構築の流れ
スピードスワップを使いたいところからスタート。
伝説環境ではレジエレキ→ポリゴン2→カイオーガとスピードスワップをつなぐギミックを使用。
強かった点:
・速いダイマオーガは強い
・ダイマが切れた後の上から高火力全体技がとても爽快、7世代までのいわゆる「猫指トリル 噴火潮吹き」を思い出す
弱かった点:
・ゴリランダーになすすべがない
・レジエレキに同速負けした
・火力を上げるギミックではないので、カイオーガレベルの火力が無いと物足りない
以上から、
・もともと火力が十分高く
・レジエレキとゴリランダーに強くて
・欲を言えば全体技を持つ
ポケモンを使いたい。
非伝説の環境でこれに該当しそうなポケモンにはパッチラゴンやブリザポス等がいるが全体技は持っていない。強い全体技といえばワイドフォースだが、相手後発ゴリランダーによるフィールド張りかえが厄介。コータスの噴火も強いが、特防が低くダイマレジエレキに上から殴られると厳しそう。
どれも難しそうだが、この中で条件が緩そうなのはコータス。レジエレキの上を取れれば問題ない。
ではどうやって上をとるか?
スピスワにからをやぶるを絡めればコータスをもっと速くできるのではないか?
ギミックの根幹が決定。
・初手でこのゆびでサポートしながらコータスでからをやぶる。ACSを2段階上げておく。
・2ターン目以降にコータスがダイマックス。指役が退場したらスカーフフェローチェでコータスにスピスワ。
S実数値223*1.5=334のスカーフフェローチェが先に動き、次にS実数値223*2=446のコータスが動くので、最速でもS実数値が277しかないレジエレキの上からダイバーンなりダイアースなりが打てる。
・あとは超速いコータスと後発で上から制圧。
コータスの持ち物は、からをやぶるの防御・特防ダウンをカバーするためしろいハーブ。威嚇などでの暴発が普通なら怖いが、なんとコータスは特性しろいけむりを持つため暴発の心配は無い。
ひでりはないがダイバーンで晴らせるのであまり問題なし。なんか特性と持ち物が真っ白になったがこちらも問題はない。
からやぶ・スピスワ・ダイバーンまでギミックを完成させると、実数値が354-*-160-300-91-446でデバフ無効のダイマコータスが一致晴れ150ダイバーンを、ダイマが切れてもふんかねっぷうを振り回すことになる。
絶対に強い。
スカーフフェローチェとしろいハーブしろいけむりコータスまで確定。このゆびサポート役は猫をカットできるイエッサン♀が使い勝手が良さそう。
残りのメンバーとして、後発でコータスと一緒に上から制圧できて水タイプに強いレジエレキとゴリランダーを採用。
最後にコータスが選出できなさそうな場合のスピスワエースが必要なので、とりあえずブリザポスを採用。
まずはこの構築で試運転のためランクマに潜り、トライ&エラーで改良していくことにした。
構築その1 個体解説
特性:しろいけむり
持ち物:しろいハーブ
努力値:控え目HC252D4
技:ふんか/ねっぷう/だいちのちから/からをやぶる
エース。
弊ブログでは今までもコータスでダイマしたりCを2段階上げたりしてきたがほぼすべて最遅だったので、速い方のコータスは初めて。
当然ながら最速フェローチェの2倍速いので、すべてのS2倍特性持ちより速く動ける。トリルターン切れを気にすることがないのもgood。
デバフ無効も偉く、オーロンゲのソウルクラッシュやガオガエンのバークアウトあたりを気にしなくて済むのが今までのコータスに無いうれしいポイント。
特性:ビーストブースト
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:おくびょうS252B28C228
技:スピードスワップ/フェイント/むしのさざめき/きあいだま
レジエレキを抜くためにスカーフを持たせた。Sが334になるので準速S6上昇セキタンザンまで抜ける。
Bにわずかに振るとハチマキゴリラスライダーを確定耐えする。
イエッサン(♀)
特性:サイコメイカー
持ち物:きあいのタスキ
努力値:HB252D4最遅
いつものサポート役。初手で相手ゴリランダーにフィールドを取られたくないので最遅。
レジエレキ
特性:トランジスタ
持ち物:こだわりメガネ
努力値:おくびょうCS252H4
技:10まんボルト/はかいこうせん/エレキボール/エレキネット
後発スイーパーその1。地面タイプに触れないのはスイーパーとしては微妙なのではかいこうせんを搭載。
ゴリランダー
特性:グラスメイカー
持ち物:こだわりハチマキ
技:グラススライダー/ウッドハンマー/10まんばりき/はたきおとす
後発スイーパーその2。10まんばりきは相手のでんきタイプ、はたきおとすは後発ドラバルトあたりを意識。
ブリザポス
特性:しろのいななき
持ち物:いのちのたま
技:つららおとし/10まんばりき/インファイト/つるぎのまい
対トリルなど、コータスが出せなさそうな時のエース。イエッサン♀とあわせて指剣舞も可能。
ブリザポス自体は強いが構築にあっているかは不明なため変更の可能性大。
構築その1 使用感
スーパーボール級の途中から使用、6勝3敗でマスターへ。ギミックが想定通りに動いてS446コータスで制圧して勝つ試合もあり、悪くない手ごたえ。
そしてマスボ級ではこんな感じ。
スカーフフェローチェが遅いせいで相手追い風エルフーンが重い...とはいえエルフーン自体はコータスに無力なので放置したい...
→はかいこうせんダイアタックでエルフーンのSを下げよう!でもだいちのちからを抜いて大丈夫だろうか?
→相手セキタンザンへの打点が0になってしまう、どうするべきか...
→両方とも浮いているのでイエッサンのねこだましが通れば大丈夫なはず
→なんだか浮いてない全体技持ちへの遭遇率が高いぞ...これはデバフを入れてから指+からをやぶるにつなげるしかないな、すてゼリフガオガエンを入れよう
いったいどうすればいいんだ...
コータス選出試合で全敗、ブリザポス選出試合で多少勝つもスピスワが勝敗にあまり絡まない、といった感じで5桁へ。
取り巻きを調整して再挑戦、という感じではなくギミック本体の問題であるため、トライアンドエラーの2週目に入る前に解散。鮮やかに反省会へと移行することとなった。
反省会
とにかくギミックが重すぎた。起動に指+からやぶ+スピスワの3手、イエッサン+コータス+フェローチェの3体を使っているので、ギミックが失敗したりコータスだけで制圧できず窮屈な立ち回りになったりする要因になった。
構想段階でギミックが重い自覚は実際あり、今回はちょっと重いけどどのくらい大丈夫でどのくらいダメかな~、という感覚で回してみたら、マスボ級に上がった瞬間にありとあらゆる無理なパターンが飛んできて笑ってしまった。色々ありすぎて記事を書くのも結構楽しかった。
ここから改善するとしたら、初手襷フェローチェとコータスでいきなりスピスワ眼鏡噴火、全体技をあきらめてトリルブリザポス軸にしてスピスワは補助的に使用、とか。
いずれの場合もギミックを軽くする方向に持っていきたい。
ギミックを組むときは、
・1ターン、2体程度で完結する軽いギミックを組む
・試運転の段階で根本的にダメそうなら早めに次のギミックに移る
あたりを意識しましょう。