 全体的に判定が難しいということは分かった。しかし、判定確率が高い(AIが自信を持って判定している)説明文だけを見れば、タイプ別の傾向が見えて来るかもしれない。

 

 ということで、ここからはタイプ別に確率の高い説明文ベスト10+気になったポケモンを見ていく。

 

 

判定結果:タイプ別

 

ノーマル

 

ポケモン ver 説明 確率
エイパム ウルトラサン シッポでいろんなことをしていたら手先は不器用になってしまった。高い木の上に巣を作る。 0.983 
ニドラン♂ ルビー・サファイア 耳を動かす筋肉が発達していてどんな向きにも自在に耳を動かせる。かすかな物音も聞き漏らさないポケモン 0.979 
サンドパン ウルトラムーン 太いツメのおかげで木登りが得意だ。そのまま木の上を寝床にするサンドパンも多い。 0.970 
ミミロップ プラチナ等 耳はとてもデリケートらしく優しく丁寧に触らないとしなやかな足で蹴られてしまう。 0.969 
ハピナス ウルトラサン タマゴは食べると幸せになるといわれるほど絶品。市場で1番高い値段がつく。 0.965 
ニドラン♂ ピカチュウ いつも大きな耳を立ててまわりの気配を探る。危険を感じたときはどくバリを使う。 0.965 
ロコン 赤・緑等 子供だが6本の尻尾が美しい。成長するとさらにしっぽが増える。 0.958 
クルミル ブラック タマゴからかえるとハハコモリに服を作ってもらい着せられる。フードで頭を隠して寝る。 0.956 
ロコン ピカチュウ 毛並みやシッポが美しい。大きくなるとシッポの先が分かれて増えていく。 0.953 
ナッシー ソード 3つの頭はべつのことを考えている。自分以外はあまり興味がないようだ。 0.952 

 

他のカテゴリと比較して確率がやや低め。

 

「シッポ」「耳」「ツメ」「頭」など体の一部を表す単語に反応しているっぽいがノーマルタイプ以外のポケモンにも体はあるぞ...?

 

そもそも「ノーマル」という括りが雑多というかよく判らない面もあるため、このタイプの分類は難しいと予想していたがやっぱり難しかった。

 

2つの頭は仲が悪く相手より多く食べることで主導権を握ろうとする。

→ ジヘッド、BW2など、ノーマル:0.91、ひこう:0.16

3つの頭は考えることは別々でも仲良しなのでケンカしたりしないらしい。

→ ナッシー、金など、ノーマル:0.90、ひこう:0.11

 

頭どおしの仲の良し悪しは判定に大きな影響を与えないらしい。次点がひこうなのはドードードードリオのせい

 

 

かくとう

 

ダゲキ BW2など 最強のからてチョップを求めて山奥にこもって眠ることなく修行する。 0.978 
カイリキー プラチナなど 4本の力強い腕は目にも止まらぬ速さでパンチやチョップをたたき込む。 0.970 
カイリキー クリスタルなど 4本の腕は考えるより早く反射的に動き何発ものパンチを繰りだせる。 0.970 
カイリキー ピカチュウなど 1本でも山を動かせる力をもった腕を4本すべて使って凄いパンチをくり出す。 0.965 
カイリキー ウルトラムーン 4本の腕で攻めも守りも同時にこなす。この世のすべての格闘技を極めているという。 0.964 
ワンリキー プラチナなど 小柄な体だけど力持ち。イシツブテなら何匹もまとめて軽々と持ち上げ投げ飛ばす。 0.964 
カイリキー 銀など 4本の腕で相手の手足を押さえこみ自由を奪うと地平線の向こうまで投げ飛ばす。 0.962 
ルチャブル ソード 身軽さを活かした戦法で相手の体力を奪ってから華麗な大技を決める。 0.962 
ドテッコツ ホワイト 鉄骨を担いで体を鍛えている。鍛えた筋肉を仲間と見せ合い自慢する。 0.961 
コジョフー BW2など 技を繰り出すスピードが自慢。たとえパワーは低くても手数の多さでカバーする。 0.958 

 

カイリキーだらけ。さすが。「腕」「技」「体」など、格闘技を連想させる単語に反応している。ちゃんと全員かくとうタイプ

 

4つの腕でパンチを繰り出し戦う。1発の威力はさほどだが手数で勝負する。

→ レディアン、ムーン、かくとう:0.95

 

カイリキーとコジョフーを足して2で割ったような文章。当然かくとうタイプの判定。

 

あらゆる技を使うためポケモンの先祖と考える学者がたくさんいる。

→ ミュウ、ダイパ等、かくとう:0.92

 

ポケモンの技」を「格闘技」と認識したと思われる例。ミュウはあらゆる格闘技に長けているため全ての流派の先祖と考えられていた...?

 

どく

ケムッソ プラチナなど とりポケモンによくねらわれるがおしりのトゲから毒を出し必死になって抵抗する。 0.990 
ドヒドイデ シールド ホエルオーも三日三晩苦しむ猛毒を体内の毒袋にたっぷり溜めこんでいる。 0.989 
エレズン ソード 体内の毒袋に溜めた毒素を皮膚から分泌。触るとピリピリと痺れる。 0.989 
スコルピ シールド 毒のあるしっぽのツメで襲いかかる。挟まれると毒が染みて動けなくなる。 0.987 
グレッグル ダイヤモンドなど ほっぺたに毒袋を持つ。相手のすきをついて猛毒をにじませている指を突き刺す。 0.987 
フシデ ブラックなど かみついて猛毒を与える。天敵の大きなとりポケモンも体がしびれて動けなくなる。 0.985 
ヤトウモリ サン 体液を燃やし毒ガスをたく。ガスを吸った敵がフラフラになったあと襲いかかるのだ。 0.985 
ドガース サファイアなど 生ゴミと体の毒素を化学反応させることで猛毒のガスをつくりだす。気温が高いほどガスが沢山できる。 0.985 
ニドラン♀ ダイパなど 戦いを好まない性格。毒針から分泌される毒は一滴でも命取りだ。 0.984 
ヤトウモリ シールド 獲物の背後に忍び寄り気づかれる前に毒ガスを浴びせて動けなくしてしまう。 0.982 

 

 ちゃんと全説明文に「毒」という単語が含まれている。ケムッソはむし・どくタイプにしか見えない説明文だが実際はむし単タイプ。この誤判定はしょうがない。

 

キバの毒はさほど強くないが巣にかかって動けない獲物を弱らせるには充分。

→ イトマル、ウルトラムーン、どく:0.98

 

毒は弱くても判定に影響はないらしい

 

紫の汁を出して敵を威嚇。毒はないがいちど付くとなかなか取れないぞ。

→ トリトドン、ソード、ひがしのうみ、どく:0.98

襲われると紫色の汁を噴きだす。毒ではないが肉が苦くなるので食われないのだ。

→ トリトドン、ウルトラサン、ひがしのうみ、どく:0.98

 

毒じゃなくても判定に影響はないらしい。そんな...

 

うかつに触ろうとすると体中に生えるトゲに刺されて気絶することもある。

→ シードラ、赤緑など、どく:0.97

 

どくタイプ以外で唯一特性「どくのトゲ」を持つポケモンタッツーキングドラの時は「すいすい」になる。

 

 

じめん

スコルピ ソード 砂に体を埋めじっと獲物を待ち続けている。ヤクデと祖先が近い。 0.991 
スナヘビ シールド 鼻の穴から砂を噴射。敵の目をくらました隙に地中に潜って身を隠す。 0.987 
スナバァ ムーン 口の中に手を入れたものを操ってしまう。砂山の身体を大きくさせるためだ。 0.984 
ダグトリオ 赤・緑など 地中を掘りすすんで相手が油断しているところを別の場所から攻撃する。 0.982 
モグリュー シールド ツメで地中を掘り進むので育てた野菜が傷むと農業関係者は嫌う。 0.982 
スナヘビ ソード 穴を掘りながら食べた砂を首の袋に溜めている。8キロもの砂が入るのだ。 0.980 
モグリュー BW2など 体をスピンさせることで時速50キロのスピードのまままっすぐ地面を掘り進む。 0.976 
シロデスナ ウルトラサン 一粒の砂にも意思がある。小さなポケモンを呑み込み生きたまま生気を奪う。 0.976 
ドリュウズ シールド 別名ドリルキング。地中を掘り進む速度は時速150キロに達する。 0.974 
クリムガン ウルトラムーン ディグダダグトリオが掘ったトンネルに侵入。獲物が通るのを静かに待っている。 0.972 

 

「砂」「地中」「トンネル」などの単語に反応。じめんではないがスコルピも砂地の印象が強い。ほらあなポケモンクリムガンも貫禄のランクイン。

 

綺麗な水と土を好む。棲み処の環境が悪くなると新たな土地へと群れで引っ越す。

→ チュリネ、ウルトラムーン、じめん:0.96

 

「土」「土地」でじめん判定が出た。確かに草っぽい説明も無く納得。

 

危険なUBの一種。凄まじい速度で大地を疾走する姿が目撃されている。

→ フェローチェ、サン、じめん:0.96

 

「大地」でもじめん判定が出た。これは拾ってほしくなかった。

 

火山の洞穴に生息。十字のツメを食いこませて壁や天井をはい回る。

→ ヒードラン、ダイパなど、じめん:0.96、ほのお:0.06

 

AI的には「準伝説なのに説明に貫禄がない」「火山に生息」よりも「洞穴に生息」が重要らしい。火山に反応してほしかった。

 

 

ひこう

ウォーグル ホワイト 勇猛勇敢な大空の戦士。体の傷が多いほど仲間から尊敬されるという。 0.997 
ピッピ ウルトラムーン 月明かりを浴びた翼は淡く輝き羽ばたかなくとも宙に浮かんで舞い踊る。 0.996 
ジュナイパー ソード 翼に仕込まれた矢羽根を弓矢のようにつがえて放つ。狙った的は外さない。 0.996 
ウォーグル BW2など 仲間のためならどれだけ傷つこうとも戦いをやめない勇敢な大空の戦士。 0.995 
ヤミカラス サン 日暮れに目覚め夕闇を飛ぶ。ヤミカラスが飛ぶまでに家に帰れということわざもあるぞ。 0.995 
オニスズメ ウルトラムーン 羽が短く長い距離を飛べない。せわしなく動きまわってむしポケモンをついばむ。 0.994 
スワンナ BW2など 優雅なみかけによらず翼で力強く羽ばたき数千キロ飛び続けられる。 0.993 
アブソル ムーン メガシンカのエネルギーがみなぎり全身の体毛が逆立つ。翼ではないので飛べはしない。 0.992 
ムクホーク パールなど 翼と脚の筋肉が強く小さなポケモンをつかんだままらくらくと飛ぶことができる。 0.992 
ジュナイパー サン 翼に仕込まれた矢羽を番えて放つ。100メートル先の小石も貫く精度。 0.992 

 

「翼」「大空」「羽」などに反応。ジュナイパーやピッピの誤判定はしょうがないところがある。

 

アブソルの説明文を見る限り翼じゃなくても判定に影響はないらしい。どくタイプのトリトドンもそうだったけど否定語の判定が難しい

 

飛ぶことはできなかったようだが高い木の上から滑空し獲物を捕っていたらしい。

→ アーケン、ムーン、ひこう:0.97

羽は短く空を飛ぶのは苦手だがその代わり発達した足で速く駆けることができる。

→ ドードーピカチュウなど、ひこう:0.97

 

 確かに飛べないひこうタイプも存在するので、AIはこのあたりも拾ったのかもしれない。

 

大空を飛ぶことを夢見ているポケモン。飛べない悔しさを晴らすように大岩に石頭を打ちつけてはコナゴナに砕く。

→ タツベイサファイアなど、ひこう:0.95

 

 文面だけ見ると超石頭なドードーに見えなくもないが...

 

 

むし

キャタピー ピカチュウなど 頭の先にある触角にふれると強烈なにおいを出して身を守ろうとする。 0.961 
キャタピー ソード 頭の触角から強烈なにおいをだして敵を追いはらい身を守る。 0.959 
パラセクト ウルトラサン ムシの方はほぼ死んでいて本体は背中のキノコだ。もげるともう動かなくなる。 0.956 
タブンネ シールド 心優しいポケモン。触角を押し当て相手の気持ちや体調を理解する。 0.935 
ミツハニー シールド 夜明けから日暮れまで蜜を集めつづける。すべては群れとビークインのためだ。 0.933 
パラセクト ピカチュウなど ずっとエキスを吸い続けられもはやムシではなく背中のキノコが考えているようだ。 0.924 
ハハコモリ ブラック 小さいポケモンを見つけると腕のカッターと粘着糸で葉っぱの服を縫う習性。 0.919 
ニドラン♀ クリスタルなど 小柄でとてもおとなしい。襲われると小さな毒針を使って戦い身を守る。 0.899 
ミツハニー パールなど 集めたミツを住処に運ぶ。夜にはたくさんのミツハニーが重なってハチの巣になり眠る。 0.895 
ドクケイル サファイアなど 羽ばたくと細かい粉が舞い上がる。吸い込むとプロレスラーも寝込む猛毒だ。触角のレーダーでエサを探す。 0.892 

 

「触角」「ムシ」あたりに反応しているようだが傾向が見えづらい。実際、ここまでの他のタイプと比べて判定確率が低く、10位のドクケイルで確率が0.9を切っている。「ミツ」はミツハニー族のおかげだろうか。

 

木の実にそっくり。間違われてとりポケモンにつつかれてしまうが硬い殻で守られている。

クヌギダマ、ダイパなど、むし:0.86、くさ:0.31

 

スコア低めとはいえくさよりもむしの方が確率が高くて驚いた例。

 

 

いわ

ズガイドス パールなど 鉄球のような化石から復活した古代のポケモン。頭突きで獲物をしとめた。 0.988 
リリーラ サファイアなど 化石から再生した古代のポケモン。岩にくっつき歩くことができない。2つの目でじっと獲物を探している。 0.983 
プテラ サン 恐竜時代のポケモン。のこぎりのようなキバで獲物を引き裂いて喰っていた。 0.982 
カブト 赤・緑など 古代生物の化石から再生したポケモン。硬い殻で身を守っている。 0.982 
ヤジロン ダイパなど 一本足で回転しながら移動する。古代の遺跡から見つかった珍しいポケモン 0.975 
リリーラ ソード 化石から復元したポケモン。およそ1億年前の温かい海に生息していた。 0.975 
ズガイドス ウルトラサン 太古のポケモン。硬くて丈夫な頭蓋骨を持つが頭は相当に悪かった。 0.971 
トリデプス ムーン ラムパルドと似た場所にいた。2匹が争い共倒れになった化石が見つかることも。 0.967 
オムナイト ORASなど 大昔に絶滅したが人間の手で化石から復活させたポケモンの一つ。敵に襲われると硬いカラに隠れる。 0.960 
マンムー ソード 1万年前の壁画にも描かれている。絶滅したと考えられていた時期もある。 0.958 

 

古生物。

 

いわゆる普通のいわタイプがトップ10に入ってこない。結果を見たときに一番驚いたタイプ。「古代」「絶滅」といった単語に引っ張られてヤジロンマンムーもランクイン。

 

たしかに古生物系ポケモンは、「昔は~」や「~ので絶滅した」等、話題が共通のものになりやすいので判定も出しやすかったのではないかと考えられる。

 

山のふもとから山頂まで登る間に大好きな岩をガリガリ食べる。頂上に着くとまた転がり落ちる。

→ ゴローン、サファイアなど、いわ:0.92

 

化石組とレジロック以外で一番いわタイプの確率が高かった説明文。全体の35位。

 

 

ゴースト

バケッチャ ソード、ふつう この世でさまよう魂はバケッチャの体の中に入れられてあの世へ旅立つ。 0.994 
バケッチャ ソード、おおきい 大きいサイズのバケッチャは好んで大人の魂をあの世へ連れて行くのだ。 0.993 
バケッチャ ソード、ちいさい 小さいサイズのバケッチャは好んで子どもの魂をあの世へ連れて行くのだ。 0.992 
バケッチャ Xなど 成仏できない魂をカボチャの体に入れている。日暮れとともに動きはじめる。 0.978 
ゲンガー ソード、キョダイマックス 呪いのエネルギーに満ちている。巨大な口の向こう側はあの世へと続いているという。 0.977 
ランプラー ホワイトなど 臨終の際に現れて魂が肉体を離れるとすかさず吸い取ってしまうのだ。 0.972 
ゲンガー ウルトラサン、メガ すべてのものの命を狙う。主であるトレーナーにさえ呪いをかけようと狙っているぞ。 0.969 
バケッチャ シールド、とくだい 大量の魂がさまよう土地で暮らしていたため特別に大きな体になったらしい。 0.969 
サニゴーン シールド 魂を被う霊体の体には注意。触れると石のように動けなくなるぞ。 0.969 
ゲンガー プラチナなど 暗闇に浮かぶ笑顔の正体は人に呪いをかけて喜ぶゲンガーだ。 0.968 

 

 「魂」「呪い」「霊」などに反応。10位台20位台にもにゴーストタイプが多く、「ゴーストタイプっぽい説明文なのに違うタイプ」というケースは少ないかも。

 

 バケッチャは一纏めで分析した方が良かったかもしれない。まあ似たような文章で似たような確率になるのは確認できて良かったが。

 

500年近く前の姿。その体は単なる入れもので人造の魂が本体だ。

→ マギアナ、ウルトラサン、500年前の姿、ゴースト:0.96

 

割と珍しい「ゴーストタイプっぽい説明文なのに違うタイプ」の場合。

 

 

はがね

ノズパス ムーン 強力な磁力で獲物を引き寄せる。鉄を引き寄せ身を守ることもある。 0.986 
イシツブテ サン、アローラ 磁力を帯びた石の身体。特に磁力が強い部分には砂鉄がビッシリついてるよ。 0.982 
カマスジョー ソード 槍のように尖った顎は鋼の硬さ。その身は驚くほど美味しいらしい。 0.981 
メタング ダイパなど 2匹のダンバルが合体した。鋼のボディはジェット機と衝突しても傷つかない。 0.981 
エアームド ウルトラムーン 鋼の鎧を身にまとう。重そうに見えるが最大300キロの速度で飛べるぞ。 0.980 
ノズパス ウルトラムーン 強力な磁力で獲物を引き寄せ動かず狩りをするが天敵を引き寄せることもある。 0.980 
ノズパス プラチナなど ピンチになると磁力を強めまわりにある鉄の塊を引き寄せて身を守ることもある。 0.980 
コドラ シールド 体をぶつけ合って縄張りを争う。鋼の鎧はよく見ると傷やへこみがあるのだ。 0.979 
メタング サファイアなど 2匹のダンバルが合体したとき2つの脳が磁力の神経で結ばれる。腕を後ろへまわし高速で移動。 0.978 
ギルガルド ソード、ブレード 攻撃に特化した体勢。鋼の重さと強度を活かして相手を叩き割る。 0.974 

 

「鋼」「磁力」などに反応。

 

 磁力に反応していいのかは正直微妙。ノズパスは磁力で砂鉄を集めまくった結果進化してはがねタイプがついたようにも見えるが、アローライシツブテ族では特にそのようなタイプ変化はなく、本当に何とも言えない。

 

「鋼は食べられない」という常識をAIは知らないので、たとえ「美味しい」と書いてあっても鋼のような顎のカマスジョーにはがねタイプ判定が出る。

 

磁力を放つ鉱物が好物。時速100キロでノズパスを追いつめるぞ。

→ メタング、ムーン、はがね:0.97

 

図鑑説明文を見返していたら突然ダジャレが飛んできた。

 

 

ほのお

バオッキー ブラック 甘いものが大好物。体内の炎を燃やすエネルギーになるのだ。 0.994 
ウインディ ORASなど 10000キロの距離を一昼夜で走るといわれている快速のポケモン。体内で燃えさかる炎がパワーとなる。 0.994 
バオッキー ホワイトなど 体の中の炎を燃やして頭や尻尾から火の粉をまき散らせて敵を焦がす。 0.993 
ボーマンダ FRLGなど 怒らせると手がつけられない。すべてのものをツメで切り裂き炎で燃やして破壊する。 0.992 
ファイヤー ORASなど 炎を操る伝説の鳥ポケモン。体が傷つくと火口のマグマに入り全身を燃やして傷を癒すという。 0.991 
ブーバー ORASなど 戦いになると体から灼熱の炎を噴き上げ相手を威嚇する。その熱風で周りの草木も燃やすぞ。 0.991 
マグカルゴ ダイパなど 体温は約10000度。マグマが固まってできた殻の隙間から炎を噴き出す。 0.991 
ヒコザル プラチナなど とても身軽なポケモン。まわりが燃えないようにおしりの炎を消してから眠る。 0.990 
ヒノアラシ ダイパなど おくびょうな性格。驚くと背中の炎が一段と強く燃え上がる。 0.989 
アチャモ ダイパなど 体内で炎が燃えているので抱きしめるととても温かい。1000度の火の玉を飛ばす。 0.989 

 

「炎」に反応する順当な結果。ボーマンダの説明文も狂暴な炎タイプに見える。

 

一度暴れ始めるとすべてを燃やさないと凶暴な血が収まらなくなってしまう。一月暴れ続けた記録が残る。

→ ギャラドスサファイアなど、ほのお:0.95

 

上位にはほのおタイプボーマンダガラルファイヤーしかおらず、それ以外だとギャラドスの123位が最高になる。ボーマンダのほのおっぽさが際立つ。

 

 

みず

ホエルコ FRLGなど 海水をたくさん飲みこむと体がボールのように弾む。毎日1トンのエサを食べる。 0.998 
カブトプス 金など 水中を移動するとき手足を小さく折りたたみ甲羅をくねらせ速く泳ぐ。 0.997 
ニョロモ ソード 歩くよりも泳ぐほうが得意。お腹の渦巻き模様は透けて見える内臓の一部だ。 0.996 
ニョロボン ウルトラサン みずポケモンの中でもかなり泳ぎは達者な部類なのに普段は陸で過ごしている。 0.996 
ホエルコ サン 人を驚かせるのが好き。海水を飲み込んでボールのようにふくらみ弾んで遊ぶ。 0.996 
ホエルコ BW2など 毎日1トンのエサを食べる。鼻からためこんだ海水を勢いよく吹きだして遊ぶ。 0.996 
アシマリ ウルトラムーン 弾力性のある水のバルーンに乗って大ジャンプ。アクロバティックに戦うぞ。 0.996 
クラブ ダイパなど 砂浜に穴を掘って暮らす。ハサミは戦いで取れてもまた生えてきて元通り。 0.995 
ニョロモ ウルトラサン 危険なのに陸に上がりたがる。まだよちよち歩きなので敵に見つかると慌てて水の中へ。 0.995 
ヨワシ ウルトラサン、単独 弱いので群れで行動。だがはぐれて1匹で泳ぐ姿を見かけることも多い。 0.995 

 

 この結果を初めて見たときにクラブに着目。最初は

 

「説明文の数が最も多いから(982文)、水に関する表現が少なくても(「砂浜」程度)判定出るんだなあ」

 

等と楽観的に考えていたんですが、他のデータも見てみると...

 

メガシンカの影響でハサミは挟んだものをズタズタに裂く凶悪な形に変化した。

→メガハッサム、ムーン、みず:0.99

 

ハサミ持ちにみずタイプが多いだけ疑惑が浮上してしまった。

 

実際に「ハサミ」表記を含む説明文を数えてみると、

 

みずタイプ:24文キングラー7、シザリガー5、ウデッポウ5、クラブ3、ブロスター3、ヘイガニ1)

みずタイプ以外:14文ハッサム7、マケンカニ3、ケケンカニ2、カイロス1、スコルピ1)

 

けっこう蟹々しいことがわかる。先ほどのクラブの説明文も、「砂浜」と合わせて「ハサミ」もみずタイプ判定の理由になったと考えられる。それが妥当かどうかはまた別の話。

 

皆さんもデータは良く観察しましょう。

 

きれいな水がわき出る場所を知っていて仲間のポケモンを背中に乗せてそこまで運ぶ。

→ ハヤシガメ、プラチナなど、みず→0.99

 

淡水域の大型のみずタイプなら誰でも当てはまりそうな文。

 

アローラではさかなポケモンが獲物。海の上を旋回しエサを探す光景が見られる。

→ オニドリル、ウルトラムーン、みず:0.99

 

キャモメみたいなこともやるんだな...

 

 

でんき

ライチュウ プラチナなど しっぽがアースの役目をはたして電気を地面に逃がすので自分自身はしびれたりしない。 0.989 
シビビール ブラック 丸い模様が発電器官。相手に巻きついてから模様を押しつけて電気を流すのだ。 0.989 
オドリドリ ウルトラサン、ぱちぱち 陽気なダンスで敵の心を盛り上げて油断したところに電撃を浴びせ感電させる。 0.988 
ゼクロム ブラックなど 尻尾で電気を作り出す。全身を雷雲に隠してイッシュ地方の空を飛ぶ。 0.988 
エモンガ ウルトラサン 電気を蓄え空を飛ぶ。雷がとどろく真夜中には空を埋め尽くすほどいることも。 0.987 
コイル ソード 体内の電気が切れて地面に転がっていることもある。電池をあげると動きだすよ。 0.987 
ストリンダー シールド 発電器官が胸にある。電気がつくられるときベースのような音が響く。 0.987 
ラクライ ルビーなど 長い体毛に電気をためている。電流で足の筋肉を刺激して爆発的瞬発力を生み出す。 0.987 
デデンネ Yなど 尻尾で発電所や民家のコンセントから電気を吸い取りヒゲから電撃を撃ち出す。 0.986 
エモンガ ブラックなど ほほの電気袋で作った電気を膜の内側にためて滑空しながら電気を放つ。 0.986 

 

「電気」に反応。割と順当な結果。

 

電気エネルギーに反応する不思議な体質。カブルモとともにいるとなぜか進化する。

→ チョボマキ、シールド、でんき:0.92

 

上位202文が全部でんきタイプガラルサンダーで占められている。チョボマキの203位が非でんき、非サンダーでは最高。

 

 

くさ

ナエトル パールなど 全身で光合成をして酸素を作る。のどが渇くと頭の葉っぱがしおれてしまう。 0.986 
チコリータ ダイパなど 頭の葉っぱでまわりの温度や湿度を探る。日差しを浴びることが大好き。 0.985 
ワタッコ ダイパなど 季節風に流されて世界を1周してしまう。途中で綿胞子をばらまく。 0.982 
チコリータ 金など 頭の葉っぱからほのかに甘い香りが漂う。おとなしくて日差しを浴びるのが大好き。 0.981 
オーロット シールド 足の先から細い根っこを伸ばして森の木々と結びつき自在に操る力をもつ。 0.977 
キュワワー サン 栄養満点のツルに花をくっつける。花は活性化し香しいアロマが漂いだす。 0.977 
チェリム プラチナなど 強い日差しを感じとると閉ざしていた花びらを広げ全身で日光を浴びる。 0.977 
モロバレル ソード 毒の胞子を噴きつける。はやく洗い流さないとそこにキノコが生えてくるぞ。 0.977 
フシギソウ 金など 太陽の光を浴びるほど体に力がわいて背中のつぼみが育っていく。 0.976 
ポポッコ ダイパなど 気温が高くなると花開く。空に浮かんで日差しをいっぱい浴びようとする。 0.975 

 

「葉っぱ」「根」「胞子」など植物関連の単語に反応。キュワワーも草技を多く覚える等くさタイプとのつながりは深い。

 

何年も真っ暗な土の中で暮らす。木の根っこから栄養を吸収してじっと動かず進化のときを待っている。

→ ツチニン、ルビーなど、くさ:0.97

葉っぱが大好物。ムックルに襲われたときはお尻のトゲで撃退する。

→ ケムッソ、ダイヤモンドなど、くさ:0.96

「植物を食べている」という文でも話題が植物なのでくさタイプ判定している感がある。

 

 

こおり

ユキワラシ HGSSなど 真夜中現れるユキワラシは大雪を降らせるといわれる。雪や氷を食べて暮らす。 0.989 
ユキワラシ サファイアなど 雪や氷だけを食べて暮らしている。ユキワラシの訪れた家は代々栄えるという言い伝えが残っている。 0.989 
ケケンカニ ウルトラサン ハサミの中に冷気を溜めてぶん殴る。分厚い氷の壁も粉々にしてしまうぞ。 0.984 
クレベース Yなど 背中に数匹のカチコールを載せて暮らす様子はまるで氷の航空母艦のようだ。 0.984 
ツンベアー ホワイトなど 吐く息を凍らせて氷のキバやツメを作り戦う。北の寒い土地で暮らす。 0.983 
カチコール ソード 氷点下100度の冷気で空気中の水分を凍らせ氷の装甲で身を守る。 0.983 
バニリッチ ウルトラサン 氷の粒を吹きかけて敵の身体を凍らせる。アローラのバニリッチは全体的に小柄。 0.983 
ユキメノコ ウルトラサン 雪山登山に来た山男を氷漬けにし棲家に持ち帰る。美男子しか狙われない。 0.982 
フリージオ ホワイトなど 雪雲の中で生まれた。氷の結晶でできた鎖で獲物を捕まえる。 0.981 
ユキワラシ ウルトラサン 雪や氷が主なエサ。暖かなアローラでは限られた場所でしか生きていけない。 0.981 

 

「氷」という単語に反応。最も説明文が少ないタイプながらある程度まとまった結果になった。

ケケンカニの次点のスコアはみずタイプで0.23だった。かくとうは0.01。ハサミ...

 

氷に覆われた海でエサを採る。息継ぎをするときは頭の出っ張りで氷を割って海から顔を出す。

→ パウワウORASなど、こおり:0.96

 

パウワウ自体は水単タイプだが、進化するとこおり複合になる。ポケマス等ではこおりタイプ扱いされていることもある。

 

 

エスパー

イオルブ シールド サイコパワーを放ち周囲を調べている。観測範囲は周囲10キロにも達するぞ。 0.995 
オーベム ウルトラムーン 強いサイコパワーを持っている。3色に光る指で相手を操り記憶を書き換えてしまう。 0.994 
リグレー ブラックなど 強力なサイコパワーを操る。サイコパワーで相手の脳みそを締めつけて頭痛を起こさせる。 0.992 
オーベム ホワイトなど サイコパワーで相手の脳みそを操り記憶する映像を違うものに書き換えてしまう。 0.992 
リグレー シールド 50年ほど前にみつかったポケモン。大きく発達した脳でサイコパワーを操るぞ。 0.991 
オーベム ウルトラサン サイコパワーで相手の記憶を書き換えてしまう。あなたも既に書き換えられているかもしれない。 0.991 
イオルブ ソード 賢いポケモンとして有名。大きな脳みそは強力なサイコパワーをもつ証し。 0.991 
イオルブ ソード、キョダイ 脳を中心に巨大化。圧倒的知能と膨大なサイコエネルギーをもっている。 0.990 
ユニラン ブラックなど サイコパワーを放出して襲ってきた敵を撃退。テレパシーで仲間と会話する。 0.989 
シンボラー ソード サイコパワーで空を飛ぶ。古代都市の守り神ともその遣いともいわれている。 0.989 

 

サイコパワー」だらけでイオルブとオーベムだらけ。彼らが最もエスパータイプっぽいエスパータイプなのだろうか?

 

ちなみに11位以下にも「サイコパワー」という表現は頻出する。それ以外に表現のしようがない可能性も?

 

一生に1回進化のときサイコパワーを増幅する不思議な真珠を作るのだ。

→ パールル、X、エスパー:0.99

 

エスパーっぽいけど違う」立ち位置に最初に来たのはパールル。進化系にもエスパータイプはいないのでかなり意外な感じ。

 

念力を使うと頭痛がするので普段はなるべく何もしないでボーっと過ごしているよ。

→ コダック、ウルトラサン、エスパー:0.99

 

僅差でコダックが続いた。ゴルダックになると「泳ぎが得意」系の文が増える。

 

 

ドラゴン

 

ガバイト ウルトラムーン 脱皮して大きくなっていく。ウロコを擦って粉にしたものは漢方薬の原料になる。 0.834 
ガマガル ソード 頭痛を起こすほどの音波で獲物をじゅうぶん弱らせてネバネバしたベロで絡めとる。 0.667 
ラブカス ウルトラサン ハート型のウロコを持っていると恋人ができるとウワサになり乱獲された時代もあった。 0.663 
ラムパルド パールなど 鉄のように硬い頭蓋骨。ジャングルの木々をなぎ倒し獲物を捕える暴れん坊。 0.660 
コモルー ウルトラムーン 洞窟の奥深くに棲む。硬いカラの中に閉じこもり空を飛ぶ日を夢見ている。 0.654 
リグレー BW2など 50年前UFOが墜落したとうわさされる砂漠からやってきたといわれる。 0.635 
ジガルデ サン、10% 鋭いキバで敵を仕留める。ずっとこの身体を維持できず一定時間でバラバラになる。 0.632 
フェローチェ サン 危険なUBの一種。凄まじい速度で大地を疾走する姿が目撃されている。 0.625 
ボーマンダ ウルトラサン ついに飛べた喜びで大空を駆け巡る。疲れ果て眠るまで地上にほとんど降りてこない。 0.610 
アグノム ダイヤモンドなど 意思の神と呼ばれている。湖の底で眠り続け世界のバランスをとっている。 0.609 

 

メンバーやスコアの低さからわかるようにまともに判定できていない。数が少ないうえに、ドラゴンタイプには伝説や準伝説が多く、ドラゴンとしての統一した話題があまり無いのではないかと考えられる。

 

今後の新作でドラゴンタイプの一般ポケモンの数が増えてくれば判定できるかもしれない。

 

あく

ニャース ウルトラサン ゴミ捨て場にいくとひかりものを巡ってヤミカラスと激しくケンカする光景が見られる。 0.911 
キリキザン ブラック コマタナの群れを率いている。ボスの座を奪い合い戦う。敗れると群れを追い出される。 0.892 
ヒポポタス シールド おもに昼間に活動する。砂漠の夜は冷えるので砂の奥深くに潜って眠る。 0.868 
フライゴン FRLGなど 羽の羽ばたきで砂漠の砂を巻き上げて姿を隠す。赤いカバーが砂から目を守る。 0.852 
ゾロア シールド エサをもとめて人に化け町に現れることもあるぞ。おもに子どもに化けている。 0.849 
バスラオ シールド、あおすじ 乱暴で有名なポケモン。一番のケンカ相手は赤筋のバスラオの群れ。 0.831 
ニューラ ウルトラムーン 闇夜にまぎれ獲物を狙う。サンドを狙いツメをたてるが皮膚が硬く折れてしまうことも。 0.828 
マニューラ ソード  群れを成し獲物を襲う。チームプレーでマンムーなどの大物もたやすくしとめる。 0.828 
ヨルノズク ウルトラサン 暗闇でもはっきり見える目を持っており獲物を逃がさない。闇夜の帝王とも呼ばれる。 0.804 
クチート FRLGなど おとなしい顔で相手を油断させてからおおあごでかぶり。噛みつくと絶対に放さない。 0.804 

 

ドラゴンほどではないが判定が良くできていない。「闇」「潜む」「群れ」あたりに反応していそうだが定かではない。割と抽象的な概念がモチーフのタイプなので仕方ないかも。

 

ヨルノズクの説明文は最初ドンカラスかと思った。貫禄がある

 

フェアリー

アママイコ ソード 踊るようにターンして甘い香りをふりまく。そのにおいを嗅ぐと幸せな気持ちになる。 0.963 
ヒメンカ シールド そよ風でくるくる回りながら楽しそうに歌う愛らしさに魅せられ育てる人が多い。 0.949 
ハーデリア シールド 体を覆う黒い毛はぶ厚く弾力がある。するどいキバも弾き返すぞ。 0.936 
カプ・レヒレ ウルトラムーン 守り神と呼ばれるが無闇に近付く相手には恐ろしい災いをもたらすこともある。 0.915 
フラベベ Xなど 花の秘めた力を引き出して自在に操る。フラベベが持つ花はもはや体の一部だ。 0.914 
シュシュプ シールド 人を魅了する香しいにおいを体から漂わせる。高貴な婦人たちに愛された。 0.876 
ワタッコ クリスタルなど どんな風にあおられても綿毛を自在に操って世界の好きなところへ行ける。 0.863 
ジュペッタ サファイアなど 捨てられたぬいぐるみの綿にのろいのエネルギーが染み込んでポケモンになった。口を開けるとエネルギーが逃げてしまう。 0.852 
ブルー ウルトラサン よく懐いてよく甘える。その仕草と顔のギャップで若い女性はメロメロらしい。 0.834 
チョロネコ シールド 愛くるしいしぐさで油断させ寄ってきた相手をいきなりツメでひっかいて笑っている。 0.829 

 

ドラゴンほどではないが判定が良くできていない。「綿毛」「愛らしい」「におい」「甘い」等に反応していそう。

 

1位のアママイコはかなりフェアリーっぽい文章。

 

甘く美味しそうな匂いのせいでとりポケモンに狙われるがあまり賢くないので気にしていない。

→ アマカジ、ウルトラサン、フェアリー:0.81

 

進化前のアマカジも確率はそこそこ高め。説明文から独特の凄みを感じる。

 

 

どれとも判定できない

各タイプの確率の最高値ですら低い(10%くらい)ものを調べれば、どのタイプとも判定できない何とも言えない説明文を抽出できるはず。

 

ポケモン バージョン 説明 最高確率
ウツドン ORASなど 夜になるとお尻のフックを木の枝に引っ掛けてぶら下がり眠りにつく。寝相が悪いと朝落っこちているよ。 0.064、フェアリー
ゴース ORASなど 強風を受けるとガス状の体はみるみる吹き飛ばされ小さくなってしまう。風を避けたゴースが軒下に集まる。 0.079、くさ
ニャース サン、アローラ 元々アローラにはいなかったが人の手で増えたのち野生化。ズル賢くてプライドが高い。 0.080、いわ
カミツルギ ウルトラサン 紙のように薄い身体から研がれた刀に似た鋭さを感じるウルトラビーストだ。 0.083、でんき
ブニャット プラチナなど 胴体をしっぽで縛りつけて自分を大きく見せている。目が合うといつまでもにらみ合う。 0.084、ノーマル
アオガラス ソード 足で小石をつかんで投げたりロープを敵に巻きつけるなど道具をあつかう知恵をもつ。 0.086、フェアリー
ヌメイル サン 餌と仲間の区別が曖昧。仲良くなっても平気で溶かして喰らおうとしてくることがある。 0.091、ノーマル
コバルオン ソード テラキオンビリジオンとともにイッシュ地方ポケモンを守り人と戦った伝説がある。 0.100、いわ
ヨワシ シールド、たんどく 危険を感じると目が潤む。涙の光りがシグナルとなってたくさんの仲間が集まるのだ。 0.100、あく
スリーパー ウルトラサン アローラに暮らすスリーパーのターゲットは主にネッコアラ。人はあまり被害にあわない。 0.100、でんき

 

ゴースとアローラニャースは「ガス状」「ズル賢くてプライドが高い」などのタイプのヒントがある。ただ特に悪タイプは判定がそもそも難しいので厳しいところがある。

 

他の面々は本当に何とも言えない。

「寝相が悪いと朝落ちて来る」→草毒「餌と仲間の区別が曖昧」→ドラゴン単あたりはどう考えても判定が無理。

 

 

3タイプ以上判定が出る

 

ポケモンのタイプは多くて2つだが、今回はタイプごとに別個に予測確率を出しているので、3タイプ以上で確率50%以上の判定が出る可能性もある

 

そのような判定の出しすぎを引き起こす説明文にはどんなものがあるか調べるため、タイプ別に高い方から3番目の確率が高いものを集めてみた。

 

モルフォン 赤・緑など 羽にりんぷんがついていてヒラヒラと羽ばたくたびに猛毒の粉をばらまく。 0.838、むし 0.726、ひこう 0.696、どく
シロデスナ ソード ビーチの悪夢とも呼ばれる。砂を操って獲物を沈め魂を吸い取る。 0.773、ゴースト 0.667、じめん 0.649、あく
キャタピー ORASなど 体よりも大きな葉っぱをみるみる食べつくしてしまうほどの食欲をもつ。触角から強烈な臭いを出すぞ。 0.770、くさ 0.728、むし 0.644、どく
ラフレシア ピカチュウなど 毒の花粉をふりまくために大きなはなびらを揺らすとものすごい音も響き渡る。 0.891、どく 0.652、むし 0.609、むし
パラセクト ダイヤモンドなど 体よりも大きなキノコがパラセクトを操っている。毒の胞子をばらまく。 0.915、くさ 0.620、むし 0.605、どく
カラサリス ルビーなど 落ちないように糸を枝に巻きつけて体を支えながら進化を待っている。小さな穴から外の様子をうかがう。 0.742、むし 0.702、くさ 0.595、どく
ルナアーラ ムーン 別世界に棲むといわれる。光を喰らい続け真昼も闇夜のように翳らせる。 0.733、エスパー 0.652、はがね 0.593、ゴースト
ラフレシア Y 世界一大きな花びらは歩くたびに揺れて大量の毒花粉をばらまいている。 0.798、どく 0.688、くさ 0.590、むし
ドクケイル サファイアなど 羽ばたくと細かい粉が舞い上がる。吸い込むとプロレスラーも寝込む猛毒だ。触角のレーダーでエサを探す。 0.892、むし 0.683、ひこう 0.582、どく
モルフォン ピカチュウなど ハネのりん粉は体につくとなかなか取れない。しかもそこから毒の成分が染み込んでくる。 0.745、どく 0,676、くさ 0.581、むし

 

確率の自体はあまり高くない。

 

タイプを見ると、「どく」「むし」「くさ」の3タイプで判定が出ているものが多いことが分かる。「どくのこな」的な描写が多く、むしもくさも粉としてどくを扱っている。

 

ポケモンカードのどくタイプが当初はむし・くさタイプと合わせて草として扱われていたのを思い出す。

 

また、飛んでいるモルフォンドクケイルにはひこうタイプの判定も絡んでくるようだ。

 

まとめ

AIにポケモン図鑑の説明文を入力してタイプを判定させた結果、以下のことが分かった。

 

・今回正しく判定できたのは大体半分弱くらい、かなり難しい

・原因としては、データ不足や判定困難な文の存在が考えられる

・否定語の判定が難しい

・データの詳細な観察は重要

 

今後また違うアイディアが浮かべば、AI分析(特にテキスト分析系)には取り組んでみたい。

 

ちなみに筆者は普段英語ROMでプレイしています



 

*1:

ノーマル 715
かくとう 369
どく 473
じめん 492
ひこう 670
むし 458
いわ 474
ゴースト 335
はがね 376
ほのお 389
みず 982
でんき 391
くさ 548
こおり 299
エスパー 575
ドラゴン 351
あく 388
フェアリー 359
上記の合計 8644
全説明文数 5729

 

*2:手元環境ではなぜかpytorch lightningが動作しなかったのでこちらの画像を参照しながらpytorchに書き直した。楽しかった(感覚麻痺)。

*3:

図鑑説明文を5つのグループにランダム分割(同じポケモンの図鑑説明文は必ず同じグループとした)。学習、評価、判定を繰り返した。

 グループ1-3で学習、グループ4で評価、グループ5で判定

→グループ2-4で学習、グループ5で評価、グループ1で判定

...

5回繰り返すと全ての説明文を判定できる。

*4:タイプごとに独立した確率なので、全タイプ合計して100%みたいなことにはならない